昨夜の金価格の急騰はかなりの部分、投資家心理により作られたといえる。ただし、その背景となっている環境には相応の理由があり、いよいよもって金融経済が国際協調などの包括的かつ早急な対応策を講じないと、文字通り実体経済に明白な悪影響を及ぼすギリギリの局面に来ているということだろう。人により定義や基準も異なるので、これを金融恐慌と呼ぶ人もいるだろう。
AIG救済策は金融市場の不安心理を抑えることができなかった。市場の関心はリーマン・ブラザーズが政府の救済を受けられなかったということで、同じ投資銀行(証券会社に相当)であるモルガン・スタンレーへの懸念として転嫁され、株価は急落。同業のゴールドマン・サックスにまで売りが広がった。最大の問題点は、オフ・バランス(簿外)の投資ポジションがどれだけあるのかということ。そして、その資金繰りがきつくなっている(クレジット・クランチの余波)と思われること。先送りしていたものが、時間軸の急展開(それを発生させたのは当局自身だが)により余裕を失い火急の対応が必要となってしまった。
金融市場のパニック的な動きは、金市場に飛び火。当初は780ドル近辺の動きに始終していた金に関心が移り、800ドルを超えたあたりから、空売りしていたファンドの買い戻しが入ると、新規の買いを呼び込む形で急騰。投資家心理のうえでは、実質的な金融恐慌とも呼べるNY市場の環境のなかで、「質への逃避」ということで信用リスクのない金に対する資金移動が斜面を転がる雪玉のように膨らみ、結局前日比11%、値幅で90ドルもの暴騰状態に至った。
金価格暴騰の背景として進行中の様々な出来事を挙げることができる。しかし、結局は一点に集約される。それは、当局に対する信頼のグラつきではないか。
米国財務省およびFRBの先週末からの対応策が場当たり的に変更を余儀なくされたこと(例えばAIGの融資要請を当初は蹴って、結局受け入れ)、また結果的に後手に回ったこと、そしてさらに支援策を連発したことによりFRB自体の資産内容が悪化していること。資産内容の悪化については以前から指摘されてきた。昨日、米国財務省が臨時で短期国債の入札を行っているが、これはFRBからの追加資金の支援要請に応えたもの。金融メルトダウンの要の存在が、想定外の事態に傷んでいることが金価格暴騰の基礎部分を作っていると考えられる。
心理的側面の強い急騰相場だけに乱高下は付きものだろう。後は今後の当局の対応策如何によるが、以前書いたことがあるが、インフレ懸念よりもデフレ、それも資産デフレをとおした景気下押し圧力を跳ね返す政策の登場が金価格高値更新の起爆剤となろう。
AIG救済策は金融市場の不安心理を抑えることができなかった。市場の関心はリーマン・ブラザーズが政府の救済を受けられなかったということで、同じ投資銀行(証券会社に相当)であるモルガン・スタンレーへの懸念として転嫁され、株価は急落。同業のゴールドマン・サックスにまで売りが広がった。最大の問題点は、オフ・バランス(簿外)の投資ポジションがどれだけあるのかということ。そして、その資金繰りがきつくなっている(クレジット・クランチの余波)と思われること。先送りしていたものが、時間軸の急展開(それを発生させたのは当局自身だが)により余裕を失い火急の対応が必要となってしまった。
金融市場のパニック的な動きは、金市場に飛び火。当初は780ドル近辺の動きに始終していた金に関心が移り、800ドルを超えたあたりから、空売りしていたファンドの買い戻しが入ると、新規の買いを呼び込む形で急騰。投資家心理のうえでは、実質的な金融恐慌とも呼べるNY市場の環境のなかで、「質への逃避」ということで信用リスクのない金に対する資金移動が斜面を転がる雪玉のように膨らみ、結局前日比11%、値幅で90ドルもの暴騰状態に至った。
金価格暴騰の背景として進行中の様々な出来事を挙げることができる。しかし、結局は一点に集約される。それは、当局に対する信頼のグラつきではないか。
米国財務省およびFRBの先週末からの対応策が場当たり的に変更を余儀なくされたこと(例えばAIGの融資要請を当初は蹴って、結局受け入れ)、また結果的に後手に回ったこと、そしてさらに支援策を連発したことによりFRB自体の資産内容が悪化していること。資産内容の悪化については以前から指摘されてきた。昨日、米国財務省が臨時で短期国債の入札を行っているが、これはFRBからの追加資金の支援要請に応えたもの。金融メルトダウンの要の存在が、想定外の事態に傷んでいることが金価格暴騰の基礎部分を作っていると考えられる。
心理的側面の強い急騰相場だけに乱高下は付きものだろう。後は今後の当局の対応策如何によるが、以前書いたことがあるが、インフレ懸念よりもデフレ、それも資産デフレをとおした景気下押し圧力を跳ね返す政策の登場が金価格高値更新の起爆剤となろう。
ETFですと、初心者が単純に考えて1326の方が、大証の1328よりインフレヘッジの資産として良い様に思うのですが、出来高の少なさはどう考えれば良いのでしょうか?今朝も前場寄り付かなかったですね。
もうお加減は良いのでしょうか?引き続き御自愛下さいませ。
日銀は始めて、6000億ドルをFBIからドルで借り入れて、日本市場に供給する「新たな救済策」を欧州と連携してスタートさせました。
経済学的にどういう意味か考えているところですが、欧米で金融再編などサブプライム問題禍が再びはじけて、想像以上に深刻化しているのでしょう。
ゴールドマンやスタンレーも大丈夫なのか?サブプライムの震源地アメリカからますます目がはなせません。
コメントで「6000億ドル」とあるのは「600億ドル」の誤りです。訂正します。
本当はどうなんでしょうか?1954年から一切監査は行われてないと聞きます。
本当に8000トンもの金塊があるとは思えませんが?
一度見せてくれたら信じようもあるのでしょうがね?
そんなことも言われてます。
フォートノクスの地価金庫にあるらしいですが誰も監査していない。007の映画にありましたが誰かに盗まれた。それとも使い果たした。?
お星様はもしかしてあの星さんではありませんか?
ハンドルネームに見覚えありますが・・?
各投稿を読んで感想。小生の楽しみになり。
*(お星さま)「資産はあるけど手持ちの財布の中身がちょっと足りなくて困った顔をしている金持ちを貧乏人が救済」の件。小生同感。「米国(金持ち)が風邪を引くと日本(貧乏人)も風邪を引く」。イソップ話登場の「アリ(日本貧乏人)とキリギリス(米国金持ち)」に似たり。
*(ふんばり)「先物ではマイナス800万円まで行きましたが」の件。k氏「金に対する資金移動が斜面を転がる雪玉のように膨らみ、前日比11%、値幅90ドルの暴騰」「金融メルトダウンの要の存在(FRBからの追加資金の支援要請=米国財務省が臨時で短期国債の入札)が、想定外の事態で傷んでいる」「資産デフレをとおした景気下押し圧力を跳ね返す「政策の登場」が金価格高値更新(1000ドル)の起爆剤」のご指摘のごとくに、(ふんばり)「先物はどうするか? 1000ドルまで持っていたい」のお考えは、正解です。プラス800万円です。
本日ストップ150円高。1枚で15万円利益。30枚で450万円利益。4日もあれば、1800万円利益(元金300万円で)。上記のk氏の意見に賛同して、男なら ヤッテミナ イケイケドンドン。
*(fairlane)[最近先生のコメント欄が盛況]の件。小生「書くと、知識がまとまりますので、参加お許しを。投稿は小生は楽しい」。
ここは亀井先生のブログですから、私がどうこうということは無いのですが、ネット上の礼儀はお守りください。
まず、ハンドルネームであろうと、名前ですから、基本的には「さん」付けでお願いします。
亀井先生でも、「fairlaneさん」です。
前に数人の方に苦情を言われてましたが、その方たちも「余生人さん」でした。
ですので*(fairlane)や*(お星さま)、*(ふんばり)というのは失礼です。
亀井先生に前にお伺いしたのですが、ここのコメント欄の方針は、宣伝目的(先物会社や地金屋の自社宣伝)で無い限りは、気軽にお書きください、ということです。
ですので、自由に買いてもいいのでしょうが、基本的には皆さん先生に向けてコメントをお書きになってます。
それを引用なさって意見をおっしゃる際は、そのコメントを書いているのは生身の感情ある人間であると言うことをお忘れなきようにお願いします。
私は、亀井先生のほかにここにコメントを書かれてる方は3人面識があります。
ですのでその方のコメントを見ると、その方の顔が浮かびます。