本日16日は米国最大の年金基金カルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)が投資委員会を開くことになっているが、そこで商品市場への積極投資方針が示されるという前評判が一人歩きをしている。確かに過去トレンドセッターとして道をつけてきたのは確かだし、資金配分は決るのだろうが、だからといって市場価格に即効性があるかというと、それは疑問。本日の日経朝刊でも取り上げていたが、同基金の運用方針の前提は明確だ。すなわち「退職者のために運用成果を上げること」。そのためには他の基金がタブーとする領域や投資手法にも資金を配分してきたし、それが功を奏すると他の機関もおそるおそる資金を投じ、追随するという流れが続いてきた。それだけに様々な分野の人々が、カルパースの登場を資金呼び込みの切掛けとして期待するわけだ。ちょうど市況が低迷していた時期と重なったことが、商品市場ではカルパース待望論が一気に高まったというわけ。すでに商品市場は投資対象としての認知が確率しているので、カルパースとしてもヘッジファンドなどを通して間接的に参入しているのは間違いない。サプライズは、どの程度の比率を考えているのかという数値に高目のものが出ることになる。商品市場全般は米国景気の粘り腰に対する評価と期待もあり戻り基調にあるので、その面では後押しになる可能性はある。
金関連では、先週末発表されたNYコメックスのファンドのネット買い建て玉が重量換算で194トンと昨年7月以来の200トン割れとなっていた。このデータは最近いわゆる「商業筋(COMMERCIAL)」の買い建てが増え、それが年金ではないかとされているだけに、憶測を呼ぶことになりそうだ。最大残高を誇る金ETF「streetTRACKS」の残が490トン台に戻ってきたのはSGX(シンガポール証取)上場の効果だろう。
金関連では、先週末発表されたNYコメックスのファンドのネット買い建て玉が重量換算で194トンと昨年7月以来の200トン割れとなっていた。このデータは最近いわゆる「商業筋(COMMERCIAL)」の買い建てが増え、それが年金ではないかとされているだけに、憶測を呼ぶことになりそうだ。最大残高を誇る金ETF「streetTRACKS」の残が490トン台に戻ってきたのはSGX(シンガポール証取)上場の効果だろう。
このドル高は一時的なものかしら?それとも年末年始まで続くのかしら?首をかしげています。
亀井先生はどうご覧になりますかしら?
ドル高のお陰で東京の金価格は下げ幅限定みたいでちょっと良かったかな、と思っているのですが…
つまりこれ以上のドル高は米国サイドは望んでいないでしょうし、逆に日本国財務省は何を言われるかと恐々としているのではないかと・・・・。年末年始まで持つかと問われたらもつかもしれませんが、ある日突然急落のパターンではないかと思います。現状では結構荒っぽいことになるのではないかと思うのですが。中国に滞留したドルをポールソンが流動化させようとしていると思われるので、為替変動ほどには株などは荒れないと思われます。どうでしょうね。