かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

起きたら歩けず

2022年02月17日 21時23分47秒 | みゆみゆとの生活
今日は高等部入試日で、在校生はお休み。
なので今朝は、ショートステイにお迎え→デイに送り込み→仕事へGO!というスケジュールでした。

ショートに迎えに行ったら職員さんが、
「そうちゃんが朝起きた時からずっとお尻で移動していて、なんか立ち上がれないみたい。」と言われた。
なんじゃそりゃ。立てないですって?

そうちゃんに近づいて立たせてみようとしたら、嫌がって座り込んでしまった。
どうやら左足が痛いらしい。
「どこが痛い?」と聞くと、左膝の裏を触る。
ズボンをめくって観察してみたけど、外傷や腫れはなく怪我をしたようには見えない。
曲げ伸ばしもそれほど痛がらず、骨に異常はなさそう。
ショートの職員さんによると、昨日の晩寝るまでは普通に歩いていて何の異常もなかった。今朝も泣いたり叫んだりするわけでもなく、ただ立てない、と。
どうしようもないので、おんぶして移動し車に乗せました。
171センチをおんぶするのって大変だね。

さあ、どうする。目まぐるしく動く頭ん中。
今日のお仕事は午前中だけ。
でも簡単には休めない。発達に遅れのある子の教室で、先週から引き続いての相談もあるから。
結局、デイが「いいですよ」と言ってくれたので、預けて仕事には行けました。

午後イチで整形の予約が取れ、昼食後すぐにデイに迎えに行って病院へ。
病院に着いて車から降りる時、「さ、歩いてねー」とわざと支えずに歩かせようとしたら、足に力が入らない様子でしゃがみこんでしまった。
やっぱりダメなんだね。
慌てて抱き上げて、ほとんど抱えあげるようにしながら院内へ。
幸い、入り口の検温係さんは療育のママ友で旧知の仲。
「どうしたのー?」と駆け寄ってきてくれて、車椅子を貸してくれました。

待ち時間、「おむすびまん!」と叫びながらニコニコ。

そして、いざ診察。
元センター長のカリスマ整形医師、O先生。
話を聞きながらパソコンを打ち、何度も「なんだろうねー」と言われる。
「お母さん、なんだと思う?」
「いや、急なことすぎて、わかりません…。」
とりあえず診察を、とベッドに寝かせて足を診てもらう。

膝に水はたまってない、
関節可動域も問題ない、
腫れてない、傷もない、
圧しても痛がらない、
パトリックテスト(股関節異常)問題なし。
…丁寧に診て、あちこち触ってくれる。

「どこも何ともないよ。一回歩いてみて。」
するとそうちゃん、
そろりそろりと歩き出した。
えーっ。

先生は、「歩いてるじゃん。体重も、両足ともかけられてるね。」と。
看護師さんは、車椅子を「もうこれはいらないですねー」と片付け始めるし。
ササー、と気が抜けたような不思議な雰囲気の中、そうちゃんは自分の足でしっかりと立っておりました。

なんやったんやーー!(蛍光灯を仰いで叫ぶ、心の声)

パソコンの前に戻った先生は、「『歩いた!』って書いとこー。」と苦笑い。
「すみません、お騒がせしました。」と謝る私は無駄に「えー?どういうことー?」と何度も小声で独り言。

原因ははっきりわからないのですが、
「筋肉痛とか何かのちょっとした痛みで『歩けない』と本人が思い込んでたけど、医師が『大丈夫、何ともない』と伝えたことで安心して歩けた。」
という仮説が有力なようです。
もしかしたら一昨日脱走した時の筋肉痛のせいかもしれません。

診察室から歩いて出てきたそうちゃんを見て、受付の友達がビックリ。
「あれ?治った?」
「うん。O先生のゴッドハンドで。」
ということで。
一件落着。
ほんまか?
一抹の不安は残りますが。
夕方にはピョンピョン跳ねてたから。
きっと治ったのでしょう。

明日は何もありませんように。(切実)