イースター(復活祭)の休日でNY市場は3連休。夏の終わりのレーバーデー明けやサンクスギビング明けなど、いずれも連休明けに時に市場の流れが変わるということが起きるのが金市場。今週は月末、四半期末に加え週末金曜日が月替わり、すなわち米雇用統計までついて来るので盛りだくさんの週となる。
明日の29日にはイエレン議長の講演もあるし30日はダドリーNY連銀総裁も何か入っているようだ。先週末金曜日は休みだったが米10-12月期GDP確報値が発表され、前期比年率1.0%から1.4%に上方修正されていた。しかし、企業業績が前年同期比で11.5%減となったことが問題視されている。なぜかというと、企業業績は景気の先行指標とされ、先行きの景気後退を示すことが多いという経験則による。しかし、今回の落ち込みの多くが英BPによるメキシコ湾での原油流出事故の賠償にからむものでそれを除くと7.6%前後の減少となるとされる。
しかし、急に出てきたような話だが、実は年始1月の中旬にはS&P500種ベースでの10-12月期企業業績は、前年同月比で7%台の減少になったとの話が出ており、その段階から今年は陰るんじゃないかとされ、したがって利上げも想定通りにはできないという見方ができ、その時点で金市場ではショートカバーに回るところが増えたと見られていた。したがって、何をいまさら・・・という感じなのだが。