亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

3営業日ぶりにNY金1800ドル台、オミクロン市中感染

2021年12月23日 22時26分03秒 | 金市場

日本国内でどうやら、ひと騒ぎ?起きそうな雲行きのオミクロン株の市中感染報道だが、22日のNY市場では、午後の時間帯にファイザーが申請中の新型コロナウイルス経口治療薬「パクスロビド」の緊急使用許可が、米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表。

これを聞いて思い出したのが、昔、日本でインフルエンザの特効薬とかで感染から48時間以内(だったかな?)に飲めば、体内でのウイルスの増殖を抑えられてOKということで、タミフルの普及。オミクロン株もインフルエンザもコロナウイルスというくくりでは同じと思っているが(違うのか?)、似たような処方の仕方になるのだろうか。。。 問題は感染力で、これ国内では今はすべてのオミクロン感染者が入院措置となっているが、欧米の例を見ると病床が追い付かなくなるのは自明で、どこかで方針転換を迫られることになりそうだ。症状は軽いらしいが、もちろん個体差はあろうから言うまでもなく罹らないに越したことはない。

思うのはデルタでもオミクロンでも、後遺症が怖いということ。今朝見たドイツZDFの関連ニュースでは、デルタ株と思われるが感染して回復した患者の40%に半年経過後も何らかの後遺症が残るというデータを報じていた。表現としては、“新型コロナから回復はしたものの健康ではない” というものだったが、果たしてそれを回復というのか?日本でも同じなのかもしれないが、こうした後遺症には、それぞれの症状を軽くする対処療法しかないと報じていた。これはつらいね。。

個体差はあろうが、症状は軽いとされても気を付けよう。。。。。個々のリスク管理の世界

昨日22日のNY市場では、この飲み薬「パクスロビド」の承認が伝えられると、株はさらに水準を切り上げた。金はアジア時間からロンドン、さらにNYの早朝にかけてプラス圏となる1790ドル前後での小動きで推移。今週24日はクリスマスで休場となることもあり、すでに休日モードを感じさせる展開となった。動きが出始めたのがNYの通常取引に入って以降の時間帯のこと。徐々に水準を切り上げながら進行した相場は、お昼前に騰勢を強め1800ドルを突破。コメックスの通常取引は前日比13.50ドル高の1802.20ドルで終了。節目の水準ゆえに売り買い交錯状態となるも、その後売りをこなし水準を切り上げた。流れは続き通常取引終了後の時間外でも静かに水準を切り上げることに。最終的には1806.30ドルまで買われ1804.70ドルで時間外取引を終了した。

NYは24日が休みの関係で、今週は本日が最終。23日はここまでのところ、日本時間21時30分時点だが、米長期金利も1.475%前後、ドル指数も96ポイントをやや上回る水準で小動き。つまり休みモード。その間隙を縫ってNY金はアジア時間からここまで一貫してプラス圏を維持し、1803.70~1809.30ドルのレンジで推移中。クリスマス明けから年末にかけて上昇というパターンが多いので、そうなるのではと見ているが、もちろんその保証はない。単なる経験則ゆえに絶対ではない。

そういえば22日は、金以外の貴金属も同様にNY時間の昼前から午後の時間帯に水準を切り上げた。銀は11月26日以来約4週間ぶりの高値となる22.819ドルで終了。同様にプラチナは11月24日以来の1カ月ぶりの高値となる968.40ドル、パラジウムは11月22日以来の高値1889.30ドルで終了となった。この日の午後に米製薬大手ファイザーが、同社の新型コロナウイルス経口治療薬の緊急使用許可が米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表。これを好感し株式市場も水準を切り上げたが、金との連動以外に銀や白金族系メタルの押し上げ要因にもなったとみられる。また南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)の科学者がこの日、一段のデータが必要としつつも、オミクロン株について入院者や死者が過去の感染の波ほど増加しておらず、重症化リスクが限定的な可能性があるとしたことも好感されたとみられる。

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