歯磨き攻防

そうちゃんは歯磨きがキライ。
感覚過敏と関係がある。(自閉あるある)

自分で歯ブラシを持たせると、ガジガジ噛んでしまい、
あっという間に歯ブラシが悪くなる。
なので基本的には親が磨く。
日によって、寝かせてやることもあるし、立たせて磨くことも。

今日は立ったままで。
「さあ、そうちゃん、歯磨くよー」
私が近づくと、ニコニコしながら左手を握ってきた。
握手かな？
じゃなーい。

　この手が押さえるんやろ　わしイヤやで

とばかりに先制ブロックしてきている。ニコニコの威嚇。
いえいえ、きちんと唇めくって歯茎を露出させないとキレイに磨けませんから。
「手離して。ここが大事なの。」
強めに言うと一瞬離すけど、またすぐ私の手を押さえてくる。
「これ。下の歯も磨かなかんよ。」
攻防繰り広げられる。
下の前歯が最も難関。

「はい、おしまい。頑張ったね。」
歯磨きが終わると、不快感を払うように慌ててうがいをするそうちゃん。
うがい、と言っても口に含んだ水の大半はゴクンと飲み込んでいる。

まだまだ身辺自立の課題はたくさんだな。