monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

夕立

2011年06月06日 | 日本古典文学-和歌-夏

はるかなるながめも涼しなにはがた生駒の峰のゆふだちの空(夫木抄)

行きなやみ照る日くるしき山みちにぬるともよしや夕立の雨(風雅和歌集)

夕立のほどこそしばしとまりつれ名残もすずし深山木(みやまぎ)のかげ(六百番歌合)

月うつるまさごのうへの庭たづみ跡まですずし夕だちの空(風雅和歌集)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏夕(なつのゆふべ)

2011年06月05日 | 日本古典文学-和歌-夏

草ふかみ浅茅まじりの沼水にほたるとびかふ夏の夕暮れ(続後撰和歌集)

みだれ行く螢のひかりなさけ見えて月におとらぬ夏の夕やみ(為兼家歌合)

夏ごころもたもとすずしく風すぎて螢みだるる夕闇のそら(三百六十番歌合)

みどりなる木のした草に露みえて夕べの雨の色ぞすずしき(伏見院御集)

ひとへなる身におふほどのたのしみや麻の衣(ころも)の夏の夕風(草根集)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菱(ひし)

2011年06月02日 | 日本古典文学-和歌-夏

君がためうき沼の池の菱とるとわが染めし袖ぬれにけるかな(万葉集)

みさびまじる菱の浮き蔓(つる)とにかくに乱れて夏の池さびにけり(夫木抄)

みくさゐる入り江の菱のつるたえずこの世を深く思ふはかなさ(新撰和歌六帖)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする