FOMCというイベントを通過、しかもFRBのバランスシート縮小の具体的方法も示され、着手は意外と速いとまで示唆された市場。加えて月初まで騒いできた政治リスクも目先は一巡感がある時間帯となると、市場は手掛かり難ということに。話題性は目先(2月)の高値から20%超下げ弱気相場(Bear market)入りした原油くらい。ただし、この原油相場が、ザラバで一応の下値メドと市場が思っていた昨年11月14日の42.20ドルを簡単に下回ったことから、テクニカルの弱さも加わることに。
21日は米中間で初の外交・安全保障対話がワシントンで開かれたが、終了後の共同記者会見はなし。米国側が作りたかった共同文書は中国側が拒否したようだ。内容が違うので単純比較は出来ないが、昨年までの年1回の米中戦略・経済対話では終了後に共同記者会見が毎回開かれていた。北朝鮮問題に対する中国側の協力要請と南シナ海問題は別との米国側のスタンスが、中国側は気に食わない。国際法を無視する点では南シナ海における中国のやり方は、ウクライナでのロシアと同じなので、これは米国側の言い分は当然だろう。ただし、すでに米軍偵察機に中国軍機が異常接近するなど、報道に乗るものでだけでも偶発的衝突リスクは高まっているので、現場では緊張が高まる機会が増えていると思われる。
中東ではサウジの王様が、突如、慣例を破り(異母兄弟の)筆頭皇太子を解任し、王位継承順位2位の自分の息子を皇太子に昇格させた。この機に石油依存経済から脱却し改革を進めるということなのだろうが、明らかにオバマからトランプに移行したことによる中東における力学の変化が、先のカタール断交をはじめ中東情勢を揺り動かしている。サウジの新皇太子は、対イラン強硬派で知られる。
つまり、一巡感のある政治リスク、地政学リスクだが、次の芽が育っている。そういえば、来年2月のピョンチャン・オリンピックの聖火リレーを、北朝鮮と一緒にやろうと韓国の新政権が言いだしているらしい。競技によっては南北合同チームを作り、戦いたいらしい。統合失調状態の国際政治なのだ。
・S&P500 8.87%
・ゴールド 8.83%
・日経平均 5.21%
・ドル/円 -4.80%
・ダウ 8.36%
たまたま同じになったのでしょうか?
米株が高値のつけたタイミングとゴールドの高値は多少ズレるだけで
重なっている様に私には見えます。
株価の上昇はゴールドの上昇になる様にプログラムされているのか?
先生はどの様にお考えですか?
明日はゴールドフェスタは楽しみにしています。