想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

高齢者記憶法

2023年12月05日 | エッセイ

コロナ4年12月5日(ウクライナ、ロシア戦争2年)


 歳をとりますと、だんだん新しいことが覚えにくくなります。記憶力が落ちてきますね。さっき言えたことが今度言えなくなったということがどうしてもたくさん出てきます。


 高齢者はよく考えてみますと高齢者なりの記憶法があるなと思います。私もよくやってますが、新しい横文字なんかが急に出てくるとその時はわかったつもりで記憶していますが、いざその言葉を使おうとすると、それを思い出せななくて困ることがあります。いわゆる再生機能が悪くなってんですね。


 その時に使うのが高齢者記憶法です。若い時に比べると歳を重ねるほど、私たちはたくさんの記憶を持っておりますので、その記憶がシナプスとして、いろんな記憶と結びついていますので、そのネットワークの中にその新しい記憶を入れていきます。


 例えばパーキンソン病が出てこない時、パーソンというよくわかっている記憶をもとに思い出します。パーキンソンの最初はパーであり、次のキンソンはお金が損すると意味づけると思い出しやすいです。


 パーソン、すなわち人が、お金を損するとそういうストーリーをこの頭の中で作ります。そうするとすらすらとパーキンソンという言葉が出てきます。


 ステロイドいう言葉があります。これも新しい言葉ですので、覚えたつもりでもなかなか出てこない時があります。ステルス戦闘機と言うのはあったと思いますが、この記憶はしっかりしてますので、最初ステルスという言葉を思い出し、それに似ていたなと考え、ステロイドを思い出すのです。


 ステルス戦闘機に乗って、その中でステロイドを使うというイメージを思い出し、ストーリーを作るのです。そのストーリーを記憶することにより、しっかりと記憶に刻まれます。思い出す時はストーリーから思い出せばいいのです。


 または、ステルス戦闘機を捨てると言うイメージと一緒に記憶すれば、思い出すときは、それをヒントにステロイドを思い出すことができます。


 ただ、単にその言葉だけを覚えるのは、赤ちゃんや幼児の頃が得意です。年齢を重ねていくと、なかなか単にその言葉だけを覚えると言うのは苦手になってきます。


 ストーリーと一緒に覚えるとか、言葉に感情移入をして、その感情と一緒に想起すると言うのもいいと思います。


 年齢を重ねたから、記憶力が悪くなったと嘆くよりも、年齢に応じた記憶の仕方を考え、それを実行すると言うことがとても大切になってきます。負のイメージでなく、プラスのイメージで考えるのです。


 記憶力が落ちたなとマイナスに考えるのではなく、過去のたくさんの蓄積が頭の中に入っているわけですので、その記憶の中に新しい記憶をつなげていくと言う方法が高齢者には良いのではないかと思います。


 ストーリーの中にその新しい記憶を入れていく。感情移入とともにその言葉を記憶する。確かに記憶されている物と共に記憶する。そうすることにより、高齢者には高齢者なりの記憶の仕方があると言うことがわかります。


 赤ちゃんの脳の中を考えてみますと、赤ちゃんってそういうネットワークがありませんので、次から次へと何の脈路もなく新しい記憶が入ってきます。


 大切な事はその人なりの記憶の仕方があると言うことですので、そのことを使って記憶していけば、まだまだ新しい言葉を次から次へ覚えることができます。


 記憶力が悪くなったと嘆くよりも、違う記憶の仕方にチャレンジして新しい技を磨いていこうではありませんか。


 まだまだ人生は長いです。最近のデジタル社会の進歩は早いです。いろんなことに興味を持って新しいことに挑戦していきましょう。ボケている暇はありません。


 高齢者こそ過去のたくさんの経験値を持っています。それを使っていけばまだまだ社会に貢献できます。

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