「粗金・荒金(あらがね)」という語には、「③ (「土」にかかる枕詞「あらかねの」の転用) 土。大地。」という語釈があり、日本国語大辞典では浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699年頃)の用例を挙げていますが、もっと遡る用例が複数あります。
うごきなくさだめおきけるあらかねは万代までも久しかるべし
(白河殿七百首・696)
『新編国歌大観10 歌集』角川書店、1992年、441ページ
立春
今朝みれは世は久堅もあらかねも春ををさむる四方の色かな
けさみれは-よはひさかたも-あらかねも-はるををさむる-よものいろかな
(草根集・00011_正徹~日文研HPの和歌データベースより)
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