ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

ロシアとアメリカの大国意識

2016-01-24 06:20:41 | Private・雑感
NHKスペシャルの、「激動の世界」を、ロシアとアメリカの回だけ観た。アメリカ一極体制は終わり、「アメリカは世界の警察ではない」と宣言せざるをえない時代。新しい世界秩序はできておらず、lシリア内戦、難民問題を解決できない。

アメリカは、イラク戦争の失敗がトラウマになっている。イラクに地上軍を大量投入し、フセインを倒したが、その後「権力に空白」が生まれ、混乱が生まれ、その制圧のために長年軍を投入し続けなければいけなかった。その「フセイン後」に兵士3万5000人が死んだ。シリアに本格介入してしまうと、同じ事態になりかねない。地上では、アメリカ軍が訓練した反政府勢力の人間を投入しようと400億円以上費やしたが、失敗。新しい策は見つけられていない。

ロシアは、ソ連時代の大国意識そのままに、周辺に新ロシア政府をつくろうと注力する。どうやら、民間の人たちもそれを自然な選択肢と受け止めて支持しているようだ。

アメリカのトランプ支持者を見ても、great america! を叫んでいる。大国意識なんて、日本人からすれば恥ずかしい、時代遅れのものというのが一般的な感覚だと思っていたけど、この二国ではそうではないらしいということが驚きだった。

このシリーズでは、処方箋は出さないのだ。イアン・ブレマーにインタビューしておきながら。いくつかのアイデアを出して欲しい。外交の素人である私が、考える材料を。

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