「宇宙の夢」と言うからには、金星探査機「あかつき」を、金星を回る軌道に投入するのに成功したことにも触れなければならないだろう。これによって、日本は遅ればせながら惑星探査の仲間入りを果たすことが出来る。惑星研究では、日本はこれまで海外からデータを貰う立場だったが、今後はデータを提供できる立場に変わる。
金星についてWikipediaで調べて見た。太陽系の中で4つある地球型惑星(水星・金星・地球・火星で、主に岩石や金属などの難揮発性物質から構成される惑星)の一つで、太陽系内で大きさと平均密度が最も地球に似た惑星であるため、「地球の姉妹惑星」「双子の星」と呼ばれる。ところが、二酸化炭素を主成分とする大気の大気圧は地表で約90気圧にも達し(地球での水深900mに相当)、地表の構造物に対する強力な風化作用を働くとともに、その温室効果により、地表温度は平均で464℃、上限では500℃にも達し、太陽に最も近い水星の表面温度(平均169℃)よりも高くなるという。他方、二酸化硫黄の厚い雲は太陽光の80%を宇宙空間に反射し、地表に届く日光は極めて少ないために、本来なら金星の地表温度は氷点下になっているところであり、また、その雲から降る硫酸の雨が金星全体を覆っているが、その灼熱のために、雨が地表に届くことはない、という。
地球とは随分違った様相だが、かつては殆ど同じような大気から成っていたとする説があるそうで、なかなか興味深い。以下はWikipediaからの引用。
(引用)
・太古の地球と金星はどちらも現在の金星に似た濃厚な二酸化炭素の大気を持っていた。
・惑星の形成段階が終わりに近づき大気が冷却されると、地球では海が形成されたため、そこに二酸化炭素が溶け込んだ。二酸化炭素はさらに炭酸塩として岩石に組み込まれ、地球大気中から二酸化炭素が取り除かれた。
・金星では海が形成されなかったか、形成されたとしてもその後に蒸発し消滅した。そのため大気中の二酸化炭素が取り除かれず、現在のような大気になった。
(引用おわり)
しかし、そんな過酷な実像が分かったのは最近のことで、太陽と月に次いで明るく見える星で、「明けの明星」「宵の明星」と呼ばれるように、その神秘的な明るい輝きは、古代から人々の心に強い印象を残して来た。それぞれの民族における神話の中で象徴的な存在の名が与えられ、古代ギリシャでは、ピュタゴラスがビーナス(アフロディーテ)、「美の神」と名づけたのだった。
もう一つ、「あかつき」が注目されるのは、2010年5月に打ち上げ後、同年12月、主エンジンの故障で金星周回軌道投入にいったん失敗しておきながら、機体損傷を乗り越えて復活投入に成功したことで、世界初の快挙と言われる。惑星探査機では、2003年に火星探査機「のぞみ」が周回軌道投入を断念しているため、言わば三度目の正直である。日本では開発予算が限られているであろうし、その執念は見上げたものだが、何と言っても技術力の裏付けあってのことで、日本人として誇るべきことなのだろう。
「あかつき」は金星のいわば気象衛星として、順調に行けば来年4月から2年間、本格的な観測を実施するらしい。大気の運動や構造、雲の生成メカニズム、活火山の有無などを調べるという。金星だけでなく地球の進化を解明する新たな発見に繋がることを期待したいものだ。
金星についてWikipediaで調べて見た。太陽系の中で4つある地球型惑星(水星・金星・地球・火星で、主に岩石や金属などの難揮発性物質から構成される惑星)の一つで、太陽系内で大きさと平均密度が最も地球に似た惑星であるため、「地球の姉妹惑星」「双子の星」と呼ばれる。ところが、二酸化炭素を主成分とする大気の大気圧は地表で約90気圧にも達し(地球での水深900mに相当)、地表の構造物に対する強力な風化作用を働くとともに、その温室効果により、地表温度は平均で464℃、上限では500℃にも達し、太陽に最も近い水星の表面温度(平均169℃)よりも高くなるという。他方、二酸化硫黄の厚い雲は太陽光の80%を宇宙空間に反射し、地表に届く日光は極めて少ないために、本来なら金星の地表温度は氷点下になっているところであり、また、その雲から降る硫酸の雨が金星全体を覆っているが、その灼熱のために、雨が地表に届くことはない、という。
地球とは随分違った様相だが、かつては殆ど同じような大気から成っていたとする説があるそうで、なかなか興味深い。以下はWikipediaからの引用。
(引用)
・太古の地球と金星はどちらも現在の金星に似た濃厚な二酸化炭素の大気を持っていた。
・惑星の形成段階が終わりに近づき大気が冷却されると、地球では海が形成されたため、そこに二酸化炭素が溶け込んだ。二酸化炭素はさらに炭酸塩として岩石に組み込まれ、地球大気中から二酸化炭素が取り除かれた。
・金星では海が形成されなかったか、形成されたとしてもその後に蒸発し消滅した。そのため大気中の二酸化炭素が取り除かれず、現在のような大気になった。
(引用おわり)
しかし、そんな過酷な実像が分かったのは最近のことで、太陽と月に次いで明るく見える星で、「明けの明星」「宵の明星」と呼ばれるように、その神秘的な明るい輝きは、古代から人々の心に強い印象を残して来た。それぞれの民族における神話の中で象徴的な存在の名が与えられ、古代ギリシャでは、ピュタゴラスがビーナス(アフロディーテ)、「美の神」と名づけたのだった。
もう一つ、「あかつき」が注目されるのは、2010年5月に打ち上げ後、同年12月、主エンジンの故障で金星周回軌道投入にいったん失敗しておきながら、機体損傷を乗り越えて復活投入に成功したことで、世界初の快挙と言われる。惑星探査機では、2003年に火星探査機「のぞみ」が周回軌道投入を断念しているため、言わば三度目の正直である。日本では開発予算が限られているであろうし、その執念は見上げたものだが、何と言っても技術力の裏付けあってのことで、日本人として誇るべきことなのだろう。
「あかつき」は金星のいわば気象衛星として、順調に行けば来年4月から2年間、本格的な観測を実施するらしい。大気の運動や構造、雲の生成メカニズム、活火山の有無などを調べるという。金星だけでなく地球の進化を解明する新たな発見に繋がることを期待したいものだ。
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