ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

紀伊半島東部をぐるっと

2010-07-20 00:00:16 | Private・雑感
日本で一番大きな半島、紀伊半島に行ってきました。
今年分の夏を満喫。もういつ秋が来ても後悔はないです・笑。

・奈良へ
 17日午前6:30ごろ四日市を出発、名阪国道で奈良県天理市へ。
天理教って、芹沢光治良の自伝的小説『人間の運命』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B9%E6%B2%A2%E5%85%89%E6%B2%BB%E8%89%AF
で親しみはあったが、実際はよく知らない。
町中に「天理なんとか」ってあっても、天理教のものなのか天理市のものなのか
よくわからない。天理教本部や天理高校、その他天理教施設(独特な建物で統一している)
を見ながら、梅雨明けの紀伊半島に繰り出しました。

・高野山
 山へ山へ。目指すは高野山。
真言宗の総本山、金剛峯寺のある山の上です。
12時半ごろに着。標高900メートルを超えるところに、
金剛峯寺や数十の寺、そして町、小・中・高・大学がある。
そこに到達する道が、すれ違いも緊張するようなくねくねの山道だっただけに
驚いた。きれいな町並みの中に、人々が住んでいました。
人口4067人。約70%が金剛峯寺らへんの集落に住んでいるとのこと。

 空海の墓がある奥の院が印象的だった。
空海は、世界の人々の悩みや悲しみがなくなるときが自分の死ぬときだと言い、
なくなるまで自分が身代わりになろう、と言ったらしい。
だから、空海の墓の回りは「ここでは極楽浄土に行ける」となり、
宗派を超えて墓が建てられるようになった。
高野山を責めようとした織田信長までいる。島津藩、加賀藩、現代ではパナソニックや
クボタ、トヨタ、日産、キリはないが、有名どころに会社はほとんどそろっていそう。
それで、考えた。これは、比叡山延暦寺ほど財政的に恵まれていなかった高野山が
寄付を募るツールだったのでは無かろうかと。
現在は、何だろう、その組織力や統率力がもたらす市場への影響力を売りにしているのだろうか。
墓は良いビジネス、臨む人がいる限り作りたい、というところかなと想像した。

・白浜温泉へ
 古来から親しまれていたという和歌山県の白浜温泉へ。
紀伊半島最南端よりちょっと西。
夏目漱石の『行人』に出てきたような気がして、ちょっとあこがれだった。
でも、たぶん行人で出てくるのは和歌山の和歌浦らへんだと思う。
白い浜は非常な賑わい。
夕方に着き、浜を散歩し、ビールを飲んで早く寝ました。

18日
・南方熊楠
 19カ国語を話したという、ここらへんが出身の明治期の人。東大で夏目漱石と同級生だったとか。
子どもの頃から、好きな勉強ばかりし、本を写しまくっていたという。
アメリカの大学へ行ってみたり、大英博物館でスタッフをやったり。
興味深い人物だった。小説を買い、いざ太地へ。

・太地町
 車で2時間ぐらい。くじらの町で、最初に展示されている捕鯨船へ。
船の先端には、砲丸の代わりにチューブ付きの槍がセットされた砲台が付いている。
これを鯨めがけて撃つのだ。撃ってから、チューブを通して空気を入れるのだそう。
そうすると早く死ぬらしい。
船に上げて、解体し、脂肪を切り分けたり肉を冷蔵庫へ入れたり、という施設もあるように
設計図には書いてあった。

 続いて、くじらを食す。定食には、2種類の刺身、くじらのメンチカツ、普通のカツ、
しぐれ煮、胃袋を使ったスープがあり、くわえて心臓と胃袋、腸をゆでたモノを頼んだ。
本当に淡泊な味。江戸時代、四つ足で行動する生き物を食べてはいけなかった、だから
鯨は重要なタンパク源だった、とどこかに書いてあった。

 町の一番の集客施設、「くじらの博物館」。まず、くじらの骨の展示におどろく。でかい。
もっと驚いたのは、くじらやいるかの胎児ホルマリン漬け。これが大きさや種類ごとにやたらと
ある。脳みその大きさを示すのに、またホルマリン漬け。
ちょっと生々しいし、別にホルマリン漬けじゃなくて、模型とかでいいんじゃないかと思うのだが。
博物館が今年まとめたという古式捕鯨の終わりとノルウェー式捕鯨の導入などを
扱った本を買った。

 町の一番の高台、古式の時代に、「鯨が来たぞ~!!」と発見し、知らせる場所だった
山見台へ行く。映画「THE COVE」の舞台となったいるか追い込み漁の場所を
特定し、観察する時間はなかった。

 海沿いの国道42号を北へ北へ。午後2時半から6時半ごろまで、ひたすら車を走らせる。

・鳥羽・畔蛸町
 あだこちょう、と読みます。鳥羽の漁師町。岩がきの養殖を頑張っている漁師さんの民宿へ。
夕食の刺身が、すごかった。イカ、タコがそれぞれ出た上で、
盛り合わせにはひらめ一匹、伊勢エビ一匹、アワビ一つ、大きな大きな岩ガキ二つ。これ2人前。
そしてそれぞれに、焼いたカキが2個、サザエ1個、牡蠣フライ1個、揚げ浸しでカキ2個、
最後にウニ飯。
ちょっと多すぎたなあ。幸せに満腹で、就寝。

19日

・借り暮らしのアリエッティ
 朝に散歩し、サッカーを少しして、朝ご飯を食べて宿を出た。
鳥羽の喫茶店で1時間ほど新聞を読み、次の目的地を鈴鹿の映画館に。
アリエッティは、対象年齢が小学生の低学年と思われた。高学年もいいが、
中学生はちょっと辛い。
いつからこんなに低学年化が進んだのか、もうもののけ姫のようなボリュームの
映画は出てこないのだろうか、と言う話をして、四日市に戻りました。

 さて、今、夜の12時。早く寝て、明日はうまく会社員の顔が出来るように早起きしよう。
 

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