昨日、「コウノドリ」を初めて見ました。
ダウン症の出生前診断がテーマで、見ていて辛くて泣きました。
人は生まれてくることを選べない。
でも、産むかどうかを選ぶことを迫られることがある。
科学の進歩は時に残酷だと思いました。
看護学生時代、産婦人科で夜勤のアルバイトをしていたことがあります。
不妊治療、妊婦健診、普通分娩、帝王切開、中絶も。
いくつもの貴重な場面に立ち会わせていただいたことを、ドラマを見ながら昨日のことのように思い出しました。
その頃は、子育ての苦労なんてよくわかっていなくて。
目の前で生まれてきた赤ちゃんが大きな声で泣くのを、なんだか不思議な思いで見ていました。
当時の私の係は、生まれたての赤ちゃんを沐浴させることで。
小さな手、小さな唇、しわのある肌が愛おしく。
ようこそ、この世界へ
そんな風に心の中で必ずつぶやいた。
沐浴槽の上には大きな窓があって、赤ちゃん用のせっけんやミルトンが置いてある棚の向こうに、ちょうど月が見えた。
「満月の晩は赤ちゃんがよく生まれるから、今夜はまた電話があるかもね。」
そう言って笑った助産師さんは、今どうされているだろうか。
その時には考えてもみなかったけど、授かった我が子は重い知的障害を伴う自閉症でした。
自閉症は生まれてすぐにはわかりません。
自閉症だけでなくほとんどの障害が、お腹の中にいる間にははっきりわからないことが多いです。
生まれてすぐは健康でも、病気にかかったり、事故にあったり、大きくなってから障害がわかったり・・なんてことはどの家庭にでも起こりえます。
どんな子育てでも、予期せぬことは起こります。
というか自分自身だって、明日障害者になるかもしれません。
何も始まっていないのに、何も経験していないのに、
時間に限りがある中で、想像力を必死で働かせ情報を集めて、命を選択し決定しなければいけない母。
その間にも、エコーで映る赤ちゃんは、何も知らずに手足を動かしながら日に日に大きくなっていく。
母の気持ちを考えると辛くて。
涙、涙でした。
さて、今週のそうちゃんは、水曜日あたりから落ち着いてきました。
大声は出すけど、動きが少ない。
突発的に動いた時も、声を掛けると止まります。
すばらしい。
なんだかとても、機嫌がよくて。
今日も「ダンボ」のDVDを見ながら、歌っていました。
なーかーなーいでね~
泣いているダンボを指さして、ニッコリこう言います。
かなしいねー こみしいねー
ずっとそうちゃんが勘違いしてきた言葉「こみしいね」が、「悲しいね」とイコールだと気づいたらしい。
並べて言うのが、かわいい。
ギュッと抱きしめたくなる。
かーちゃんは、そうちゃんがいてくれて嬉しいよ。
大切なことをたくさん教えてくれて、ありがとう。
そうちゃんがいる今日だから、
かーちゃんにとっても意味のある今日だ。
ダウン症の出生前診断がテーマで、見ていて辛くて泣きました。
人は生まれてくることを選べない。
でも、産むかどうかを選ぶことを迫られることがある。
科学の進歩は時に残酷だと思いました。
看護学生時代、産婦人科で夜勤のアルバイトをしていたことがあります。
不妊治療、妊婦健診、普通分娩、帝王切開、中絶も。
いくつもの貴重な場面に立ち会わせていただいたことを、ドラマを見ながら昨日のことのように思い出しました。
その頃は、子育ての苦労なんてよくわかっていなくて。
目の前で生まれてきた赤ちゃんが大きな声で泣くのを、なんだか不思議な思いで見ていました。
当時の私の係は、生まれたての赤ちゃんを沐浴させることで。
小さな手、小さな唇、しわのある肌が愛おしく。
ようこそ、この世界へ
そんな風に心の中で必ずつぶやいた。
沐浴槽の上には大きな窓があって、赤ちゃん用のせっけんやミルトンが置いてある棚の向こうに、ちょうど月が見えた。
「満月の晩は赤ちゃんがよく生まれるから、今夜はまた電話があるかもね。」
そう言って笑った助産師さんは、今どうされているだろうか。
その時には考えてもみなかったけど、授かった我が子は重い知的障害を伴う自閉症でした。
自閉症は生まれてすぐにはわかりません。
自閉症だけでなくほとんどの障害が、お腹の中にいる間にははっきりわからないことが多いです。
生まれてすぐは健康でも、病気にかかったり、事故にあったり、大きくなってから障害がわかったり・・なんてことはどの家庭にでも起こりえます。
どんな子育てでも、予期せぬことは起こります。
というか自分自身だって、明日障害者になるかもしれません。
何も始まっていないのに、何も経験していないのに、
時間に限りがある中で、想像力を必死で働かせ情報を集めて、命を選択し決定しなければいけない母。
その間にも、エコーで映る赤ちゃんは、何も知らずに手足を動かしながら日に日に大きくなっていく。
母の気持ちを考えると辛くて。
涙、涙でした。
さて、今週のそうちゃんは、水曜日あたりから落ち着いてきました。
大声は出すけど、動きが少ない。
突発的に動いた時も、声を掛けると止まります。
すばらしい。
なんだかとても、機嫌がよくて。
今日も「ダンボ」のDVDを見ながら、歌っていました。
なーかーなーいでね~

泣いているダンボを指さして、ニッコリこう言います。
かなしいねー こみしいねー

ずっとそうちゃんが勘違いしてきた言葉「こみしいね」が、「悲しいね」とイコールだと気づいたらしい。
並べて言うのが、かわいい。
ギュッと抱きしめたくなる。
かーちゃんは、そうちゃんがいてくれて嬉しいよ。
大切なことをたくさん教えてくれて、ありがとう。
そうちゃんがいる今日だから、
かーちゃんにとっても意味のある今日だ。