亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

やはり動き始めた

2014年04月08日 23時56分58秒 | 国際情勢

ロシアがウクライナにまたプレッシャーを掛け始めた。今朝方報じられたところでは、7日に東部の主要都市ドネツクで新ロシア派が地方議会を占拠し、一方的に共和国の創設を宣言するという事件が起きた。それにしても銃などで武装した約140人が議会に乗り込み占拠したあげく、独立を宣言したという流れは、この後に住民投票をやり、ロシア帰属の意思表示をし、その後ロシア軍が侵入となるならば、クリミア併合と同じ道筋となる。

それにしても今朝のNHKのワールドニュースで見たのだが、ドネツクの議場で独立宣言をする代表者だかの背後の議席に座る人々がそれぞれ手にライフルを持った映像だった。ドネツクの住民運動を語りながら、実質的にはロシアそのものの動きであって、この点は米国の指摘どおりだろう。放送ではロシア国営テレビ「RTR」のニュースもやっていた。その内容は、ウクライナ東部の複数の都市でロシア系の市民による「ウクライナ暫定政権」に対する大規模な抗議行動が起きているが、それを(ウクライナ)政府は「テロ活動」として取り締まっているというものだった。このような放送を見たロシア国民は、どのように思うのか。おそらくプーチン政権にロシア系住民の解放のためウクライナへの更なる介入を求めるのだろう。

当初は、自身の支持率の回復を狙うという側面もあって国内のナショナリズムを煽るような行動に出た(赤の広場での演説など)プーチン大統領だが、走り始めた世論をコントロールできなくなって、行かざるを得ないということになれば、混乱は一気に高まることになる。

本日の金をはじめとする貴金属の動きは、その可能性を先読みしてのものだろう。

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