かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

もうすぐ総選挙、だって

2013年06月01日 22時37分11秒 | みゆみゆとの生活
今回はCDを買っておらず、当然投票もしていないのに、AKBの総選挙が気になるらしい。
いわずもがな、ですが、うちの夫。ま、一時期に比べれば熱は冷めてきているようですが。

私がネットで知った知識で、「今年はフジテレビで4時間生中継するらしいね。」と世間話で振ってみたら、
「そうなんだよ。テレビ中継はあんまり良くないんだよね・・・。」
「なんで?」
「CMのタイミングとかに、合わせたり、テレビ用の演出とかが、ちょっとね。」
「・・・。」
「ほんとは、NHKでやって欲しいんだけど。CMなしの、ノーカットで。」

「寝言は寝てから言ってくれ。」
とばっさり切ったけど、全然ひるまない夫。

「SKEの○○は、ブログも面白くて、人気が急上昇してるんだよ。上位に入ってくると思うよ。」
あまりのどうでもよさに、ノッてみる。
「じゃあ、私がもしAKBだったら、私のブログもアクセスすごいことになるかなぁ。」
これにはするどい目つきで突っ込みが入った。
「あのさ、前提条件がおかしいでしょ。『もしAKBだったら』じゃなくて『もしAKBのメンバーだったら』でしょ。」

え?そこ?

さてさて、当日はまた、父娘で見るのかな?

神様はどこにでもいる

2013年06月01日 22時05分13秒 | みゆみゆとの生活
昨日もまた、そうちゃんの調子が悪くて、叫びっぱなし。
前日のように、同じコースでお散歩することになりました。

お散歩途中、公園に寄って遊ばせていると、
話しかけてこられた、近くに住むおばあさん(初対面)。
大正生まれで84歳、と言っていました。
大正生まれはもう少し上のはずなので、どうやら間違えています、おばあさん。と指摘したりはしない。

「元気がよくていいねぇ。」と言われるので、
「ええ、でも障害があって、おしゃべりはうまくできないんです。小学校は普通のクラスじゃなくて特別支援クラスに通っています。」
別に言わなくてもいいんだけど、なんとなくそんな話をしました。

するとおばあさん、
「そうかね。そうは見えんねぇ。」(よくあるリアクションです;)
続けて、
「わたしも8人兄弟でね、一人、弟にそういう子がおった。」
「そうなんですか?」
思いがけない展開に、思わず聞き返しました。
「うん。今とは違って昔は何も制度がなかったから大変だったけど・・・。
 でも、生きてていいことあるよ。周りも、本人も。私の弟は、今も、元気に生きとるよ。」

不覚にも、涙がこぼれそうになりました。
90歳前後と思われる、おばあさんの言葉。

こういう子も、生きてていいことあるよ。

立ち止まる暇も振り返る暇もなくそうちゃんを育てていて、突然こんな言葉を聞くと、無防備な乾いた心に一気に清水が湧くみたい。
なんだか胸が熱くなりました。

おばあさん、そこからは自分の毎日の生活のことなど話されました。
3回転勤して住まいを変えたこと、趣味は裁縫で今でも自分の服は自分で縫っていること・・・。
「私はいい人生だった。明日お迎えが来てもなんの悔いもない。」と、何度も言っておられました。
とても背筋がしゃんとして、しっかりお話される方でした。

そうちゃんが公園から飛び出しそうになるので、「ではまた」と短時間でさようならをしたのですが、
その後のお散歩中も、不思議とおばあさんの言葉が思い返されました。

私が時々考える、一種の妄想のようなものですが、
さっきのおばあさんは、神様かなーって。
大変な毎日にも、ちゃんと意味があるよ、見守ってるよ、って、伝えてくれたのかな。
そんな解釈をしながら、夜のお散歩の続きをしたのでした。