さてさて昨夜流れたロシア中銀による外貨準備構成内容の組替に際しての円買い意向の表明は、ここでも何度か(・・と思う)取り上げた金準備の買い増しを含んだ動きの一環ということ。3月末に2100億ドル弱だった外貨準備もすでに2679億ドルに膨らんだというピッチの早さも驚きだが、一国の中央銀行が具体的通貨を挙げて買い意向を表明というのも珍しい。事後発表というのが一般的な形だからだ。発表した「アレクセイ・ウリュカエフ」ロシア中銀第一副総裁は、9月21日のロシア下院予算委員会にて金準備を増やす意向を示した同じ人物。金の場合は国際レベルのニュースとしては流れなかったのが不思議だね(そうでもないか・・・)。今回発表された外貨準備に占めるドルの比率は実際に下がっているので口先だけではなく行動が伴っていることが伺える。先週末のNYコメックス金の取り組みをみるとショートカバー(空売りの買戻し)が入っているのが伺えるので、600ドル大台乗せを見れば更にショートカバーを巻き込むことになりそうだ。
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とうとう本尊が動き出したようです。
昨日からの下げは当局の円キャリー牽制発言と言われているようです。
どういう思慮があっての行動かわかりませんが、為替以上に株式そして商品にダメージが大きいように思えます。
史上最大のショートポジションですから相当気をつけないと大惨事をもたらすかもしれませんね。
それにしてもなぜ今更というのが個人的感想です。利上げはアメリカのクリスマス商戦動向を見てからとFRB支局めいたうわさも見られたというのに・・・
世界的に宴(円)もたけなわですね。
気になって調べてみました。ひどい状況になっていると思いましたが、ここまでくると何のための金融当局かわからなくなってしまいます。
ただ、実際のところトレード解消のために金利を上げることは実質的に不可能を思えば、問題は深刻です。
確かにポジション解消による急落もあるかもしれないけど、ヘッジファンドなどに目を付けられれば、急騰もありえます。
住宅ローンなどという一般人向けの商品にまでなっているようなので、それこそ根深い問題ととらえなければならないでしょう。(日本経済の足下見られてますね。)
BOJによる連日の短期市場への介入額は天文学的です。今でこそ、過去の信頼と実績に裏付けられた信用がありますが、それが問われることにならなければと思います。
BOJも厳しい立場に立たされていますね。いつ外銀からクレームがあってもおかしくないし、マスコミに知れる可能性もある。ただ、景気が良くなってインフレ指標が上がってくれと祈るだけですね。
景気のいい国もこんなトレードが存在するならどんなに金利を上げても無力化されてしまいます。むしろ金利を上げれば上げるほどトレードによる資金量が増え為替が強化され購買力が上がちゃうかもしれません。
まあ、目先の値動きに惑わされますが、「金」の現物はやはり捨てがたいと思います。
先月の記事ですが、リンク貼りますので、円キャリーに興味あるかた見てください。
http://money.jp.msn.com/columnarticle.aspx?ac=fp2006090600&cc=1&nt=1