前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」が発足へ

2010年10月01日 | Weblog
朝日新聞・・・・・・北陸新幹線「考える会」、8日発足 県内延伸の是非検証
            2010年10月1日



 「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」が発足し、8日に福井市で結成総会を開く。労働組合などが参加し、県内へ延伸した場合の県民負担や、JRから経営分離される並行在来線の検証を進め、政策提言にまとめる。来春の統一地方選に向け、延伸の是非を知事選などで争点にしていく方針という。

 「考える会」は現在、国鉄労働組合県支部、福井民医連、県高校教職員組合などが団体加盟している。今後は新幹線問題に関心がある個人の加入も増やしていく。

 活動方針は、敦賀以西のルートがいまだに不透明なことを挙げ、新幹線の開通に伴って第三セクターになる北陸線などの並行在来線の赤字の規模や、経済効果の積算根拠が不明な点を指摘し、「県内延伸の問題点を検証する」としている。

 30日に県庁で会見した同会の準備会代表の松原信也さんは、「県民負担の額や県民の足が守られるかなどの課題について、県側の説明は明確ではない。知事をはじめ県議会もオール推進という状況に一石を投じたい」と話した。

 北陸新幹線の県内延伸のほか、北海道や九州の未着工3区間について、政府の2010年度予算は留保分として90億円を計上した。だが、新規着工の認可を検討する国土交通省の調整会議でいまだ結論は出ておらず、予算は執行されていない。

 8月末の政府11年度予算の概算要求で、国交省は未着工区間の予算要求を見送っている。前原誠司国交相(当時)は財源の裏付けが必要と指摘し、「着工の基本条件はそろっていない」という認識を示しており、県内延伸の先行きは不透明なままだ。

 結成大会は午後7時から、福井市大手2丁目の県教育センター大ホールで。「北陸新幹線の建設に伴う在来線の第三セクター化問題と運動の取り組み」と題し、「北陸線・ローカル線の存続と公共交通をよくする富山の会」世話人の渡辺眞一さんが講演する。問い合わせは福井民医連内の松原さん(0776・27・6648)へ。

■知事、3者協議要請へ

 西川一誠知事は30日、県と文部科学省、経済産業省が高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)について協議する「もんじゅ関連協議会」(3者協議)の開催を、国に要請する方針を明らかにした。県議会予算特別委員会で前田康博議員(自民党県政会)の質問に答えた。

 前田議員は「国のエネルギー政策に日本一の貢献をしているのに、新幹線は蚊帳の外だ。一方で協力、一方で空手形という状況で協力するなどもってのほか。知事は国と一戦交えていいのではないか」と、県内の原子力施設を交渉材料に着工認可を国に迫るよう求めた。西川知事は「関係大臣に我々の意思を伝える。早々に3者協議を要請したい」と答弁した。

 今年4月26日に開かれた第1回の協議は、県が運転再開の「前提条件」とした北陸新幹線の県内延伸について、当時の川端達夫・文部科学相は「政府全体としてしっかり取り組んでいきたい」と発言していた。(足立耕作)


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  これまで日本共産党は「北陸新幹線計画はいったん凍結を」と訴えてきました。県内の日本共産党以外の政党が、西川知事を応援し、新幹線推進で血眼になっているなかで、冷静な議論をよびかけてきました。たしかに福井市内を歩いていても、「新幹線はなにがなんでも必要だ」という方とはほとんど出会いません。「あればいいな」という感じの県民が大半だとすると、建設費や、現在の北陸線が第三セクター化で莫大な税金投入+JR運賃より運賃は大幅値上げ、という問題点が知らされれば、「ノー」という方が大半になるのではないでしょうかね。

  こういうなかで、いろいろな団体のみなさんが新幹線と在来線を考える運動を起こされたことは重要です。オール与党のなれあい県議会では議論されない、本当の県民の議論の高まりを期待します。
ぜひ、多くの県民のみなさんのご参加をよびかけます。