宿ちかき山田の引板(ひた)に手もかけで吹く秋風にまかせてぞ見る(後拾遺和歌集)
いほりさすそともの小田に風すぎて引かぬ鳴子(なるこ)のおとづ れぞする(嘉元百首)
人ぞなき月ばかりすむ小山田のなるこは風の吹くにまかせて(文保百首)
夜もすがらたえず鳴子の音(おと)すなり山田のいほを風や守(も)るらむ(新千載和歌集)
遠山田(とほやまだ)人なきよりも秋の夜はかりほのひたの音ぞさびしき(宝治百首)
あはれかなをちの山田にさ夜ふけてほのかに引板のおとばかりして(六百番歌合)
宿ちかき山田の引板(ひた)に手もかけで吹く秋風にまかせてぞ見る(後拾遺和歌集)
いほりさすそともの小田に風すぎて引かぬ鳴子(なるこ)のおとづ れぞする(嘉元百首)
人ぞなき月ばかりすむ小山田のなるこは風の吹くにまかせて(文保百首)
夜もすがらたえず鳴子の音(おと)すなり山田のいほを風や守(も)るらむ(新千載和歌集)
遠山田(とほやまだ)人なきよりも秋の夜はかりほのひたの音ぞさびしき(宝治百首)
あはれかなをちの山田にさ夜ふけてほのかに引板のおとばかりして(六百番歌合)
きのふこそ早苗とりしかいつのまに稲葉そよぎて秋風の吹く(古今和歌集)
里とほき岡べの稲葉うちなびき門田(かどた)をかけて秋風ぞ吹く(洞院摂政家百首)
ゆふ日さす外山のこずゑ秋さびてふもとの小田も色づ きにけり(風雅和歌集)
はるあきの花もおもはぬ山がつは稲葉(いなば)色濃きさかりをや見る(天正五年親王家五十首)
風ふけば田づ らのいほのうちまでも稲葉かたぶき露にそぼちぬ(宝治百首)
秋田刈る仮廬(かりほ)をつくりわが居ればころもで寒し露ぞ置きける(万葉集)
秋の田のおしね色づ く今よりや寝られぬ庵(いほ)の夜寒(よさむ)なるらむ(続古今和歌集)
み山田のおくての稲を干しわびて守るかりほに幾夜(いくよ)経(へ)ぬらむ(古今和歌六帖)
秋の田のかりそめながらむすぶ庵(いほ)になれて幾夜のさをしかの声(新続古今和歌集)
秋の田の引板(ひた)のいほりに時雨ふりわが袖ぬれぬ干す人なしに(柿本集)
ひとりしてものをぞ思ふ秋の田の稲葉のそよといふ人もなし(古今和歌集)
秋の田の穂の上における白露のけぬべき我はおもほゆるかな(拾遺和歌集)
刈りて干す山田の稲をかぞへつつ多くの年をつみてけるかな(古今和歌六帖)
世の中は秋の山田のかりの庵(いほ)住み憂しとてもよしやいつまで(新拾遺和歌集)
(2009年10月28日に掲載した「秋の田」の記事は削除しました。)
風わたるあさぢが上の露にだにやどりもはてぬ宵のいなづま(新古今和歌集)
稲妻のしばしもとめぬひかりにも草葉のつゆの数は見えけり(風雅和歌集)
いなづまの光にのみやなぐさめむ田中の里の夕闇の空(六百番歌合)
遠山の峰たちのぼる雲まよりほのかにめぐる秋の稲妻(夫木抄)
よひのまのむら雲つたひかげ見えて山の端(は)めぐる秋の稲づま(玉葉和歌集)
山もとの田面(たのも)はるかに風さわぎむら雲まよふ秋のいなづま(草根集)
秋の田の穂波にむすぶ白露のたまゆら見ゆる宵のいなづま(四十番歌合)
いなづまの光のほどか秋の田のなびく葉ずゑの露のいのちは(風雅和歌集)
夜もすがら山田のいほは稲妻のひかりをのみやともしびにする(永久百首)
秋の夜は山田のいほにいなづまのひかりのみこそもりあかしけれ(後拾遺和歌集)
はかなしや荒れたる宿のうたた寝にいなづまかよふ手枕のつゆ(六百番歌合)
世の中を何にたとへむ秋の田をほのかにてらす宵のいなづま(後拾遺和歌集)
夢よりもはかなきものは秋の田の穂波の露にやどるいなづま(続後撰和歌集)
世の中のはかなきほどにくらぶればなほ稲妻もひさしかりけり(永久百首)
いにしへはこころに近し稲妻のひかりのまにも幾世(いくよ)へぬらむ(草根集)
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