前回は民進党代表を取り上げたので、ついでに東京都知事についても触れてみたい。
小池百合子女史について、辛うじて記憶にあるのは、防衛大臣のとき、防衛庁の天皇と言われ防衛利権の元凶だった守屋武昌事務次官(当時)と差し違えて退任させたことだが、それ以外には、その人となりは殆ど存じ上げない。ところが今回、退路を断って都知事選に立候補したことで、ちょっと点数を稼いだ。他候補とは比べるべくもなく当選されたのは予想通りにしても、リオ五輪閉会式に着物姿で登場し、点数を重ねた。今回の築地市場の豊洲移転の延期問題では、最初はどうなることかとハラハラしたが、なかなかどうして、更に点数を稼いだ。かつて舛添さんが登場したときに期待した私は、羹に懲りて膾を吹いているのかもしれないが、もう少し注意深く見守りたい。
女性活躍時代の女性リーダーに求められる資質について、CSRコンサルタントの竹井善昭氏は、企業や社会でリーダーシップを持って活躍したいと考えている女性のことを想定して、「カッコイイ女性」、カッコいいとは、まずビジュアル面で「女を捨てていない」こと、その上で「男前」であることだと述べておられる。そして、株式会社リクルートエクゼクティブエージェントのエクゼクティブ転職コンサルタント森本千賀子女史がかつて「現代の女性エグゼクティブの特性として“潔さ”と“柔軟さ”を持ち合わせている、一言で表現すると“男前”である」と発言されていたのを引用し、やはり「男前」が現代の女性リーダーのキーワードということなのだろうと、気を良くしておられる。このあたり、私も、蓮舫女史に対して、女性らしさを失わず、しなやかに身を処して欲しい、と前回ブログに書いたことと重なって、何となく納得するのだが、彼そして彼女の言い方がちょっと軽いと思ってしまうのは私も齢をとったせいか。
そういう意味では、蓮舫女史は、二重国籍問題を巡って、大いに「女を下げ」てしまった(竹井氏流の言い方では「カッコ悪い女」になってしまった)。蓮舫女史の政治家としての資質・個性を高く評価しているという立命館大学の上久保誠人氏は、高く評価しているからこそ、現時点での野党第一党の代表就任は早すぎるし、もったいないと思う、と述べておられる。本当に勝負すべき時は、2020年の東京五輪後だ、というのだ。おそらく「任期延長」となり東京五輪を仕切る安倍首相の後継が、(安倍首相の秘蔵っ子)稲田朋美防衛相と、野田聖子元郵政相の争いになる時だ、と。そして、五輪を終えた小池百合子東京都知事も参戦してくるだろう、と。蓮舫女史は、その時まで、表舞台に出ることなく、政策を練り、人脈を作る研鑽を積んでおいたほうがいいように思う、と。
私は、蓮舫女史の政治家としての資質・個性については留保するが、上久保氏の言われる通り、日本でも遅まきながら女性政治リーダーの静かな戦いが始まったのは間違いない。ここは暫く高みの見物と行きたいと思う。
小池百合子女史について、辛うじて記憶にあるのは、防衛大臣のとき、防衛庁の天皇と言われ防衛利権の元凶だった守屋武昌事務次官(当時)と差し違えて退任させたことだが、それ以外には、その人となりは殆ど存じ上げない。ところが今回、退路を断って都知事選に立候補したことで、ちょっと点数を稼いだ。他候補とは比べるべくもなく当選されたのは予想通りにしても、リオ五輪閉会式に着物姿で登場し、点数を重ねた。今回の築地市場の豊洲移転の延期問題では、最初はどうなることかとハラハラしたが、なかなかどうして、更に点数を稼いだ。かつて舛添さんが登場したときに期待した私は、羹に懲りて膾を吹いているのかもしれないが、もう少し注意深く見守りたい。
女性活躍時代の女性リーダーに求められる資質について、CSRコンサルタントの竹井善昭氏は、企業や社会でリーダーシップを持って活躍したいと考えている女性のことを想定して、「カッコイイ女性」、カッコいいとは、まずビジュアル面で「女を捨てていない」こと、その上で「男前」であることだと述べておられる。そして、株式会社リクルートエクゼクティブエージェントのエクゼクティブ転職コンサルタント森本千賀子女史がかつて「現代の女性エグゼクティブの特性として“潔さ”と“柔軟さ”を持ち合わせている、一言で表現すると“男前”である」と発言されていたのを引用し、やはり「男前」が現代の女性リーダーのキーワードということなのだろうと、気を良くしておられる。このあたり、私も、蓮舫女史に対して、女性らしさを失わず、しなやかに身を処して欲しい、と前回ブログに書いたことと重なって、何となく納得するのだが、彼そして彼女の言い方がちょっと軽いと思ってしまうのは私も齢をとったせいか。
そういう意味では、蓮舫女史は、二重国籍問題を巡って、大いに「女を下げ」てしまった(竹井氏流の言い方では「カッコ悪い女」になってしまった)。蓮舫女史の政治家としての資質・個性を高く評価しているという立命館大学の上久保誠人氏は、高く評価しているからこそ、現時点での野党第一党の代表就任は早すぎるし、もったいないと思う、と述べておられる。本当に勝負すべき時は、2020年の東京五輪後だ、というのだ。おそらく「任期延長」となり東京五輪を仕切る安倍首相の後継が、(安倍首相の秘蔵っ子)稲田朋美防衛相と、野田聖子元郵政相の争いになる時だ、と。そして、五輪を終えた小池百合子東京都知事も参戦してくるだろう、と。蓮舫女史は、その時まで、表舞台に出ることなく、政策を練り、人脈を作る研鑽を積んでおいたほうがいいように思う、と。
私は、蓮舫女史の政治家としての資質・個性については留保するが、上久保氏の言われる通り、日本でも遅まきながら女性政治リーダーの静かな戦いが始まったのは間違いない。ここは暫く高みの見物と行きたいと思う。