かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

プラレールに乗る

2012年03月11日 20時07分51秒 | みゆみゆとの生活
土曜日の、いつもの散歩コースで。
大型スーパー内を歩いていて、おもちゃ売り場にプラレールのデモ映像が流れていた。
ビデオ大好きなそうちゃん、釘づけ。

「プラレールのビデオ みてるよぉ?」
と言って、しばらく見た後、
「そろそろ、下でお買いものしよう。」と促したら、
「プラレールおわったら わくわくさんはじまるよぉ?」とにっこり。

…テレビと同じように、次の番組が始まると思っているらしい。
「あのね、そうちゃん。これはビデオ。プラレールしか映らない。わくわくさんは見れないよ。」と告げると、
「わくわくさんっ みるっ
怒ってる。。

ちっともその場を離れてくれないそうちゃん。
「じゃあお母さんだけ行っちゃうよ。」と言っても関係なしで、涼しい顔をしている。
試しに、行くふりをして、物陰に隠れてみた。
慌てて付いてくるかな~という淡い期待をして。

するとそうちゃん、私を探したり…はすることなく、
いきなり、ビデオの前にある展示用プラレール模型の柵の中に飛び込んだ
わぉ。
大人のへそ辺りまである柵をひらりと越えて。
模型の真ん中で寝転んで笑ってるし。
予測の枠を破る天才、そうちゃん

まさかプラレールの新幹線に乗ろうとしたわけではないと思うけど…。
あせって飛び出し、引きずり出しました。
物を壊さなかったこと、周りに人がおらず迷惑を掛けなかったことが幸いでした
当のそうちゃんは、私に後ろから羽交い絞めにされてビデオが見られない位置まで引きずって行かれたことに、パニック寸前。
「ビデオ見たいの?」
「ビデオ みたいぃ?」
「中に入るのは絶対ダメだよ!!」
「はいっ
の会話を数回繰り返し、結局ビデオをまた見ることに。
最後は「あと10数えたら終わりだよ。」と話し、ゆっくり10数えて心の準備をさせてから、
「また今度、プラレール見ようね。」と話して納得させました。

やれやれ、大変だった。
これが毎回のパターンにならないように、次回は入られないよう後ろから服つかんどかなきゃ