かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

プラレールに乗るんじゃなくて

2012年03月12日 22時49分02秒 | みゆみゆとの生活
今日も、大型スーパーをお散歩中、プラレールのビデオに釘付けになったそうちゃん。

結構長くじっと立って見ていたのですが、私の気が緩んだ瞬間に、やっぱり柵の中に入ろうとした。。

やっぱりね。
母はあなたの魂胆はわかっていたよ。
今日はすかさず捕まえられ、未遂に終わりました。

そうちゃん、入ろうとした瞬間、
「うみで およぐよー」
と小声で言ってた。

そっか、
新幹線に乗ろうとしたわけではなく、海に見立てて遊びたかったのね。
ダイナミックな発想ね。。

プラレールに乗る

2012年03月11日 20時07分51秒 | みゆみゆとの生活
土曜日の、いつもの散歩コースで。
大型スーパー内を歩いていて、おもちゃ売り場にプラレールのデモ映像が流れていた。
ビデオ大好きなそうちゃん、釘づけ。

「プラレールのビデオ みてるよぉ?」
と言って、しばらく見た後、
「そろそろ、下でお買いものしよう。」と促したら、
「プラレールおわったら わくわくさんはじまるよぉ?」とにっこり。

…テレビと同じように、次の番組が始まると思っているらしい。
「あのね、そうちゃん。これはビデオ。プラレールしか映らない。わくわくさんは見れないよ。」と告げると、
「わくわくさんっ みるっ
怒ってる。。

ちっともその場を離れてくれないそうちゃん。
「じゃあお母さんだけ行っちゃうよ。」と言っても関係なしで、涼しい顔をしている。
試しに、行くふりをして、物陰に隠れてみた。
慌てて付いてくるかな~という淡い期待をして。

するとそうちゃん、私を探したり…はすることなく、
いきなり、ビデオの前にある展示用プラレール模型の柵の中に飛び込んだ
わぉ。
大人のへそ辺りまである柵をひらりと越えて。
模型の真ん中で寝転んで笑ってるし。
予測の枠を破る天才、そうちゃん

まさかプラレールの新幹線に乗ろうとしたわけではないと思うけど…。
あせって飛び出し、引きずり出しました。
物を壊さなかったこと、周りに人がおらず迷惑を掛けなかったことが幸いでした
当のそうちゃんは、私に後ろから羽交い絞めにされてビデオが見られない位置まで引きずって行かれたことに、パニック寸前。
「ビデオ見たいの?」
「ビデオ みたいぃ?」
「中に入るのは絶対ダメだよ!!」
「はいっ
の会話を数回繰り返し、結局ビデオをまた見ることに。
最後は「あと10数えたら終わりだよ。」と話し、ゆっくり10数えて心の準備をさせてから、
「また今度、プラレール見ようね。」と話して納得させました。

やれやれ、大変だった。
これが毎回のパターンにならないように、次回は入られないよう後ろから服つかんどかなきゃ

デスクが来た!

2012年03月09日 16時01分51秒 | みゆみゆとの生活
みゆみゆの学習デスクが来た!!

リビング横の、和室に置きました。
お庭に面しているのだ。
夏は暑そうな気もするけど。
天然木のやわらかい肌触り。
ああ、私が使いたい。
多分、私が一番使うかも。
あと4ヶ月は、ね。

いぬ・おに・しろ

2012年03月08日 09時34分03秒 | みゆみゆとの生活
いつも、冷蔵庫を勝手に開けた後や、プチパニックでドアをバンバン蹴った後に、
そうちゃんはこちらを見て、「おに こないよー」と叫びます。
悪いことをすると鬼が来ると思っている。

これを活用しない手はないと、10回に1回くらい、ほんとに父ちゃんが鬼のお面をかぶって驚かせます。
かなりの驚愕ぶりです。
道で犬に会った時と同じくらい。

最近、この「犬・鬼」と同じくらい、怖いものが見つかった。

先日、めったにそんなことしないんだけど、私が珍しく顔にパックをしていたら。
すごい勢いで目を見開いて走ってきて、
「しろ、おしまい!しろ、おしまい!」と叫び、パックをはがそうとしたそうちゃん。
確かに、見なれた母親の顔が真っ白というのは、鬼のお面と同じくらい怖いのかも。

えっ。5分はこのままにさせてほしい
なんて、聞いてくれるわけもなく。
はがされてしまった。。
(ま、そうちゃん寝かせてからまた広げて使ったんだけど。)

それ以来、そうちゃんが悪いことした時に
私が「あー。そうちゃーん。」とにらみをきかせるだけで、
「しろ、こないよー」と半泣きに。

かわいそうだけど、ちょっとかわいい。
つい、時々「お母さん、しろに変身しようか?」と脅してしまう…。


話は変わりますが、3月になって、今日は保育園で「お別れ会」があります。
卒園式の練習も毎日やってるみたい。
なのに入学に関してはなにもかも未知数
保育園の先生も、随分心配して下さっているようです。

あー。
気を抜くと激しく落ち込んでしまいそうな私。
でも私が崩れると家族全員崩れちゃいそうなので。

そうちゃんの「かわいい」を探しながら、しっかりビタミン・大豆・カルシウムを取ろう。
そしてたくさん身体を動かして、夜は疲れて早く寝よう。
今日は今から「親の会」。
おしゃべりして、先輩たちのお話から元気もらってこれるといいな

火曜日はプールの日

2012年03月07日 11時08分29秒 | みゆみゆとの生活
火曜日はプールの日、と決めました。
なので昨日も保育園から帰宅後、行ってきました。

みゆみゆも誘ってみたら、「行きたい!」というので、二人連れて。

それにしても、寒いからかな?
平日午後4時のプール、一般客はほとんどいません。
流れるプールと波のプール、滑り台にジャグジーが、ほぼうちだけで使える。
昨日は他に2人、いましたが。
これはあまりにももったいないので、そのうち閉められてしまうかもしれません。。
ただ、お客さんというのは極端で、夏休みはいも洗い状態になるので、年間通せばそこそこの客入りなのかな?

そうちゃんは、流れるプールが浅いことをいいことに、走って行ったり、果敢に流れを逆行したり、付き合う私もかなり体力使います。

細かいいろんな事件も起こるし;
昨日は、そうちゃん笑顔で流れてるなーと微笑ましく見てると、
水泳帽子を脱いで、ポイッと捨てた!
「あ!帽子脱いでいかんよ!」と慌てて拾った私が面白かったらしく。
気づいたら、水着まで脱いでて、すっ裸で笑ってたそうちゃん。
流れるプールで脱いだ水着…見つけられなかったらどうしよう!とあせって、みゆみゆに水着探してきて指令を出す。
ほんとにどうしようかと思った;

結局は、そうちゃんの足首に引っ掛かっていてすぐ見つかったんだけどね。
ここからは努めて冷静に。
「ズボン、履きなさい。履かないとすぐおうち帰るよ。」
無表情、低めの声で告げると、「はい」と素直なお返事。
履いたらすぐに流れるプールから出して、25メートルプールに移動しました。

25メートルプールでは、腕につけた二つの浮輪だけでプカプカ浮き、足をバチャバチャ動かしながら前に進むことができました。
3往復泳がせて、プールはおしまい。

付属のお風呂にも入って、一つのアイスを3人で分けて、みゆみゆそうちゃん大満足で帰宅しました。

事故にお気を付け下さい

2012年03月06日 13時49分19秒 | みゆみゆとの生活
昨日の朝、出勤した夫から、メールが。
「駅前で、車にぶつかって腕をけがした。仕事に行く。」という内容。
大丈夫なの?とメールを返したけど、それから音沙汰なく、仕事に行くくらいだから骨がどうとかいう話じゃないだろうと思い、そのままにしていました。

私も昨日は人と会ったりして忙しくしておりまして。
というのは言い訳。

夫が帰宅して、「どうしよう。病院行った方がいいかな?」と聞いてきたのに対して、
「どうした?身体の調子でも悪いの?風邪でも引いた?」と答えてしまった。
「…。歩いてたら車が急にバックしてきて、僕の腕にぶつかってきたんだけど。」
それではじめて思いだす。
「あ。そういえば朝から交通事故に合ったんだっけ?」
「うん、まあね。」

大した怪我ではないようでしたが、手が少ししびれている、ということだったので、念のため整形外科に行って、警察にも被害届を出してくるよう勧めました。
交通事故の怪我は、その時よくても後からしびれなどが出てきて長く病院にかからなきゃいけない、と言う話もよく聞きますから。

近くの整形外科がまだ開いていたので、いってらっしゃい、と見送り。
ふと見ると、みゆみゆが食卓で不安そうにしている。
「ん?どうした?みゆみゆ。不安になっちゃった?」と声を掛けると、堰を切ったように…
「だって、交通事故っていったら、大変なことじゃん!さっきお父さんとお母さんの会話で聞いてた時から、心配で心配でたまらなかったよ お母さん、朝聞いたのに忘れてたなんて、ひどすぎるよー。骨がもしも折れてなくったって、お父さん、きっと痛いんだよ!右利きなのに右手が使えないなんて、かわいそうだよ。」と言いながら、ボロボロ泣いている。

みゆみゆ、あなた、優しい子だね。
抱きしめながら話を聞きました。

すると、泣きついでに、いろんな悲しいことを連鎖的に思い出したらしく、
最近あった友達とのトラブルなど、悲しいことを次々と語り出し、泣きながらご飯を食べていました。
こういう時に、この子は大事な話をするので、しっかり聞いてあげなければいけません。

なんとかいろいろ吐き出して、ごはんも食べ終わり、そうちゃんがおばあちゃんの部屋でビデオを見ている間に習い事に連れて行きました。

夫は、整形外科でレントゲンを撮り、異常はなかったようですが、握力が落ちていた(左55に対し右30)みたいで、診断書をもらってきました。
整形の帰りにみゆみゆのピアノのお迎えに行き、うちへ寄ってから、警察に届けを出しに行きました。

相手の名前・電話番号を聞いておらず、車のナンバーしかわかっていなかったので、駅前に立て看板を設置することになったそうです。
よくある、「○月○日、○時○分ごろ事故が発生しました。目撃された方は連絡を…」とかいうやつ。
警察の方も、ご苦労様です。

今回は大事に至らずよかったですが、やっぱり事故は怖いもの。
春は気持ちが落ち着かなかったり急いでいる人が多いシーズンですから、気をつけなければ。

皆様も、事故にはお気を付け下さいませ。

子ども会デビュー

2012年03月04日 09時16分55秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんの、「子ども会 新1年生歓迎会」が昨日ありました。
うちの子ども会は規模が大きく、新1年生だけでも20人以上います。
役員さん達も声を張り上げて子どもたちを並べたり静かにさせたり。
本当にご苦労さまです。

新1年生は、「6年生を送る会」が終わった後に、少しだけ参加。
在校生の前に一列に並び、一人ひとり名前を言って、各通学団に入りお互いに紹介する。
それだけのことなんだけど、20人もいると大騒ぎ。
大人も子供もぎゅうぎゅう詰めに人がいる。それだけで、そうちゃんを連れた私はドキドキ、です。

夫が付いてきてくれたので、そうちゃんは時々外へ出して遊ばせてもらい、私は新役員さん達の紹介や通学団の説明を聞くことができました。

新1年生が名前を言う時には、一番最後に並んでいたそうちゃん、
何度か「お名前は?」と私が小声で聞き、ちゃんと名前を言うことができました。
その瞬間、みんなそうちゃんに注目していて、小さな声で名前を言った後には拍手を頂きました
ふぅ。

新1年生は、そうちゃんのことを知っている子が多かったようですが、在校生には知らない子が多く。
公民館のテレビを見て、「わくわくさん!」(あのテレビで「つくってあそぼ」のわくわくさんを見たい、の意)と大声で何度も言うそうちゃんに、みんな興味しんしん。

紹介後にもらった袋をすぐに開けておやつを取りだしたそうちゃんを見て、
「もう開けてるし。」「まだ食べていかんのに。」と小声で突っ込みを入れている。
私もその子らに向かって、小声で「出して持ってるだけで安心するの。まだ食べないよ。」と教える。

短い時間ながら緊張しましたが、無事デビューでき、子ども会の皆さん(親御さん含め)に紹介できてよかった
どう見られていたかはわからないけど、こんな子でこんな親ですって、地元の人たちに知ってもらうのはとても大事だと思うから。。

ちなみにみゆみゆは、合唱団の練習で欠席しました。
かわりにもらってきたお土産の中に、集合写真が入っていて。
みんなにっこり前を見る中、一人だけ、斜め上の空を指さし見上げてる子が。
みゆみゆ
あんたが有名になってどうすんの。

あきれて、笑って、ま、いっか。
思えば私の通ってた高校は、人と違うことをしたがる子が必ずクラスに複数いるとこだった。。
というか、私を含め半数以上がそういう子だったような…。
個性あってなんぼ。
自分らしさ万歳。

いいんじゃないかな?人と少しくらい違うことしても。
外れすぎるのは問題だけど。
でもその加減って、難しいよね。。
ま、いろいろやってみて覚えていっておくれ。

行きましょっ

2012年03月02日 22時05分23秒 | みゆみゆとの生活
びでおやさん いきましょ いきましょ
ドラえもん かりるよぉ?

と保育園の帰りに言われ続けました。
15分間の徒歩での道のり、この言葉しか言わなかった;

今日は金曜日。
いつもなら「お城の公園」コースですが、この雨だと滑り台も濡れてるだろうと思い、そうちゃんの熱意に負けて、「ビデオ屋さん→スーパーでお買い物」コースへ行くことに。

ビデオ屋さんは、そうちゃんの大好きな場所。
毎週行くので、店員さんも覚えていてくれます。
今日はなぜか、払った140円を、そうちゃんが全部表に向けて一列に並べはじめたのですが、店員さん、ニコニコ笑ってそれを待っていてくれました。嬉しい。
ビデオ屋さんでは、降りるときだけエレベーターに乗るパターン。
「1 のボタン押して。2は押さないよ。」と毎回言っていたら、なんと、数字の1と2が読めるようになりました。 ミラクル!!
絵本でも1と2がわかり、びっくり。

ビデオ屋さんの帰り、必ずDVDを袋から出して手に持ちたがります。
で、中のディスクがちょっとでも曲がると気に入らない!
歩いているうちにずれると、しゃがみ込んでパッケージを開け、ディスクの向きを直す…
を、ひどい時期は、これを1メートル置きにやっていました。
急にしゃがむので、通行の邪魔だし、頻繁すぎて前に進めないし、DVDが傷つかないかと不安だし、かといって「お母さんが持つよ。」と言って取り上げるとわぁっと叫んでパニックになりお手上げ状態。かなりの悩みの種でした。
でも、最近、解決法が見つかった。
DVDが曲がっているのに気づき、座ろうとしたそうちゃんの手を止め、
「直してください」と言ってから取り上げて、私がサッとDVDの向きを直す。
そうちゃんに渡すときには、「真っすぐになったね。そうちゃんはビデオ開けない。お母さんがやるよ。」と教える。
これを何度か繰返すうちに、自分から「なおして ください」と渡してくるようになりました。

あー、そして今日は穏やかなお散歩でした。
指示がよく入り、手をずっと握っていなくても歩けました。
生活発表会が終わって、気持ちが落ち着いたのかもしれません。
大声を出すことも床にひっくり返ることもなく、スーパーでオレンジだけを買って、帰ってくることが出来ました。
ちなみにそうちゃん、大きなみかんは全て、「すうぃーてぃーのでこぽん」と言います。
スウィーティー、でこぽん。おいしい食べ物の名前はすぐに覚える、そうちゃんでした。