先日、双葉の根を抜いてみました。根が長いのにびっくり、こんなに長いとは思いませんでした。
野菜がよく育つには表面的な葉ばかりでなく、発根がうまくいってないと、育たないのが、写真の根を見てよく分かります。
土作りの大切さが大事だということです。
教育者、東井義雄さんがこんなことを言っています。
「下農は雑草を作り 中農は果実を作り 上農は土を作る」いかに見えないはずの土作りが大切かを説いています。このことは、何事をするのにも、土作りのような地道な基礎作業を疎かにしてはならないことを教えています。
「生」という字は植物が「土」の中から茎や枝葉を伸ばした姿を表しています。
スプーン一杯の土の中には一億もの微生物がいて、有機物から植物の養分を取り出しているのです。
私たちの足下、目には見えない地中で営まれている、月日をかけた命を育む土作り。そのような土台があり、そこにしっかりと根を張ることによって、はじめて目に見える花や実の成果が生まれてくるのです。
人が作りあげたものであれ、自然の造形であれ、私たちの心を動かす多くのものは、月日をかけて出来あがったものです。