韓国・聯合ニュースによると、トランプ大統領と文在寅大統領の「2人きりの会談は29分間行われた。ただ、報道陣との質疑応答が27分間続き、実際の会談は2分程度となった。その後、閣僚らを交えた小規模の会合と拡大会合がそれぞれ28分間、59分間行われ、両首脳は計116分間、朝鮮半島の非核化問題を話し合った」(同、日本語版)ということだ。ホワイトハウスの広報文によれば、確かに質疑応答は12時19分に始まり12時45分に終ったとある。一体、その後の2分間で、通訳も入れて、何が話し合われたというのだろう。
結局、トップ二人で話すことは何もないという、トランプ大統領の意思の表れなのだろう。4月11日という日程設定自体、文在寅大統領肝いりの大韓民国臨時政府発足100年記念式典当日にぶつけるくらいだから、北朝鮮も否定するような独立運動を祝う式典にかまけている場合じゃないだろうという、あるいは無理して来なくてもいいよという、トランプ大統領の突き放したメッセージのように受け取れる。そしてこの短期訪問にもかかわらず夫人同伴である。そうそうの掟破りには驚かなくなったトランプ大統領の仕打ちとしても異例の度が過ぎるように見えることには驚かされる。
さて、その報道陣との質疑応答である。米韓関係はこれまでにないほど良い関係だと、おべんちゃらを言うのは、北朝鮮(金正恩委員長)や中国(習近平国家主席)に対してと同様で、トランプ・セールスマン大統領お得意の枕詞として(笑)、文在寅大統領が伝えたかったであろう要望は、その後の話し合いには及ばないとでも言わんばかりに、記者との質疑応答の中で、という間接的な形で、トランプ大統領からさっさと斬り捨てられた。
曰く、南北協力のために北朝鮮制裁を緩和する余地があるのかと問われて、人道支援だったらいいと思うと答え、三度目の米朝首脳会談の可能性について問われると、あり得るだろうけどstep by stepで急がない、急いだらロクなディールにならないからと釘を刺し、米朝に韓も加えた三者会談は、金正恩委員長次第だと突き放し、南北経済協力をサポートするかと問われると、その時が来れば大いにサポートしたいけど、今はその時ではない、その時には日本も中国もロシアも多くの国がサポートするだろう、ディールがうまく行って(the right deal is made)、核兵器が廃絶された暁には、北朝鮮にはポテンシャルがあるし、中国やロシアや韓国に接する絶好のロケーションにあるから、ポテンシャルは測り知れないなどといつものヨイショをし、核廃棄までは制裁を続ける考えなのか、それとも対話を続けるために制裁緩和を検討する用意はあるのか問われると、制裁は続ける、制裁はいつだって格段に強化するオプションがあるが、金正恩委員長との関係を考慮すると、それはやりたくないし必要ない、今はフェアなレベルだと、(金正恩委員長にプレッシャーを与えつつ)しれっと答え、スモール・ディールをどう思うかと問われると、様々なスモール・ディールはあり得るだろうし、step by stepでやれないことはないが、今は核廃絶のビッグ・ディールを話し合っているところだと明快に斬り捨てた(以上、ホワイトハウスの広報文に沿って、ウィキリークスやロシア疑惑やゴルフ(マスターズ)の話題は省略した)。
どうしてこういう順序(記者会見→二者会談)なのか、これもトランプ大統領の謀りごとなのかも知れないが、これじゃあこの後に二人だけで同じ話題を持ち出す意味はない。2分間というのはそういうことなのだろう。
こうして見ると、はちゃめちゃなトランプ大統領とは言え、彼なりの野性の勘で事態を適切に捉え、金正恩委員長を相手に、と言うより、その置かれた環境や立場から時間がかかることは想定外だっただろうが、時間は自分に味方することを理解し、自分のペースでディールを進めようとしているのは、さすがだ。
南北融和に走りたい文在寅大統領は、以前から米国政府筋の不信を買っていると噂されてきたが、トランプ大統領から報道陣を前に明確に釘を刺され、他方、北朝鮮からも、米国の同盟国であるため「プレイヤー」であって「仲介者」ではないとか、米国の制裁に追従する操り人形だと罵られ、揺さぶりをかけられて、経済などの内政でも結果を出せない彼の進退は窮まった。学生運動あがりの社会運動家に過ぎない(という意味では菅直人・元首相に似ている 笑)文在寅大統領の立場など気にしないが、早くもレームダック化したかのような彼の政権(いつの間にか学生運動あがりの社会運動家で占められているようだ)下で、日本への悪影響だけが心配だ。
結局、トップ二人で話すことは何もないという、トランプ大統領の意思の表れなのだろう。4月11日という日程設定自体、文在寅大統領肝いりの大韓民国臨時政府発足100年記念式典当日にぶつけるくらいだから、北朝鮮も否定するような独立運動を祝う式典にかまけている場合じゃないだろうという、あるいは無理して来なくてもいいよという、トランプ大統領の突き放したメッセージのように受け取れる。そしてこの短期訪問にもかかわらず夫人同伴である。そうそうの掟破りには驚かなくなったトランプ大統領の仕打ちとしても異例の度が過ぎるように見えることには驚かされる。
さて、その報道陣との質疑応答である。米韓関係はこれまでにないほど良い関係だと、おべんちゃらを言うのは、北朝鮮(金正恩委員長)や中国(習近平国家主席)に対してと同様で、トランプ・セールスマン大統領お得意の枕詞として(笑)、文在寅大統領が伝えたかったであろう要望は、その後の話し合いには及ばないとでも言わんばかりに、記者との質疑応答の中で、という間接的な形で、トランプ大統領からさっさと斬り捨てられた。
曰く、南北協力のために北朝鮮制裁を緩和する余地があるのかと問われて、人道支援だったらいいと思うと答え、三度目の米朝首脳会談の可能性について問われると、あり得るだろうけどstep by stepで急がない、急いだらロクなディールにならないからと釘を刺し、米朝に韓も加えた三者会談は、金正恩委員長次第だと突き放し、南北経済協力をサポートするかと問われると、その時が来れば大いにサポートしたいけど、今はその時ではない、その時には日本も中国もロシアも多くの国がサポートするだろう、ディールがうまく行って(the right deal is made)、核兵器が廃絶された暁には、北朝鮮にはポテンシャルがあるし、中国やロシアや韓国に接する絶好のロケーションにあるから、ポテンシャルは測り知れないなどといつものヨイショをし、核廃棄までは制裁を続ける考えなのか、それとも対話を続けるために制裁緩和を検討する用意はあるのか問われると、制裁は続ける、制裁はいつだって格段に強化するオプションがあるが、金正恩委員長との関係を考慮すると、それはやりたくないし必要ない、今はフェアなレベルだと、(金正恩委員長にプレッシャーを与えつつ)しれっと答え、スモール・ディールをどう思うかと問われると、様々なスモール・ディールはあり得るだろうし、step by stepでやれないことはないが、今は核廃絶のビッグ・ディールを話し合っているところだと明快に斬り捨てた(以上、ホワイトハウスの広報文に沿って、ウィキリークスやロシア疑惑やゴルフ(マスターズ)の話題は省略した)。
どうしてこういう順序(記者会見→二者会談)なのか、これもトランプ大統領の謀りごとなのかも知れないが、これじゃあこの後に二人だけで同じ話題を持ち出す意味はない。2分間というのはそういうことなのだろう。
こうして見ると、はちゃめちゃなトランプ大統領とは言え、彼なりの野性の勘で事態を適切に捉え、金正恩委員長を相手に、と言うより、その置かれた環境や立場から時間がかかることは想定外だっただろうが、時間は自分に味方することを理解し、自分のペースでディールを進めようとしているのは、さすがだ。
南北融和に走りたい文在寅大統領は、以前から米国政府筋の不信を買っていると噂されてきたが、トランプ大統領から報道陣を前に明確に釘を刺され、他方、北朝鮮からも、米国の同盟国であるため「プレイヤー」であって「仲介者」ではないとか、米国の制裁に追従する操り人形だと罵られ、揺さぶりをかけられて、経済などの内政でも結果を出せない彼の進退は窮まった。学生運動あがりの社会運動家に過ぎない(という意味では菅直人・元首相に似ている 笑)文在寅大統領の立場など気にしないが、早くもレームダック化したかのような彼の政権(いつの間にか学生運動あがりの社会運動家で占められているようだ)下で、日本への悪影響だけが心配だ。
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