前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

拉致事件の空白

2009年03月18日 | Weblog
ひきつづき拉致問題について。
2002年12月福井県議会・予算特別委員会でわたしは拉致問題をとりあげた。きっかけは、地元紙「福井新聞」の記事。内容は、「県警は1970年代から、いわゆる北朝鮮の工作員の出入国、あるいは日本国内での活動を監視するという体制をとっていた」「県警の北朝鮮関係の講習会が開かれており、1979年か1980年ごろには拉致がテーマになって、小浜市の事件も内部では拉致事件だということでほぼ確定という認識だったということが警察官によって証言されている」。

講習に参加した捜査員は「ああ、だからいくら捜しても見つからないのだ」と思ったそうだ。
8年~9年ぐらい被害者家族・国民に情報が隠されていたのか。思わず新聞社に電話して担当記者に話を聞いて信憑性を確認した。その記者氏からも「県議会でも取り上げていただくことが必要です」と言われた。

もし「空白の8~9年」がなく、北朝鮮にたいして要求していたら、田口さん、横田さんも今頃日本で生活できていたかもしれない。
   「日朝平壌宣言」は評価しつつも、自民党政治の罪は重い、と思う。
    以下は、2002年の私の県議会質問です。

        ★
◯佐藤委員  県警本部長に、拉致問題について何点か伺う。
 まず、この拉致が疑惑ではなく実際の犯罪ということになったが、捜査状況と、今後の捜査の方針はどうなっているのか。

◯県警本部長  県警としては、事案の全容解明のため現場周辺の状況や過去の捜査資料の精査など、警察庁初め各県警等とも緊密な連携をとって所要の捜査を推進しているところである。

◯佐藤委員  県警として、これは全国一本かもしれないが、今回の事件が北朝鮮による犯行の疑いだということを認識した時期はいつなのか。また、北朝鮮による犯行だと確定した時期はいつなのか。

◯県警本部長  疑いといっても、疑いには濃淡がある。また、確定というのもいろいろな解釈の仕方があるのではないかと思う。
 まず、疑いという点であるが、例えば本県にとってみると、小浜で拉致された当時は本当に行方不明なのかどうなのか全くわからなかった。しかし翌昭和54年には富山で未遂事件が起こっている。さらに昭和55年には国会で質問があり、このときの答弁、あるいはサンケイ新聞の報道等でそのような疑いもほのめかされている。また、昭和52年に、石川県で宇出津事件の検挙もあったので、当時からある程度そういう疑いは視野に入れておくべきことではなかったかと思う。
 それから確定であるが、国の最高責任者である人が犯行を自認したわけであるので、それはもちろん大きな要素であるが、捜査機関としてはきちんと全容を解明するというか、被疑者を特定し、訴追し、裁判で確定すれば、それで確定ということだが、今のところまだそこまでには至っていないため、一生懸命やっているところである。

◯佐藤委員  先日、12月5日付の福井新聞に掲載された記事だが、これを読んで私は非常に衝撃を受けた。これには二つのポイントがある。一つは、県警は1970年代から、いわゆる北朝鮮の工作員の出入国、あるいは日本国内での活動を監視するという体制をとっていたということ。二つ目が、県警の北朝鮮関係の講習会が開かれており、1979年か1980年ごろには拉致がテーマになって、小浜市の事件も内部では拉致事件だということでほぼ確定という認識だったということが警察官によって証言されているわけだが、これについてはどういう見解か。

◯県警本部長  新聞記事がどういう内容であるかはともかくとして、先ほど疑いの濃淡ということを申し上げたが、昭和63年の国会で北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚と言っているし、少なくとも北朝鮮による対日有害活動においては検挙の都度公表もしており、その辺はそういった状況を総合的に判断し、その都度適切に状況を訴えてきたのではないかと思う。

◯佐藤委員  今おっしゃったように、昭和63年の国会で、当時の本庁の警備局長並びに当時の梶山国家公安委員長が、北朝鮮による疑いが濃厚だということで、一連の事件を初めて認められた。私が思うのは、この間、家族の方は必死の思いで探されていたわけである。その家族の方に対してこういう情報が全く提供されなかったのか、あるいは部分的にでももっと早目に何らかの形で提供されていれば、大変苦労をされて、あちこち占いに回ったり浜辺を探し回ったり、無駄とは言わないが、もう少し的を絞れることになったのではないか。その辺についてはどうか。

◯県警本部長  国会の場で、国としてきちんと北朝鮮の疑いではないかというような態度決定がなされていない以上、例えば県警として、あるいは捜査官個々として北朝鮮の疑いであるというふうに断定的なことを申し上げるというのは、立場としては余り適当ではなかったのではないかと思う。

◯佐藤委員  本部長が言われることもよくわかる。だから日本共産党も国会質問では何回か取り上げてきており、ある意味では警察に対して、また政府に対して叱咤激励をしてこの問題をきちんと解明して、そして御家族の皆さんに提供できるようにということで頑張ってきたわけである。だからこういう事件が二度と、もちろん起こってはならないし、日本の国の主権が侵されるような、ひどい事件であるから、ぜひ、本部長言われたように、全容を解明し訴追し裁判にかけるという点で、時効はとまっているという認識でいいか。

◯県警本部長  被疑者が海外にいれば時効はとまっているということである。ただ、そのことについてもきちんと捜査をしなければ解明できたことにはならない。とまっている、とまっていないということも、まさに確定するには至っていない。

◯佐藤委員  今後の捜査等を期待する。

白熱の拉致問題質疑

2009年03月18日 | Weblog
福井県民らが拉致された事件を国会で最初にとりあげて、北朝鮮による犯行の疑いがあると認めさせたのは、1988年3月26日参議院予算委員会での日本共産党・橋本敦議員の質疑でした。

先日は、釜山で大韓航空858便爆破事件の実行犯である金賢姫元工作員と拉致被害者・田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん、八重子さんの息子の耕一郎さんとの対面が大きく報道されました。また、参院拉致問題特別委員会のメンバー12人が佐渡市を訪れ、曽我ひとみさんらが北朝鮮の工作員に拉致された現場などを視察しています。この視察には日本共産党の山下議員が参加しています。
日本共産党は、大韓航空機爆破事件など北朝鮮の国際犯罪を日本の政党のなかで最も早く厳しく批判してきました。その姿勢が、拉致問題の追及にもいきたと思います。

かつて1960年代後半に、当時の宮本顕治書記長ら日本共産党代表団が北朝鮮を訪問したとき、ホテルの部屋には盗聴器が仕掛けられていて、代表団が偶然発見したことがありました。「もうこんな国には来ない」と宮本さんは憤ったそうです。
いま、あらためて1988年の橋本参議院議員の白熱の質疑を紹介しておきたいと思います。
          ★

○橋本敦君 金賢姫を教育したウネあるいはウンへなる人物の問題ですが、この人物については鋭意調査を遂げられておるようですが、経過はどうですか。

○政府委員(城内康光君) お答えします。
 この恩恵の所在捜査の進捗状況でございますけれども、李恩恵なる人物を割り出すために、身元に関する情報及び似顔絵をもとにしまして、家出人の手配データなどを利用して、現在幅広く類似の行方不明者について調べておるところでございます。また、ポスター、チラシなどを全国に配布して、広範な広報活動をやっておるわけでございます。
 特に、本件につきましては捜査というよりはむしろ人捜しという分野でございますので、情報などを国民にできるだけ多く提供して御協力を得たいということでございまして、現在進行形であるということでございます。

○橋本敦君 これは、警察としてはこの恩恵なる人物は日本女性で、日本から位致された疑いが強いと見ているんじゃありませんか。

○政府委員(城内康光君) お答えします。 そのように考えております。

○橋本敦君 それが事実はっきりいたしますと、これはまさに外国からの重大な人権侵犯事件であり、我が国の主権をも侵害する重大な事犯の可能性を含んでいる重大な事件である。ですから、これがはっきりしますと、当然本人の意思を確認して、主権侵害の疑いがあれば原状回復を要求するなど、政府としての断固たる措置をとる必要がある。
 外務大臣、今までの捜査の経過、答弁をお聞きになってどう御判断でしょうか。

○国務大臣(宇野宗佑君) 警察当局からの答弁どおり、ただいま鋭意捜査中でございますから仮定の問題なのかもしれません。しかし仮に、真相究明の結果主権が侵害されたということが確認された場合には、当然日本は主権国家でございますから、それに対する措置を講じなければならない、かように考えています。

○橋本敦君 国家公安委員長として、この恩恵の拉致事件についてどう御判断ですか。

○国務大臣(梶山静六君) 問題の女性の身元割り出しは困難な面があることは否めないことでありますけれども、日本から拉致をされた疑いの持たれることから、事態の重大性にかんがみ、今後とも国民の協力を得つつ力を尽くす所存でございます。

○橋本敦君 拉致事件について言いますならば、単に問題はこれだけではなくて、昭和五十三年七月と八月、わずか二カ月間に四件にわたって若い男女のカップルが突然姿を消すという事件が立て続けに起こっているのであります。これは極めて重大な事件でありますが、福井、新潟、鹿児島そして富山、こうなりますが、一件は未遂であります。
 警察庁、簡単で結構ですが、この三件の事件の概要について述べてください。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 まず、五十三年の七月七日に福井県の小浜市で起きました男女の行方不明事件についてでございますが、当該男性は七月七日に同伴者とデートに行くと言って軽貨物自動車で家を出たまま帰宅しなかった。自動車はキーをつけたままの状態で発見されております。当該女性はデートに行くと言ったまま帰宅しなかったけれども、この同伴者と結婚することになり大変喜んでいた状況がございまして、自殺することは考えられません。
 それからまた、同年七月三十一日に新潟県の柏崎市で起きた事件でございますけれども、やはり当該男性が家の者に、ちょっと出かけてくる、自転車を貸してくれと言って自転車で出かけたまま帰宅しなかった。自転車は柏崎の図書館前に置いてあったのが発見されたわけであります。当該女性は、勤務先の化粧品店で仕事が終わった後、同伴者とデートすると店の従業員に話しておりまして、これも家出などの動機はございません。
 それから三つ目に、同年八月十二日に鹿児島県で起きた事件でございますが、当該男性は同伴者を誘って浜に、海岸に夕日を見に行くと言って出たきり帰宅しなかったということでございます。十四日の日に、その浜のキャンプ場付近でドアロックされたまま車両が発見されております。女性も家の者に、同伴者と浜へ、海岸に夕日を見に行くと言って出たままであるということで、これも動機はございません。
 それから、富山県で起きました未遂事件のことでございますけれども、この事件につきましては、八月十五日の午後六時三十分ごろ、海岸端を歩いていた被害者である男女が自分たちの乗車してきた自家用車の駐車場に帰るために防風林の中を歩いていたということで、そうしたら前方を歩いていた四人組がいきなり襲いかかって、防風林内に引きずり込んでゴム製猿ぐつわあるいは手錠、タオル等を使用して縛り上げて、それぞれ寝袋様のものに入れたと。そして現場から数十メートル離れた松林内に運んで放置したということで、原因はわかりませんがその四人組はいなくなりまして、その後その男女は別々に自力で脱出いたしまして一一〇番した、こういう事件が発生しております。

○橋本敦君 未遂事件を除いて忽然と姿を消した三組の男女について、今も動機はないとおっしゃいましたが、いずれも結婚の約束をして挙式を目前にしている。そういうわけで家族も、家出などは絶対考えられない、こう言っておりますし、さらにまた残されたカメラを現像してみますと、仲よくそれぞれ写真を撮ってそのまま残しているということで、こういう笑顔を残して蒸発してしまうということも、これも異様である。こういうことから、当然これは誘拐された、こう見るのが当然だと思いますが、どうですか。

○政府委員(城内康光君) おおむねそういうことではないかというふうに考えております。

○橋本敦君 したがって、水難で海で死んだとか、自殺をしたとかいったような状況も一切ないわけですね。そこで問題は、この三件について幾つかの点で重要な共通点がある。いずれも日本海側の浜辺、これが犯行現場と目される。それから若い男女がねらわれている。それからもう一つの点として言うならば、全く動機が何にもないということと、その後営利誘拐と見られるあるいはその他犯罪と国内で見られるような国内的状況が一切ない、こういう状況がはっきりしている。いかがですか。

○政府委員(城内康光君) 諸般の状況から考えますと、拉致された疑いがあるのではないかというふうに考えております。

○橋本敦君 未遂事件で遺留した物品があったようですが、これについての検討で犯人像は何か出てきませんか。

○政府委員(城内康光君) お答えします。
 遺留品について見ますと、ゴム製猿ぐつわ、手錠、タオル、寝袋などがあるわけでございますが、その使われましたタオルのうちの一本が大阪府下で製造された品物であるということがわかっておりますが、他のものにつきましてはいずれも粗悪品でありまして、製造場所とか販売ルートなどは不明でございます。

○橋本敦君 袋とか手錠とか、はめた猿ぐつわとか、日本で販売している、日本で製造されている、そういった状況は一切なかったわけですか。

○政府委員(城内康光君) お答えします。
 そういった点につきましては、もちろん手を尽くしていろいろ調べたわけでございますが、結果として、先ほど申し上げたように、製造元とかあるいは販売ルートなどがわからなかったということでございます。

○橋本敦君 ところで話は変わりますが、大阪でコックをしていた原さんという人が突然誘拐されたらしくて所在不明になった。ところが、この原氏と名のる、成り済ました人物が逮捕されてこのことがはっきりしてきたという事件があるようですが、警察庁、説明してください。

○政府委員(城内康光君) お答えします。
 ただいま御質問にありました事件は、いわゆる辛光洙事件というものでございます。これは韓国におきまして一九八五年に摘発した事件でございます。その事件の捜査を韓国側でやったわけでございますが、私どもはICPOルートを通じてそういったことを掌握しておるわけでございまして、それによりますと、一九八〇年に、大阪の当時四十三歳、独身の中華料理店のコックさんが宮崎の青島海岸付近から船に乗せられて拉致されたというような状況がわかっております。

○橋本敦君 辛光洙とはどういう人物ですか。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 本件につきましては、私どもの方で捜査をしたわけではございませんので十分知り得ませんが、私どもとしては恐らく不法に侵入した北朝鮮の工作員であろうというふうに考えております。

○橋本敦君 共犯があると思いますが、共犯者はどういう名前ですか。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 共犯者としては、名前が出ておりますのは、同じく北朝鮮工作員の金吉旭という名前が出ております。

○橋本敦君 その金吉旭は、日本女性の拉致という問題について何らか供述しているという情報に接しておりませんか。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 この北朝鮮工作員金吉旭が一九七八年に次のような指示を上部から受けておるということを承知しております。すなわち、四十五歳から五十歳の独身日本人男性と二十歳代の未婚の日本人女性を北朝鮮へ連れてくるようにという指示を受けていたということでございます。

○橋本敦君 それらが事実とするならば、恐るべき許しがたい国際的謀略であると言わなければなりません。 外務省に伺いますが、同じ昭和五十三年、私が問題にしている一連の事件と同じ年ですが、レバノンでも女性の誘拐事件があったというそういう情報を御存じですか。

○政府委員(恩田宗君) 昭和五十三年の十月三十日から十一月九日までの間に、数回にわたりまして「アンナハール」、それから「ロリアン」というレバノンの日刊紙が誘拐事件について報道している、その報道内容は承知しております。

○橋本敦君 説明してください。

○政府委員(恩田宗君) 内容は、昭和五十三年の春にレバノン人女性五名、これは四名と言っている新聞もございます、が、東京または香港のいずれかのホテルで働くためと言われ、レバノン人に連れられて出国し、最終的には平壌に連れていかれ、訓練キャンプにおいて柔道、空手、諜報技術等を学ばされたが、昭和五十四年秋までにすべての女性がレバノンに帰国した、こういう事実が報道されております。

○橋本敦君 その事実が発覚をして、レバノンのブトロス外務大臣が北朝鮮に厳重に抗議をして、ようやくみんなレバノンに帰ることができたというのが事実じゃありませんか。

○政府委員(恩田宗君) 私どもが承知しておりますのは新聞の報道でございまして、新聞の報道によりますと、レバノン外務省儀典長が当時の北朝鮮通商代表部、レバノンにある通商代表部に申し入れたということだそうでございます。

○橋本敦君 だから、基本的に私が言っている事実に合っているわけです。
 もう一つ、外務省、こういう事実を知っていますか。つまり、昭和五十三年六月のことですが、韓国の映画監督の申相玉氏とその夫人の崔銀姫、この二人、これの拉致事件が起こっていた。この二人はその後脱出をして今アメリカに在住しているようですが、御存じですか。

○政府委員(藤田公郎君) 私ども承知いたしておりますのは、女優の崔銀姫さんが五十三年の一月、映画監督の申相玉さんが同じ年の七月にそれぞれ香港で北朝鮮に拉致をされ、特に監督の方は後を追って行かれたわけですが、投獄をされたりしてしばらく北鮮におられた後映画作製に従事をされ、すきを見て昭和六十一年三月、オーストリアにおきまして米国大使館に逃げ込まれた、日本のジャーナリストの協力を得て逃げ込まれたそうですが、ということが三月に報道が行われまして、五月にお二人が米国において記者会見をされて詳細な事実関係の発表をしておられます。
 ちなみに、明らかになります前に、五十九年には韓国の国家安全企画部が既にこのお二人が北朝鮮に拉致されたという発表を行いまして、これがうそだという応酬などが双方であったわけですが、結果的にお二人が出てこられた。それで、真相と申しますか、韓国側の発表どおりのことをお二人が詳細に説明をされたということでございます。

○橋本敦君 外務省にもう一点聞きますが、その申相玉氏あるいは崔銀姫氏ですが、北朝鮮に連行されたときに、いわゆる東北里招待所、これは訓練所とも金賢姫は言っておりますが、その訓練所で日本人を目撃したということを言っているという情報があるようですが、事実はどうですか。

○政府委員(藤田公郎君) 私もこの金賢姫事件の起こりました後報道で拝読した覚えがありますが、現物は今持っておりません。

○橋本敦君 捜査当局に伺いますが、この発言は恩恵の捜査とも関連し、私が指摘した三組のアベックの拉致事件とも関連をして、東北里で日本人を目撃したというこういう証言というのは、捜査上は非常に大事な関心を持たなくちゃならぬ、あるいは捜査の重大な端緒にもなり得る、こういう発言、情報だとこう思いますが、どうお考えですか。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 東北里でその李恩恵なる人物が日本人を見たというのではなくて、その東北里で李恩恵とそれから金賢姫が一緒だったときに、金賢姫が李恩恵から自分、つまり李恩恵が金正日の誕生パーティーに出たときに日本人の自分と同じような境遇の、つまり拉致されてきた日本人の男女を見たということを言ったということを伝え聞きしておるわけでございます。

○橋本敦君 いずれにしても、その訓練所から脱出をしてきて現にアメリカにいるというこの二人については、十分な情報を収集するという意味で関心を持って調査をしてもよいと私は思って聞いておるんですが、どうですか。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 今の監督とそれからその女優さんのことにつきましては、我が国の法令違反ではございませんので捜査対象というふうなことではありませんが、十分関心を持っているところでございます。

○橋本敦君 外務大臣、自治大臣にお聞きいただきたいんですが、この三組の男女の人たちが行方不明になってから、家族の心痛というのはこれはもうはかりがたいものがあるんですね。
 実際に調べてみましたけれども、六人のうちの二人のお母さんを調べてみましたが、心痛の余り気がおかしくなるような状態に陥っておられましてね、それで、その子供の名前が出ると突然やっぱりおえつ、それから精神的に不安定状況に陥るというのがいまだに続いている。それからある人は、夜中にことりと音がすると、帰ってきたんじゃないかということで、その戸口のところへ行かなければもう寝つかれないという思いがする。それからあるお父さんは、突然いなくなった息子の下宿代や学費を、いつかは帰ると思って払い続けてきたという話もありますね。
 それから、御存じのように新潟柏崎というのは長い日本海海岸ですが、万が一水にはまって死んで浮かんでいないだろうかという思いで親が長い海岸線を、列車で二時間もかかる距離ですが、ひたすら海岸を捜索して歩いた。あるいはまた、一市民が情報を知りたいというのは大変なことですけれども、あらゆる新聞、週刊誌を集めまして何遍も何遍も読んで、もう真っ黒になるほどそれを読み直している家族がある。こう見てみますと、本当に心痛というのはもう大変なものですね。上海でああいう悲惨な事件も起こりましたけれども、家族や両親にとっては耐えられない思いです。
 こういうことで、この問題については、国民の生命あるいは安全を守らなきゃならぬ政府としては、あらゆる情報にも注意力を払い手だてを尽くして、全力を挙げてこの三組の若い男女の行方を、あるいは恩恵を含めて徹底的に調べて、捜査、調査を遂げなきゃならぬという責任があるんだというように私は思うんですね。そういう点について、捜査を預かっていらっしゃる国家公安委員長として、こういう家族の今の苦しみや思いをお聞きになりながらどんなふうにお考えでしょうか。

○国務大臣(梶山静六君) 昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。解明が大変困難ではございますけれども、事態の重大性にかんがみ、今後とも真相究明のために全力を尽くしていかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんでございますが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる次第であります。

○橋本敦君 外務大臣、いかがでしょうか。

○国務大臣(宇野宗佑君) ただいま国家公安委員長が申されたような気持ち、全く同じでございます。もし、この近代国家、我々の主権が侵されておったという問題は先ほど申し上げましたけれども、このような今平和な世界において全くもって許しがたい人道上の問題がかりそめにも行われておるということに対しましては、むしろ強い憤りを覚えております。

○橋本敦君 警備局長にお伺いしますが、これが誘拐事件だとして、時効の点を私は心配するわけであります。しかし、今国家公安委員長もお話しのように、あるいは外務大臣もお話しのように、これが北朝鮮の工作グループによる犯行だというそういう疑いがある。これが疑いじゃなくて事実がはっきりするならば、これは犯人は外国にいるという状況がはっきりしますから、その意味では時効にはかからない、そういうことは法律的に言えるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○政府委員(城内康光君) お答えいたします。
 まず、一連の事件につきましては北朝鮮による拉致の疑いが持たれるところでありまして、既にそういった観点から捜査を行っておるわけであります。一般論としてお答えいたしますと、被疑者が国外に逃亡している場合には時効は停止しているということが法律の規定でございます。

○橋本敦君 そこで外務大臣、この問題が北朝鮮工作グループの犯行だという疑いがぬぐい切れないわけですけれども、そうだといたしますと、大臣が先ほどからおっしゃったように、誘拐された国民に対する重大な人権侵犯、犯罪行為であると同時に、我が国の主権に対する明白な侵害の疑いが出てまいるわけですね。だからそういう意味では、そういう立場で大臣がおっしゃったように主権国家として断固たる処置を将来とらなくてはならぬ、これは当然だと思いますが、その点については私はもう既に国民世論だと思うんです。
 例えば二月九日の読売新聞は、「日本の浜を無法の場にするな」、こういう表題で、
 とまれ、「李恩恵」という人物についての真相解明を急ぐべきであり、北朝鮮側によるら致が事実とあれば、わが国は北朝鮮に対し、原状の回復を求め、同時に、その責任の所在を明確にするための適切な措置をとることが必要である。
  わが国からわが国民をら致するような国に対しては、それがどの国であれ、動機が何であれ、毅然として対応すべきである。わが国がそのような非人道的無法行為の現場にされるいわれはまったくない。
こう言っておりますし、また同じ日の朝日新聞は、事実とすれば、日本の主権にかかわるきわめて重大な事件である。他の国の機関が、日本国内から力ずくで日本人を連れ去るといった理不尽なことが、許されるはずはない。
  日本の警察が北朝鮮にら致されたのではないかとみている三組の男女についても、疑惑は大きく膨らんでいる。
こういうように言っておるわけですね。
 私は、政府として、こういう重大な主権侵害事件として、これから事実が明らかになるにつれて毅然たる態度で原状回復を含めて処置をしていただきたいということをもう一度重ねて要求するのでありますが、いかがですか。

○国務大臣(宇野宗佑君) 先ほども御答弁申し上げましたが、繰り返して申し上げますと、ただいま捜査当局が鋭意捜査中である、したがいまして、あるいは仮定の問題であるかもしれぬ、しかしながら、仮にもしもそうしたことが明らかになれば主権国家として当然とるべき措置はとらねばならぬ、これが私の答えであります。

○橋本敦君 私はきょう、三組の男女、それから未遂事件について被害に遭った人の名前はここでは言いませんでした。警察の方も名前はおっしゃいませんでしたが、しかし捜査はほとんど公開捜査でなされておりますから名前等も明らかですね。また、公開で全国民に協力を呼びかけておられる家族もあるわけです。そうして、家族が一番心配しているのは、いつかこの問題が大きな問題になってくる中で、連れていった先で殺される心配があるのではないかということが本当に悲痛な心配であるんですね。そういうことも含めて私はきょうは名前なしに言いましたが、客観的には氏名等ははっきりしております。
 私はこの問題は、日本国内において断固としてこういった不法な人権侵害や主権侵害は許さない、この男女を救わねばならぬという国民世論がしっかり高まることと、国際的にも相手がどこの国であれこんな蛮行は許さぬ、そして誘拐された人たちは救出せねばならぬ、それが人道上も国際法上も主権国家として当然だという世論が大きく沸き起こりまして、こういう世論の中でこそ、命の安全を確保しながら捜査の資料を次々と引き出し、捜査の目的を遂げ、そして法律的にも事実上もきちんと原状回復を含めた始末をする、こういう方向が強まると思うんですね。隠してはいけない。恐れてはいけない。我が党も、相手がどこの国であれテロや暴力は一切許さないという立場で大韓航空機事件でも対処しているわけですが、そういう立場で、これらの人たちが救出されること、日本政府が毅然とした対処をとることを重ねて要求したいのでありますが、そういう問題について法務大臣の御意見を伺っておきたいと思います。

○国務大臣(林田悠紀夫君) ただいま外務大臣、国家公安委員長から答弁がありましたように、我が国の主権を侵害するまことに重大な事件でございます。現在警察におきまして鋭意調査中でございまするので、法務省といたしましては重大な関心を持ってこれを見守っており、これが判明するということになりましたならばそこで処置をいたしたいと存じております。


 kei.sugar 「多喜二の愛した音楽」

2009年03月17日 | Weblog
先日の敦賀市での演説会で市田書記局長が小林多喜二にふれ、「どんな弾圧をうけても信念を曲げない人。国民にとってこれほど頼りになる存在はなかった」と話されました。
   kei.sugarのCD「多喜二の愛した音楽」を帰ってから聞きました。小林多喜二が文学だけでなく、音楽にも関心をもち深い造詣があったことがしのばれる作品です。
歌詞につけられたkei.sugarさんのコメントも素晴らしい。
いくつか紹介しましょう。

     ★

ラ・マルセイエーズ
フランス国歌

いざ進もう祖国の子どもたちよ
栄光の日がやってきた
血塗られた暴政の軍旗がひるがえる
聞こえるか獰猛な兵士らのうなり声が
迫ってくる
われらの子や妻たちののどをかききるために
武器を取れ市民よ
隊を組め
進め、進め
彼らのけがれた血が
われらの大地を染めるまで
(Kei.sugar日本語訳)

ラ・マルセイエーズは、歌っていると気分が高揚するフ
ランス国歌。弟三吾さんの回想によると、多喜二はこの曲
を原語のフランス語で歌っていました。

     ■
二一ナ チャンビ作曲(イタリヤ語)

Tre giomi son che Nina,che Nina,che Nina
in letto se ne sta,in letto se ne sta.
Pifferi,timpani,cembali,
svegliate mia Ninetta,svegliate mia Ninetta,
acciò non dorma più,accio non dorma più,
svegliate mia Ninetta,svegliate mia aninetta,
acciò non dorma più,accio non dorma più.

私の二一ナ
三日経っても目覚めぬ二一ナ
笛、太鼓、シンバルで
目覚めよ二一ナ、目覚めよ二一ナ
これ以上眠らぬよう
目覚めよ二一ナ、目覚めよ二一ナ
これ以上眠らぬよう
(Kei.Sugar日本語訳)

愛する人を再び目覚めさせようとする「二一ナ」。
その歌詞が、特高警察のひどい拷問を受けて死んだ多喜
二の遺体に向かって、母セキさんが、「あんちゃん、みな
さんの見ている前でもう一度立て。立ってみせろ」と慟哭
した姿と重なります。

    ■
まぼろしの影を追いて(賛美歌510番)
1.まぼろしの影を追いて浮き世にさまよい
うつろう花に誘われ行く汝が身のはかなさ
※春は軒の雨秋は庭の露
母は涙乾く間なく祈ると知らずや

2.幼くて罪を知らず胸に枕して
むずがりては手に揺られし昔忘れしか
※繰り返し

3.汝がために祈る母のいつまで世にあらん
とわに悔ゆる日の来ぬ間にとく神に帰れ
※繰り返し

多喜二が少年時代にきょうだいでよく歌った歌。治安
維持法により逮捕、勾留されていた多喜二に、姉のチマ
さんは、母セキさんの代筆として送った手紙に、この曲
の歌詞を添え、「この歌が今こそ始めて、本当の意味をもっ
て、お前が独房の中で思い起し、歌わなけれならない歌だ」
と書いたそうです。その歌詞からは、セキさんやチマさ
んの多喜二への思いがしのばれると同時に、母や姉の思
いを理解しつつ、自らの信念を貫こうとした姿に心揺さ
ぶられます。

     ■
そして、Kei.Sugarさんの作詞・作曲。

多喜二へのレクイエム Kei.Sugar詩・曲

1.目の前の苦しみから背を向けたくなるとぎ
私は思い出すだろう多喜二あなたのことを
貧しさと束縛から人々を解ぎ放つため
あなたは小説を書き続けたそれだけで殺された人
※どれだけ生ぎたかっただろう
どれだけ語りたかっただろう
どれだけ書き続けたかっただろう

どんなに愛したかっただろう
あなたが命をかけ守ろうとしたもの
今私たちがこの手で守りぬきたい
この時代を生きる私たちが

2.いいようのない悲しみにつつまれたとき
私は思い出すだろう多喜二あなたのことを
闇があるから光があると愛する人を励ました
その身を試練に置ぎながらいつもほほえんでいた
※繰り返し(ハングル米澤清恵訳)

3.この国があやまちを再ぴおかさぬよう
私は胸に刻もう多喜二あなたのことを
あなたを語ることは過去を見つめ
未来を語ること
今日に感じ明日に伝える多喜二あなたのことを
※繰り返し

あなたが命をかけ守ろうとしたもの
今私たちがこの手で守りぬきたい
この時代を生きる私たちが



多喜二が目の前にいるような気持ちで、自分に問いかけ
るように詩を書きました。1926年10月2目付けの日記
「ベートーヴェンの第九交響楽のようなのがつくりたい」
という言葉にふれ、歓喜の歌が、多喜二の創造、生へのエ
ネルギーのように思えました。07年4月、韓国で歌った
ハングルの詩を加えて。

     ★

    多喜二は虐殺される3ヶ月前に、弟の三吾さんとベートーベンのバイオリン協奏曲の演奏会に出かけたそうです。
革命に身を投じ、文学でたたかいを描き鼓舞し、音楽を愛した多喜二。
29歳の若さで生きることを封じられた青春。
市田書記局長は多喜二の生き様を紹介し、「この日本共産党の党名を変えるわけにはいきません」「日本共産党を語り、総選挙に勝ちましょう」と訴えられました。
    「派遣ぎり」吹き荒れる日本。「蟹工船」で注目をあつめた多喜二。その豊かな感性を多くの人が知れば素晴らしいと思ったCDでした。

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 CD「多喜二が愛した音楽」のお問い合わせは、
office hara 06-6882-0232。  1500円です。



やっぱり介護保険認定見直し

2009年03月17日 | Weblog
今朝のNHKニュース・・・・・・介護保険制度で介護が必要な度合いを判定する「要介護認定」について、厚生労働省は、来月から調査方法を見直すことにしていますが、利用者などから強い反発が相次ぎ、導入を半月後に控えて判定基準の一部を修正する方針を固めました。厚生労働省は、来月から調査方法を見直すことを決め、先月、新しい判定基準を示しました。しかしこの内容について、利用者の団体などから「多くの人が実態より軽く判定されるおそれがある」と強い反発が相次ぎました。このため厚生労働省は、調査方法を再度見直し、判定基準の一部を修正する方針を固めました。例えば「移動」という項目の場合、寝たきりの人は、そもそも移動の機会がないとして「介助なし」となっていましたが、修正後は全面的に介助が必要な「全介助」と判定することになります。また、認知症の人の買い物についても、1人で代金を支払うことができるとして「介助なし」となっていましたが「一部介助」に修正します。厚生労働省は、今月中に再修正した判定基準を全国の市区町村に通知し、今後も必要に応じて見直すことにしています。・・・・・・・
    これまで民主医療機関連合会などは独自調査にもとづいて、「凍結」をもとめてきました。・・・・・民医連が行った厚労省との交渉では、同省は新しい聞き取り調査の基準を用いた場合、一次判定が軽度に出る傾向があることを認めました。厚労省が昨年行った約三万件のモデル事業でも、二次判定での変更率が現行方式の29・8%から新方式の18・3%へと大幅に低下していました。生活実態と比べて低い一次判定が出た場合、二次判定でも是正されない恐れがあります。民医連は(1)四月からの新方式実施の凍結(2)モデル事業などの検討内容の公開(3)認定制度全体の総合的な検証と改善(4)国会での審議―を求めています。(しんぶん赤旗)・・・・・・
    わたしも参加した社会保障推進協議会の福井県との交渉でも同様の申入れをおこなっています。
    現場の実態をみない、現場の声を聞かない行政の顛末は障害者自立支援法、後期高齢者医療制度でも実証済みです。
    国民の実態に目をこらし、耳を傾ける国政への転換がもとめられています。



阪神タイガースのはっぴ姿

2009年03月16日 | Weblog
   山口のりひさ衆院北陸信越国政対策委員長がHPで、昨日の敦賀市演説会を報告していますので、そのまま紹介します。

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    朝9時に長野市の自宅を出発。日本海ルート(上信越道→北陸道)で、午後1時30分に福井県の敦賀に到着しました。
    演説会では、つるが生協診療所の大門所長さんに続き、党議席の空白克服にいどむ北原たけみち若狭町議候補、かねもと幸枝比例候補がごあいさつ。私は、(1)衆院北陸信越ブロックで大企業にもののいえる議席を、(2)住民の身近な願いを国会に届ける議席を、と訴えました。
    高校時代の野球の試合以来、50年ぶりに敦賀を訪れたという市田書記局長。政治と金の問題から切り出して日本共産党そのものを縦横無尽に語るお話に、参加者のみなさんは食い入るように聞き入っていました。

    演説会後、敦賀にあるパナソニッククループの工場で3年をこえて派遣労働で働きながら、法に定められた直接雇用ではなく逆に解雇を言い渡され、会社を法的に訴えて立ち上がった河本さんと固い握手。
    河本さんの勇気ある行動は、今、全国の派遣労働者や国民を励ましています。

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山口さんのHPは
http://www.upup.co.jp/yamaguchi/
  「大企業にもののいえる議席」「住民の身近な願いを国会に届ける議席」、なんとしても実現したいものです。

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   本日のしんぶん「赤旗」にはパナソニックとたたかう河本さんと市田書記局長の懇談も紹介されています。
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   「赤旗」・・・・・・福井県敦賀市で開かれた日本共産党の演説会に先立ち、市田忠義書記局長は十五日、パナソニック若狭工場で「派遣切り」とたたかう河本猛さん(31)と懇談しました。阪神タイガースのはっぴ姿で市田さんと握手を交わした河本さん。「阪神ファン同士なのでファンの“正装”姿で来ました」とはっぴを広げると、市田さんも「うれしいですね」と笑顔で応じました。
     和やかな雰囲気ではじまった懇談では、市田さんが「法律を自分で調べあげ、『偽装請負』を労働局に告発してがんばる姿はすごいですね。全国を励ましています」と改めて感服。河本さんも「誰かが声を上げなければ、(非正規労働者の)置かれた状況は何も変わりません。どんどん全国に運動が広がっていってほしいです」と応じました。
    河本さんは今、パナソニックに対し、正社員化を求めて裁判中です。市田さんは、河本さんの生活状況にも気を配りながら、「たたかいはこれからです。私たちも国会で引き続き、この問題を取り上げてがんばります」と激励しました。
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     阪神タイガースのはっぴ姿の河本さんに市田書記局長は大喜び。しかし、山口さんは・・・。地元の長野県は巨人ファンが多い、とのこと。山口・河本のツーショットはなし。
     でも阪神ファンも巨人ファンも、パナソニックの無法とたたかう河本さんはじめ全国で「派遣ぎり」された労働者を応援していますよ。
   


  

原発と「科学者」

2009年03月16日 | Weblog
今月6日、おとなりの石川県志賀原発で臨界事故隠しがをおこなわれていた問題で、再発防止対策検証委員会が北陸電力の取り組みにお墨付きをあたえたことを、先日の原発問題住民運動連絡会の学習会で知った。
    朝日新聞・・・・・志賀原発1号機の臨界事故隠しを受けた北陸電力の第9回再発防止対策検証委員会(委員長・児嶋眞平京大名誉教授)が6日、金沢市内で開かれた。検証委は北電の取り組みについて「隠さない風土と安全文化の定着が着実に進んでいる」とする08年度評価報告書を永原功社長に手渡した。同社は1号機再開の要件として地元の理解を挙げており、永原社長は「判断材料の一つとしてもらえるのでは」と話した。この日は、地域住民との対話など社外とのコミュニケーションの充実について検討するとともに、今年度の再発防止策への取り組みに関して総括。「計画の100%の対策が実施されている」とした。・・・・・・・・

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    なんと、あの福井大学学長の時に「もんじゅ」にお墨付きを与えた児嶋眞平氏が、今度は臨界事故隠しの北陸電力の取り組みにお墨付きを与えている。

   原発問題住民運動連絡会の学習会で講演した原発問題住民運動石川県センターの児玉事務局長は、「当時発電所の所長代理として事故隠しの協議に参加していた人物が事故隠蔽自体を隠していたことや、日立技術者への口止め工作をおこなったことを事故報告書にきちんと書いて、それを踏まえた対策を打ち出すべき」「臨界事故で指摘されたBWR原発の問題点を踏まえた対策は打たれていない。検証委員会で異論もだされたが、児嶋委員長が抑えた」などきびしく批判した。
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   2003年12月県議会。わたしは、児嶋眞平氏が責任者をつとめたもんじゅ委員会報告書と県の対応についてつぎのように批判した。・・・・・・
     私は、検討委員会の報告書案が出され、県議会に説明された時点で、今後も事故を容認するような報告書は問題があると批判しました。敦賀市議会でも厳しい批判があったと報道されました。委員会は、こういう批判を受けて報告書の文言の修正を行いましたが、それは表向き取り繕っただけで、委員会の先生方の見解が修正されたわけではありません。すなわち、今後とも事故は起こるけれども、放射能が外部に漏れるまでには至らないという内容です。私は何度も繰り返し言ってきましたが、日本ではこれまでの事故でも、放射能が原発の外に漏れて住民が避難しなければならないような大事故は幸いにして起こっていないけれども、「もんじゅ」のナトリウム漏えい火災事故を初め、そのような事故でも住民に不安を与え、地域経済は風評被害を含めて大きな損害を受けてきているのです。しかも、大事故の危険はゼロではなく、住民の不安は常にあります。・・・・・・・・・・
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   児嶋眞平氏が福井大学学長の時に、原子力推進の一端を担う方向に大学の舵が切られたが、当時の関係者の話では「学内での討論や手続きはなかった」という。
   民主的な手続きを考慮しない「科学者」が、世界最大のナトリウム火災事故をおこした「もんじゅ」、1999年におこっていた臨界事故を2007年まで隠蔽しつづけた北陸電力、にあいついで「ゴーサイン」をだした。いつの時代でも怖いのは「科学と科学者の暴走」ではないか。 



今日は市田書記局長演説会

2009年03月15日 | Weblog
    今日は朝、地元の公園の清掃活動。その後、市田書記局長演説会がひらかれる敦賀市へ書籍を販売していただく松下圭介さんといっしょにビューン。
    会場の設営などを手伝い、司会の山本きよこ敦賀市会議員と進行の打ちあわせ。
    会場では、奥山元県議会議員と並んで、最前列のかぶりつき。奥山さんとは久しぶりだが元気そうでなにより。しかし、足の方は悪くなっているという。
   演説会は、大門和・生協敦賀診療所長のごあいさつ。4月の若狭町会議員選挙で空白克服をめざす北原予定候補は、「若狭町の社会進歩のために」と決意表明。
かねもと、山口両比例候補につづいて、市田さんの訴え。福井の時は風邪気味でしたが、今日は「歌が好き」という美声でたっぷりのお話。会場を沸かせながら、共産党の入党もしっかりとよびかけられました。
   福井市、敦賀市、と市田書記局長の応援をうけて迎える総選挙。がんばろう。

街頭宣伝、デモ、街頭宣伝

2009年03月14日 | Weblog
    昨日13日。朝は、5時におきてしんぶん赤旗の配達。7時半から西村高治元市議、民主医療機関連合会内の共産党後援会のみなさんとともに、福井市・光陽生協歯科前で宣伝行動。
     その後、3.13重税反対集会とデモ行進に参加しました。共産党からは、かねもと幸枝さんや鈴木市会議員があいさつ。高等学校教職員組合の先生が「消費税が導入された年に教師になった。当時の教科書には福祉のため、と書かれていた」と。それがさっぱり福祉には回らず、大企業減税の穴埋めになっているのだから詐欺だ。
     税務署までデモ行進し、要請文を民主商工会の奥出会長が渡した。ところが、悪天候でものすごい風。施設の中に入れずに、有権者を寒空に立たせたまま対応するとは。参加者みんなが呆れた。福井県庁や福井市役所はいろいろ問題は多いが、こんなひどい対応はしない。まだ「住民にちかい」ということか。国の政治も住民に近くなって欲しいものだ。そのためには、自民党や民主党が大きくなっただけではダメ、ということが証明されているので、共産党を大きくして、国の行政機関の対応を住民本位の対応に一新しなくては。
     国はいま、超多忙なハローワークの職員を削減する、この福井県でも7人削減する計画。これではますます住民サービスは悪くなり、「派遣ぎり」などで困っている人たちへの対応が遅れることにもなるのではないか。
     午後は、悪天候のなか街頭宣伝で福井市内各地から訴えました。子連れのお母さんが車の中から何人も手をふってくれたり、握手を求められたり、と確かに有権者の期待は高まっています。
合間に生活相談処理で打ち合わせ。敦賀の市田書記局長演説会のお誘い電話かけ。
     夜は、福井市内の共産党支部の会議に参加し、いっしょに政治議論と今後の活動の相談をおこないました。会議には先日入党していただいた新しい党員の方も参加。「うちも会議に使ってもらっていいよ」と早速積極的な申し出。
ふーっ、今日もハードな一日でした。


チャレンジャ事故と原発「もんじゅ」

2009年03月13日 | Weblog
  宇宙システム工学の冨田信之氏がチャレンジャ事故について最近書いていることは、原発「もんじゅ」にも共通するのではないかと思う。
   氏は、「設計不良とその発見」「リスク要因の除去」のふたつをあげている。そしてつぎのように述べている。・・・・・「実施者がその属する組織の文化の中に安住して、官僚的・事務的に物事を処理するようになると致命的な事態を招くこともあることをチャレンジャ事故は教えている。・・失敗があると、よく信頼性・品質保証の向上が取り上げられ、その関係の組織や管理基準の新設、強化などがおこなわれる。・・組織が複雑化・官僚化し、管理基準が増えて、かえって別のリスク要因を生み出している・・・。基準を守ることに汲々として日常的な事務処理になってしまうといつかは大事故が起こる。」・・・
   一方、わたしは東海村のJCO事故の報告書にふれて、2005年3月県議会で次のように述べた。
  ・・・・「実は原子力の事故は私、議会でも指摘しているように繰り返し福井県でも起こっているし、全国各地でも起こってきている。・・・先日、JCO事故の日本原子力学会JCO事故調査委員会の報告書が出た。これを見るといろんなことが書かれているが、僕があれと思ったのは、こういうことが書かれている。原子力安全委員会のこのウラン加工工場事故調査委員会の報告書に示された合計113の提言のうちの相当数を初めとして、多くの提言がフォローアップのないまま放置されているのが事実である。また、事故の教訓を取りまとめて一般化された提言という形で示すことによって事故が決着済みのものとみなされる。事故に関する通念的な理解を固定化し、記憶の風化を促す効果が生じることも否定できないというふうに書いてある。非常に教訓的な報告書だと思う。だから、やはりこういうものでも、関電はこういう報告書を出しました、国はこういう報告書を出しましたということで、一丁あがり式でこういうのをどんどん出していく、あるいはここで議会のいろんな意見もあり、専門家のいろんな意見もあり、一つ一つ確認されたことがフォローアップされていかないという危険だってあるのだということをJCO事故の教訓は示しているのである。この点は今後きちんとしていかなければいけないというように思う」・・・・・
   冨田氏が「官僚的・事務的に物事を処理するようになると致命的な事態を招くこともある」と指摘しているように、国や県や県議会議員にだす書類だけうまくまとめていく手腕だけでは、肝心なことが「フォローアップのないまま放置されている」ことが起こっているのではないか。
  ましてや、お門違いの県の「新幹線陳情」に付き合ったり、かつて週刊誌などにも取り上げられたように、「税金で県会議員に酒食の接待」をしているようなことは今ではないと思うが・・・。(これには後日談があり、私が某自民党県議に「接待うけたのか」と聞いたところ、「俺の話しは1時間2万円だ」と開き直ったのには驚いたが)
  兎も角、原発「もんじゅ」のナトリウム火災事故・これにつづくトラブルの続発は起こるべくしておこっている、ということではないか。県民の安全と、税金の節約のためにも「もんじゅは永久停止」がいい。



市田書記局長ふたたび

2009年03月13日 | Weblog
   市田書記局長がふたたび来県します。昨年12月のフェニックスプラザでの演説会は大きな感動をよびました。
    4,5月にも総選挙がありうる緊迫した情勢。違法献金疑惑でゆれる民主、自民の「2大政党」。
   いま、あつく政治と日本共産党をかたります。
   ぜひお誘いあわせてご参加ください。

    3月15日 午後2時~ 敦賀市・プラザ万象。


  福井市と坂井市からも12時半に送迎バスがでます。
  お問い合わせは、0776ー27ー1380 日本共産党まで。

福井でも「修学旅行」が食い物に

2009年03月12日 | Weblog
今日の朝日新聞・・・・岡山市内の公立中学校の修学旅行代金をめぐり、JTB(東京)のグループ会社など大手旅行業者5社が価格カルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は11日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の容疑で、各社の支店5カ所に立ち入り検査をした。
     調査を受けているのはJTBグループのJTB中国四国(広島)と、近畿日本ツーリスト、日本旅行、東武トラベル、トップツアー(いずれも東京)の計5社の岡山支店。
     関係者によると、5社の支店幹部らは遅くとも07年夏以降、同市内の公立中学校約40校が予定していた修学旅行の代金をめぐり、各社間の競争による受注価格の値崩れを防ぐ目的で価格を取り決めたり、受注を割り振ったりしていた疑いが持たれている。
     同市公立中の修学旅行は3年生が対象で、毎年5~6月に実施。行き先のほとんどは沖縄・九州エリアで2泊3日のコースという。また、生徒が1年生の時点で、2年後の修学旅行の業者を決めておくのが通例で、毎年夏から秋にかけて、各校ごとに入札を実施したり、各社に予算の見積もりを出させたりしている。・・・・・・
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     福井でも坂井市の松本市会議員が調査をおこない、疑惑を坂井市議会でとりあげた。教育長は「福井市でも同様・・・」などと答えたため、福井市の鈴木市会議員がとりあげ追及した。
 松本議員の調査によれば、県立高校の修学旅行でも同様の「談合・カルテル」状態が確認されている。
    わたしたちは、2月の旭副知事への要望のなかでもこの問題をとりあげ、是正を求めた。
    生徒を食い物にするとは許されない。福井の県立高校でも「未納」があったため卒業証書を渡さなかった事件がおこっているが、あらゆる面で、生徒と親御さんへの負担が適正かどうか、教育委員会がきちんと洗いなおすべき。
  中学校時代の「未払い」を「奨学金から取り戻して」と高校側に要望することも福井市内でおこなわれているが、ひとつひとつのケースについて、生徒の心を傷つけない対応こそ求められる。
    抜本的には、政治の責任で「経済的理由で教育から排除される」若者をつくりださない施策を実現することだと思う。


福井市の土壌汚染

2009年03月12日 | Weblog
    立ち話で「そういえば、旭公民館の土壌汚染はどうなっているの」と話題になった。
あらためて福井新聞をみてみると、
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福井新聞・・・・・福井市は2月17日、新築工事を進めていた同市手寄2丁目の旭公民館と隣接する手寄公園で、地下の土壌から環境基準値を超えるベンゼンなどの有害物質が検出されたと発表した。一帯には1976年まで市の旧ガス工場があったことから都市ガス製造工程で生成された物質が、土壌に浸透していたとみられる。市は土壌表層部や周辺の井戸水に有害物質の基準値超過はなく、周辺環境や健康に影響はないとしている。
  市は昨年10月22日、老朽化した同公民館を敷地内駐車場に建て直す工事に着手。同30日に掘削工事を行った際に異臭が発生したため、敷地内の土壌を検査した結果、汚染が判明した。
  11月下旬に同公民館と同公園の敷地でボーリング調査を実施した結果、地下1―4メートルの範囲から土壌汚染対策法に基づく基準値を超えるベンゼン、シアン、鉛、ヒ素の4物質を確認。最大で手寄公園中央付近から基準値の2000倍の濃度のベンゼンが検出された。敷地内の地下水調査でも4カ所のうち1カ所でベンゼンが基準値を超えた。市の旧ガス工場は1912年から76年まで稼働、64年まで石炭を原料にした都市ガスを市内に供給していた。市はガス製造過程で副産物として発生する化学物質が、汚染の原因と推定。化学物質をためるタンクがあった場所で、特に汚染が激しいことから「福井空襲や福井地震の被害で装置が損傷し、土壌に浸透した」とみている。
 市によると、同公民館の半径約300メートル範囲にある生活用井戸6カ所で行った調査では、汚染は確認されなかった。井戸は深さ30メートルを超える地下から取水しており、その上部に浸透を防ぐ粘土層があることから「生活用地下水への影響はなく、健康被害の恐れはない」としている........
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    この記事から明らかなように、土壌汚染は戦中・戦後から長期間野放し状態だったことがわかる。土壌汚染の本質は地質汚染といわれるが、現行の土壌汚染対策法では、基本的な土壌の定義もなく、地下水汚染は対象としていないとか工場用地は対象外などきわめて不十分である。
福井市は「周辺環境や健康に影響はない」と述べているらしいが、基準値の2000倍という高濃度汚染であり、「結論ありき」のにおいがしないか。
そして、「くさいものにフタ」とばかり、さっさと「工事」をしてしまうのはどうか。だいたい市民に隠蔽してきたことが問題だ。「井戸は深さ30メートルを超える地下から取水しており、その上部に浸透を防ぐ粘土層がある」から安心、としているみたいだが、本当に水みちがなかったのかどうか、また、工事によって汚染が浸透する危険がないか。工法もふくめて、きちんと専門家による調査と情報公開をおこなうことが今後のためにも必要だろう。
   立ち話のつづき・・・「厚生年金会館の工事の時には問題にならなかったのかな」「隠蔽したのか。それとも汚染範囲が広がっていなかったのか」「厚生年金会館取り壊しのときまで真相は闇だね」・・・・・
  
 

福井県長寿福祉課に要望

2009年03月11日 | Weblog
今日11日、福井県社会保障推進協議会の福井県への申し入れに参加しました。「医療、介護、福祉など社会保障行政に関する要請書」を提出し、やりとり。こちらは北出芳久代表委員、能登勝治事務局長らが鋭く追及。県側は高島善弘長寿福祉課長ら3名が応対しました。
   後期高齢者医療制度について、県は「負担が軽減されている」としたが、それでも市町からの協議会への回答では4000名を超える高齢者が保険料を払えていません。政府の軽減策がおわったらどうなるか。考えただけでもぞっとする。
   国保では、以前このブログでも紹介した共産党の小池参議院議員の質問主意書への内閣の答弁書をしめし、医療の必要な世帯から「申し出があった場合は短期保険証を発行する」よう市町に徹底するよう求めました。参加者からは、「福井市だけでも153件もある保険証の窓口留め置きを改善して」「鯖江市では医療を受けている老夫婦にたった1ヶ月の保険証しかわたさない。人道上も問題だ」など実態を紹介し改善の取り組みを求めました。その世帯が医療をうけているかどうかは、レセプトの請求でわかるわけですから、よりきめ細やかな相談体制が市町には求められます。
   介護保険では、「4月からはじまる要介護認定方式では現場が混乱する。国に凍結を求めて」と要望。県側は「制度変更で7割は変わらず、2割は重くなる」と答え拒否しました。しかし、石川県の医療機関などの調査でもサービスが大幅に低下する事例も指摘されています。厚労省のいうことを鵜呑みにしない行政が必要ではないでしょうか。
    また、県が積み立てている介護保険財政安定化基金が24億円も貯まっていることが明らかになりました。「保険料を値上げする自治体があるなかで、そういう基金も活用して保険料を引き下げてほしい」と求めましたが、企業の内部留保ならぬ、行政の内部留保も、この生活危機の時こそ活用すべきでしょう。

 

柳家さん八「大空襲夜話」

2009年03月11日 | Weblog
  「実録噺 東京大空襲夜話」。著者は柳家さん八師匠。新日本出版社。1400円(税別)。
を読んだ。
   谷中三崎の全生庵でひらかれる円朝まつりを観にいったことがある。落語家とファンの集会みたいで、屋台が並んでいた。福袋(扇子や手拭などがはいっている)の売り場に さん八師匠はいた。一緒に写真も撮ってもらったりした。ポーズをとっていただいてサービスしていただいたなあ。そのあたりに、歌丸が、小三治が、・・・と贅沢な空間だった。
もちろん、円朝のお墓にお参りし、著名な幽霊画も「拝観」した。
   さて、「実録噺 東京大空襲夜話」はさん八さんが東京大空襲を噺にしたもの。読んでも面白いが、ぜひ聞きたい。2004年につくった噺だそうで、これまで誰も演っていない、東京大空襲は10万余の犠牲者をだしているのに正面から扱った落語も講談もない、ということで一念発起されてつくられた噺。
  この本には演芸評論家の柏木新さん聞き手のインタビューもある。さん八さんの師の小さん師匠は、「料簡がでるから、心の悪い奴は芸もだめだ」と仰っていたとか。政治家もこころしなくてはいけません。
  さん八さんのエッセイも。そのなかで、共産党についても・・・・「親父が言っていましたよ。あの頃の共産党の幹部は、戦争反対と言って牢獄へ入れられちゃった。よっぽど勇気か確信があるんだ。たいしたもんだってね。」「共産党を支持する人がもっと減ったら怖いですね。そうなったらいい世の中にならないと思いますよ」。
   一読、おすすめです。(本当は生で聞きたいけど、、)

小沢氏のゼネコン疑惑追及の先駆け

2009年03月10日 | Weblog
   民主党・小沢一郎代表をめぐる西松建設の違法献金疑惑は、自民党閣僚にもひろがっている。昨日朝、かねもと幸枝さんと福井駅頭で訴えた私は、「自民も民主も中身は変わらないことはいよいよはっきりしてきました。いまこそ政治を汚す企業献金禁止を。企業献金を受け取らない日本共産党にご支援を」と訴えた。かねもとさんの街頭宣伝にたいする応援の反応も上昇気流との報告。
     県内でも、民主党予定候補と小沢代表のツーショットのポスター看板が撤去されたりしているという。「疑惑の党首」に鈴をつけられない政党のせめてもの抵抗か。共産党国会議員団が大きくなってこそ、国会の浄化作用も強まるだろう。
     先日のブログでも紹介した急逝した吉岡吉典前参議院議員が、平成5年に小沢疑惑を取り上げていたことを、先日の日本テレビの番組で知った。
以下に紹介したい。参議院の予算委員会。時の首相は細川氏。小沢氏は産みの親。
     ★

○吉岡吉典君 ゼネコン疑惑について一、二お尋ねします。
 ゼネコン汚職の驚くべき実態の徹底解明は今国会の最重要課題の一つであります。その一つとして、岩手県における新生党の小沢一郎議員に関する問題の究明が必要であると思います。
 小沢一郎氏は全国の公共工事予算のゼネコンヘの優先配分を取り仕切ってきた国土建設研究会の会長でもありますが、岩手県では、配付した我々の入手資料で一端がわかるように、県内の建設業者のほとんどを網羅した一建会や桐松クラブなど小沢議員を支援する組織がつくられております。これがさきの選挙でもゼネコン二十四社、地元一社による裏選対までつくって、小沢の選挙をやれば仕事がとれると選挙を行いました。まさにゼネコン選挙であります。
 総理は政官業の癒着を断ち切ると言いますが、こういう実態をどうお考えになりますか。
○国務大臣(細川護煕君) ゼネコンの問題に関しましては、ただいま司法当局で厳正に捜査が行われていると承知をいたしております。今後ともそのような方針のもとに厳正的確に捜査が継続されるものと確信をいたしております。
○吉岡吉典君 こういう選挙の実態というのは、これは検察任せではいけないと思います。総理の政治的見解をお伺いしたかったんですが、次に移ります。
 ゼネコン選挙には公共事業発注という見返りがあるということが問題になっております。一連の今問題になっている事件がそのことを示しております。
 岩手県では小沢氏を頂点とする国及び地方の公共工事を取り仕切るための仕組みがつくられており、小沢氏の意向を無視して公共工事の受注ができないようになっていることが我が党の調査で明らかになりました。これはその仕組みの図でございますが、(図表掲示)後からゆっくり見ていただきたいと思いますけれども、この仕組みというのは、ほとんどの公共土木工事が国レベルのものは小沢氏本人、県レベルのものは小沢氏の秘書が取り仕切っていると言われております。こういう状況で、当初予算で千三百六十億円という巨額の胆沢ダム工事をめぐって疑惑が広がっております。本体のダム工事は入札が数年先だというのに、既にその受注者として大手ゼネコンの名前が取りざたされていることであります。
 公共工事をめぐるこうした疑惑について、調査し国会に報告することを求めます。建設大臣、総理大臣、責任持って調査し報告していただけますか。・・・・以下略。