想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

木綿の花から想う

2015年03月18日 | エッセイ

 昨年試しに植えた綿が出来ていました。そういえば、昔、子どもの頃の布団といえば、綿で出来ていたようです。今では羽毛布団でしょうが、隔世の感があります。ずいぶんと重かったように思います。

 そして、綿が固くなれば、それを打ち直して使っていたような記憶があります。木綿といえば、手ぬぐいも木綿でできていました。吸湿性に優れていますよね。最近、なぜか、木綿でできた手ぬぐいをあまり見たことがありません。顔も、昔は毎朝これでふいていました。

  今はタオルですね。それも、お風呂から上がるときはバスタオルを使います。これも隔世の感があります。昔は色々なことがより自然に近かったように思います。この綿の木からも色々なことが走馬燈のように思い出されます。見ているだけで、そこにあるだけで私には癒しになります。

木綿を見ると戦後間もない幼少の頃を思い出します。そんな頃に両親を偲んで歌を詠んで見ました。とにかく、愛情深い両親でした。両親には感謝の毎日です。「父の恩は山よりも高く、母の愛は海よりも深し」です。

★そこにある 真っ白き綿 見るだけで
           わらしの頃に 戻らんとす

★手ぬぐいを 腰にぶら下げ のみふるう
               父の姿が 瞼に浮かぶ 

★手ぬぐいで 姉さんかぶりに 割烹着
             そんな母さん 今はいずこに

★手ぬぐいを 使ってぬぐう 父がいる
                  太き親指 思い出す

★木綿花(ばな) 真白き顔が 郷愁誘う  

★木綿花(か)の 真白き顔と 向き合えば
                 心はいつか 母のみ胸に

★かんな持ち ご飯使って 糊作り
             座卓作りに 励む父親 

★遠き日の 母の姿は 木綿花
            姉さんかぶりに 割烹着着て

★酒飲んで 上機嫌なる 今日の父
                      月に一度の 給料日かな

★幸せは どこにあるかと 父がとい
                     南(皆身)の中に あると答える 
     

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