すごい相場になってきた。跳ねるのではなく、ジワジワと新値追いの状況で前日のNYの昼前に付けた2070.30ドルを、今夜は通常取引のオープニングで超えて2076.70.ドルまで上値をみた。いつ50ドル程度の急落が起きても不思議はなく、そうした押し目は待たれているが、それは買い意欲の強さを表すことから“待たれる押し目は来ない”という展開。
今夜のNYは失業保険の新規申請件数が最大の注目指標だった。7月18日、25日の2つの終了週で140万件超と増えたことで、いよいよ新型コロナ感染再拡大による失業者の再増加の可能性が織り込まれつつあった。で本日の8月1日終了週の件数は、前週から24万9000件減少し118万6000件となった。ちょうど7月末で失業手当に週600ドルの連邦政府による特別給付が切れる週に再度減少に転じることになったが、横ばいの140万件前後が市場予想となっていた。しかし、それでも100万件以上もあるというのが実態で、新型コロナ禍前の記録は、1982年に記録していた69万5000件が過去最大値だった。今回の労働危機のマグニチュードの大きさがわかろう。失業手当継続受給者は前週から84万4000人減って1610万7000人となった。
結局、この結果は足元のNY金の騰勢を止める材料には今のところなっていない。金市場の内部要因として今週は、価格水準が2000ドルを突破する中で金ETFの動向に注目していたが、なんと最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は、5日までの3営業日で26トンも残を増やしている。利食い売りは出ているとみられるが、それら消化されて増加している。ちょうど本日のロンドン時間にWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が7月末のデータを公表したが、金ETFの総残高は1カ月で166トン増え3785トンとなっていた。7月は6月30日に終値ベースで初めて1800ドル台に乗せ、そのまま7月28日に1900ドル台に乗せ、8月4日の2000ドル台乗せと進んだが、過去最高値圏で166トン増は驚異的ではある。ちなみに6月1カ月の残高増は105トンだったので、現物取得の資金流入が5割増し以上となっている。そしてなお増加しているのが、今週の動きというわけだ。
益出し売りを上回る資金流入が先物市場ではなく、現物由来のETFを通して続いている。
今夜のNYは失業保険の新規申請件数が最大の注目指標だった。7月18日、25日の2つの終了週で140万件超と増えたことで、いよいよ新型コロナ感染再拡大による失業者の再増加の可能性が織り込まれつつあった。で本日の8月1日終了週の件数は、前週から24万9000件減少し118万6000件となった。ちょうど7月末で失業手当に週600ドルの連邦政府による特別給付が切れる週に再度減少に転じることになったが、横ばいの140万件前後が市場予想となっていた。しかし、それでも100万件以上もあるというのが実態で、新型コロナ禍前の記録は、1982年に記録していた69万5000件が過去最大値だった。今回の労働危機のマグニチュードの大きさがわかろう。失業手当継続受給者は前週から84万4000人減って1610万7000人となった。
結局、この結果は足元のNY金の騰勢を止める材料には今のところなっていない。金市場の内部要因として今週は、価格水準が2000ドルを突破する中で金ETFの動向に注目していたが、なんと最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は、5日までの3営業日で26トンも残を増やしている。利食い売りは出ているとみられるが、それら消化されて増加している。ちょうど本日のロンドン時間にWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が7月末のデータを公表したが、金ETFの総残高は1カ月で166トン増え3785トンとなっていた。7月は6月30日に終値ベースで初めて1800ドル台に乗せ、そのまま7月28日に1900ドル台に乗せ、8月4日の2000ドル台乗せと進んだが、過去最高値圏で166トン増は驚異的ではある。ちなみに6月1カ月の残高増は105トンだったので、現物取得の資金流入が5割増し以上となっている。そしてなお増加しているのが、今週の動きというわけだ。
益出し売りを上回る資金流入が先物市場ではなく、現物由来のETFを通して続いている。