12月21日のNY市場は、前日はちょっとした世界同時株安の様相から米国株式も大きく下落したが、この日は大きく反発。ホリデーシーズン入りで市場参加者が減っていることもあるが、ヘッジファンドの売買動向の変化に値動きが上下に振れ、市場が揺り動かされている印象が強い。この日のダウ30種平均は、560ドル高となり20日までの3営業日で1000ドル近く下げた5割強を取り戻したことになる。ただ、急落後の自律反発という捉え方もできそうだ。
いずれにしても株価の戻りは、前日までのリスクオフ気運を消してしまうのも確かで、新型コロナ・オミクロン株感染拡大とバイデン政権の看板政策の実現に暗雲が漂ったことを受け買われた米国債が、この日は逆に下落。米10年債利回りは一時1.498%に上昇し1.461%で終了。前日は1.428%だった。
こうした中でNY金は21日は続落で終了。前日比5.90ドル安の1787.70ドルとなった。アジア時間からロンドン午前の初めまでは、昨日の夕刻に書いたように上下4ドルに収まる狭いレンジでほぼ動きなし。それでもNYの早朝には買い先行の流れに転じ水準を切り上げると、通常取引開始前後には1801.70ドルまで上値を見た。しかし、これがこの日の高値ということに。その後は、前述のように株高、長期金利高の中で急速に値を消すことになった。午前中盤には前日比マイナス圏に入り、その後は目立った反発もなく終了となった。この日はドル相場に目立った動きはなく、ドル指数は96.5を挟んだ1年5カ月ぶりの高値圏での滞留となった。
本日22日の金市場は、現在日本時間の22時過ぎだが、引き続き狭いレンジ内の値動きで、昨日の例にならえば、ここから動くのかもしれないが1790ドルをやや上回った水準で滞留中。
正直に書けば、本日は本年最後の(以前に比べ数少なかった)忘年会帰りでこの辺で終了。代わりにと言えばなんですが、昨日更新したYouTubeを以下に貼っておきましょう。
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今回は少し長く28分くらいです。 テーマは「2022年の金市場を読む」です。