想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

柔よく剛を制す

2009年09月15日 | インポート

 「柔よく剛を制す」こんな事が昔よく言われました。柔道で使われたと記憶していますが、姿三四郎が相手を投げるときに聞いたときの言葉であるように思います。柔道というと、昔は小さい者が大きい者を投げるかっこよさがあったと思いました。技も、背負い投げや巴投げが当時はかっこいい技のような気がしました。日本の国技から国際化になればなるほど、よりリアルになり、「柔よく剛を制す」も、すたれていったように思います。柔道着もカラフルになり、オリンピックに採用され、段々体重別ランクに分かれるようになり、この言葉は衰退していったように思います。そうですよね。同じ能力なら体の大きい方が強いに決まっています。
  私が高校生の頃は柔道が学校に取り入れられて来て、クラス全員、柔道着を買わされ受け身などやった覚えがあります。
   時代が変化したんでしょうか。そういえば相撲もより国際化になり外国人の力士が増えました。相撲も柔道と同じような運命をたどりつつあります。
  ところで、「郷土愛」という道徳の価値があります。これなども、鎖国の時代ならいざ知らず、国際化グローバリズムの現代にあって、二律背反的な
面もあり郷土を愛すると国際化が危うくなり国際化を強調すると郷土愛が薄れるという事になるようです。
   標準語を話すようになると方言を忘れる事ともにているものだと思います。理屈としては両方をめざす現代ですが、人間の感情はそのようにうまく割り切れないものだとつくずく思います。
 人間理解をするにはその辺の微妙な心のひだのようなものを分かってあげないといけないと思います。そうそう、理屈通りには行かないのが人間です。人を好きになる感情も同じようなものではないでしょうか。この辺は理解や知識を越えている人間性そのものの問題を含んでいます。

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小よく大を制す

2009年09月15日 | インポート

舞の海という力士がいました。彼は猫だましという技を使い変幻自在に土俵上を飛び回り自分より大きい相手をなぎ倒していました。牛若丸とも呼ばれ人気力士でした。現在は相撲評論家として活躍しているようです。まさに「小よく大を制す」です。
 自然界ではもっと大きなスケールで、このことが起こっている事実に出くわすことがあります。ウォーキングの最中のことでした。下に目をやると、小さなありが、その20倍もあろうかと思う怪獣のようなはさみを持った昆虫を引きずっているではありませんか。びっくりしました。と、同時に幼少の頃はこのような光景をよく見ていた自分を思い出していました。まさに私の原体験だとおもいました。カタツムリとあそんだり、ジグモを捕ったり、それを戦わせたりした過去を思い出しました。
 蟻にあんな力があるなんて、普通からいくと考えられません。今、こうしていると自然の大きな力、畏敬の念さえ抱きます。この写真は2匹で引っ張っていますが、最初は1匹で引っ張っていました。途中から仲間が来て、2匹で引っ張り始めました。思わず見入ってしばし、立ちすくんで見ていました。大きな虫は最初死んでいるものだと思っていましたが、そうではなくまだ、生きていました。どうして、このような事がおこるか今もって不思議です。やはり、このような「小よく大を制す」なんていうことが自然界では身近に起こっているんですね。
 引っ張られている虫の後尾に部分に注目してください。まるで、クワガタムシのようです。目のようなものもちゃんとついています。本当に強そうです。でも、これは擬態なんですね。昆虫ではよくあるようです。人間でもこのようにして、生きている人がいるかも知れません。

 
ハサミムシを引きずるアリ 

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