正月三が日と言っても、面白いテレビ番組があるわけでもなく、騒々しいお笑い特番よりは、つい箱根駅伝をBGM代わりに流していました。
今年は、早稲田大学が、東洋大学の三連覇を阻止して、18年振りに総合優勝を果たしました。1区で大迫が区間1位で抜け出してから、唯一、5区で東洋大学・柏原に抜かれた以外(その瞬間、東洋大学が往路優勝を果たしましたが)、最後まで首位のポジションを譲ることなく、層の厚さを見せつけた形です。しかし圧勝というわけではなく、二位の東洋大学が最後の三区間で区間賞を取るなど、ゴール時点で21秒差まで追い上げられ、ぎりぎりの勝利だったと言えます。駅伝では、こうしたチームの勝利とともに、個人のゴボウ抜きにも注目が集まります。今年は、一つは、花の2区で、東海大学・村沢が区間歴代4位の好タイムで区間賞を取り、17人抜きを演じましたが、最下位でタスキを受け取った時点で、3位まで38秒差しかなかった幸運によるものでした。むしろ唯一とも言える見せ場は、今年も5区の柏原で、3位でタスキを受け取ったのでゴボウ抜きにこそなりませんでしたが、2位に2分近い差をつけてぶっち切りの区間賞を取り、春から夏にかけてトラックのシーズンに不振を極めた頃から復活し、箱根に間に合わせてきたのはさすがでした。
それにしても、こうして、沿道の応援をなんとはなしに見ていると、関東では、六大学と言いラグビーと言い箱根と言い、学生スポーツの人気が高いものだとあらためて感心します。もっとも、箱根の場合、スポーツ面を埋める記事が乏しい真冬の、しかも総じて平穏な正月の風物詩として定着した幸運もあったでしょうし、日本人のマラソン好きも作用しているのではないかと、関西出身の私はヤッカミ半分で思ったりします。
ヒマにまかせてWikipediaを見ると、正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走と言い、大学駅伝の関東チャンピオンを決める「地方大会」とあります。「地方大会」とわざわざ断るほどなのは、実際に、箱根で10位以内に入ると全国大会の出雲駅伝(その年の体育の日に開催される出雲全日本大学選抜駅伝競走)に、3位以内に入ると大学日本一を決める全日本大学駅伝(その年の11月第1日曜日に開催される全日本大学駅伝対校選手権大会)に、それぞれ関東代表として出場できるからですが、関西人の私には、「地方大会」の箱根駅伝が一番の盛り上がりを見せるように思えますし、実際に、箱根を制した早稲田大学は、出雲駅伝と全日本大学駅伝と併せ、史上3校目の学生駅伝3冠を達成した、などと報じられているのを見ると、まるで箱根が大学駅伝のトリを飾るかのような扱いですが、繰り返しますが、この正月の箱根駅伝は、今年10~11月に行われる全国大会の地方予選みたいな位置づけだというのですから、なんとも不思議です。
なにはともあれ、まがりなりにも高校時代に陸上部の中距離をかじっていた私は、全国大会、もとい、超人気「地方大会」など夢のまた夢、箱根に出場できるだけでも幸せじゃないかと思ってしまいますし、インターハイ大阪地区予選で決勝にすら残れないほどでも、俄かに血が騒いでしまうのを抑えられませんでした。最後にフル・マラソンを走ったのはかれこれ11年前、ハーフもかれこれ5年前で、そろそろ鈍りに鈍った身体が、体内のバランスを取り戻そうとする一種の本能的な働き、ある意味でホメオスタシスを求めているのかも知れないとも思います。元日に飲み過ぎて、昨日は酒を断ち、しかし今日にはまた飲みたくなるのに似て(などと、こじつけも甚だしいですが)。
今年は、早稲田大学が、東洋大学の三連覇を阻止して、18年振りに総合優勝を果たしました。1区で大迫が区間1位で抜け出してから、唯一、5区で東洋大学・柏原に抜かれた以外(その瞬間、東洋大学が往路優勝を果たしましたが)、最後まで首位のポジションを譲ることなく、層の厚さを見せつけた形です。しかし圧勝というわけではなく、二位の東洋大学が最後の三区間で区間賞を取るなど、ゴール時点で21秒差まで追い上げられ、ぎりぎりの勝利だったと言えます。駅伝では、こうしたチームの勝利とともに、個人のゴボウ抜きにも注目が集まります。今年は、一つは、花の2区で、東海大学・村沢が区間歴代4位の好タイムで区間賞を取り、17人抜きを演じましたが、最下位でタスキを受け取った時点で、3位まで38秒差しかなかった幸運によるものでした。むしろ唯一とも言える見せ場は、今年も5区の柏原で、3位でタスキを受け取ったのでゴボウ抜きにこそなりませんでしたが、2位に2分近い差をつけてぶっち切りの区間賞を取り、春から夏にかけてトラックのシーズンに不振を極めた頃から復活し、箱根に間に合わせてきたのはさすがでした。
それにしても、こうして、沿道の応援をなんとはなしに見ていると、関東では、六大学と言いラグビーと言い箱根と言い、学生スポーツの人気が高いものだとあらためて感心します。もっとも、箱根の場合、スポーツ面を埋める記事が乏しい真冬の、しかも総じて平穏な正月の風物詩として定着した幸運もあったでしょうし、日本人のマラソン好きも作用しているのではないかと、関西出身の私はヤッカミ半分で思ったりします。
ヒマにまかせてWikipediaを見ると、正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走と言い、大学駅伝の関東チャンピオンを決める「地方大会」とあります。「地方大会」とわざわざ断るほどなのは、実際に、箱根で10位以内に入ると全国大会の出雲駅伝(その年の体育の日に開催される出雲全日本大学選抜駅伝競走)に、3位以内に入ると大学日本一を決める全日本大学駅伝(その年の11月第1日曜日に開催される全日本大学駅伝対校選手権大会)に、それぞれ関東代表として出場できるからですが、関西人の私には、「地方大会」の箱根駅伝が一番の盛り上がりを見せるように思えますし、実際に、箱根を制した早稲田大学は、出雲駅伝と全日本大学駅伝と併せ、史上3校目の学生駅伝3冠を達成した、などと報じられているのを見ると、まるで箱根が大学駅伝のトリを飾るかのような扱いですが、繰り返しますが、この正月の箱根駅伝は、今年10~11月に行われる全国大会の地方予選みたいな位置づけだというのですから、なんとも不思議です。
なにはともあれ、まがりなりにも高校時代に陸上部の中距離をかじっていた私は、全国大会、もとい、超人気「地方大会」など夢のまた夢、箱根に出場できるだけでも幸せじゃないかと思ってしまいますし、インターハイ大阪地区予選で決勝にすら残れないほどでも、俄かに血が騒いでしまうのを抑えられませんでした。最後にフル・マラソンを走ったのはかれこれ11年前、ハーフもかれこれ5年前で、そろそろ鈍りに鈍った身体が、体内のバランスを取り戻そうとする一種の本能的な働き、ある意味でホメオスタシスを求めているのかも知れないとも思います。元日に飲み過ぎて、昨日は酒を断ち、しかし今日にはまた飲みたくなるのに似て(などと、こじつけも甚だしいですが)。