神あそひのうた:とりもののうた
わかかとのいたゐのし水さととほみ人しくまねはみくさおひにけり
(古今集~日文研HPより)
サト人ノクムダニ今ハナカルベシイタ井ノシミヅミクサヰニケリ
(今昔物語・二四・四六~岩波・新日本古典文学大系)
山家水
山かけに里遠からぬ谷河やいた井の水の行へなるらん
(宝治百首_基家~日文研HPより)
わかこひは-いたゐのしみつ-みさひゐて-こころをくみて-しるひとそなき
(為忠家後度百首_親隆~日文研HPより)
みくさゐる-いたゐのしみつ-いたつらに-いはぬをくみて-しるひとはなし
(新後撰集_澄覚法親王~日文研HPより)
恋下女といふことをよめる 藤原懐網
なれかくむいたゐの水の雫にもおとらぬものをこふる涙は
(月詣和歌集~続群書14上)
わかやとの-いたゐのみつや-ぬるむらむ-そこのかはつそ-こゑすたくなる
(好忠集/曾丹集~日文研HPより)
兵部卿の宮より、
ぬるみゆく板井の清水手に汲みてなほこそ頼め底は知らねど
(宇津保物語・祭の使~小学館・新編日本古典文学全集・うつほ物語①)
さととほみ-ひとこそくまね-わかかとの-いたゐのしみつ-なつはきにけり
(壬二集~日文研HPより)
さみたれの-ふるのいたゐも-みくさおひて-くむひとかけの-みえすもあるかな
(文保百首_実泰~日文研HPより)
てるつきの-うつれるかけや-にこるとて-いたゐのしみつ-むすはてそみる
(文治二年歌合~日文研HPより)
文永二年八月十五夜歌合に、停午月 從二位行家
今こそは板井の水の底までも殘るくまなく月はすみけれ
(続拾遺和歌集~バージニア大学HPより)
いとなまめける女性。庭の板井を結び上げ花水とし。是なる塚に回向の氣色見え給ふは。いかなる人にてましますぞ。
(謡曲・井筒~バージニア大学HPより)