今週は米地区連銀総裁の口裏を合わせたような追加利上げ容認発言が続いた。先週のFOMCのハト派的内容に浸っていた市場・・・・・特に金市場には冷や水を浴びせられるような内容で、イースターの連休前ということもありポジション調整の嵐となっている。昨夜は1210ドル台までNY通常取引後に売り込まれた。
問題はここから・・・・・。昨夜も書いたように1200ドル、その下は1180ドル台を維持すればと思うが、この辺りの水準ではアジア実需がどう動くか。特に中国の動向が注目される。
ここから予想以上に米国景気の力強さが発揮され、FRBは追加利上げに障害なく向かい、金は売られるというのがゴールドマンのシナリオと思われるが、事はそう簡単ではなかろう。もっとも、今週に入ってからのFRB関係者の発言は、そうした線に沿ったもの。しかし、そうした流れが鮮明になればなるほどまたドル高傾向が強まり、結局、米主要企業の集益を圧迫し、輸入物価も押し下げ・・・・という堂々巡り。