亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

利下げ見通しの“振れ”

2007年11月28日 23時55分37秒 | 金市場
昨日の“アブダビ効果”には疑問の声もあるが、やはり一定の鎮静作用はありユーロドルは1.47ドル台に押し戻されている。すなわちドルが戻りに転じているわけだが、どこまで戻ることができるか。ドル円の戻りも急だが、戻りの“頭”が低くなっており、こちらは上値が切り下がっているイメージ。金価格は乱高下。1日に20ドル幅の値動きは日常茶飯事になってきた。明日29日は米7-9月期GDPの改訂値が発表される予定になっている。速報値が+3.9%と予想を上回ったのは、住宅の落ち込みを輸出(外需)がカバーした面が大きかったと記憶しているが、改訂値ではさらに上方修正されるという見方がある。とはいえさすがに10-12月期は減速は免れないだろうから、高目の数値が出ても市場は無視するのだろうか。FRB内部でも前回同様12月の利下げについては意見が割れているように見受けられるので、以前も書いたが利下げ期待の“振れ”がドルを突き動かし、金価格の振れも大きくすることになる。


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3 コメント

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楽観の中で成熟 (札幌ken)
2007-11-29 00:15:52
楽しいお話しありがとうございました。
悲観の中で生まれた相場 2000年前後
懐疑の中で育つ     2005年前後
そして楽観の中で成熟する段階に入ったのでしょうか?
このブログでも書いていますが、直接聞くとまた違ったニュアンスも楽しめ聞き入ってしまいました。

急激でなければドル安はアメリカにとって悲観材料だけでないというお話しは共感でした。

12月11日が楽しみ?になってきました。
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札幌Kenさん ()
2007-11-29 07:36:44
日帰りでの参加お疲れ様でした。今朝はNY株が急騰で利下げ催促相場です。
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Unknown (Unknown)
2007-11-30 18:26:22
議長も利下げを示唆か。果たして利下げで直ちに景気や信用不安は解消されるのだろうか?
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