亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ショートに傾くファンド

2011年01月25日 22時01分58秒 | 金市場

ここにも書いたが先週末に20トン強残高が増加した「SPDRゴールド・シェア」だが週明けは一転して10トン強の減少と出入りの激しい状況。NYコメックスのネット・ロングは手仕舞いで減ってはいるが、CFTCのデータからはファンドが新規売りを入れており、昨夜のNY株高の中でそれはさらに勢いを増すという状況になってきた。足元で1320ドル台前半なので昨年の10月下旬の水準まで売り込まれている。昨夜はインテルの自社株買い規模を(なんと)100億㌦増やすという発表まで飛び出し、一巡したかに見えた目先の株高が復活し、その裏で金は売られた・・・といっても今プラチナ、パラジウムまで急落状態となっているので潮目の変化に賭けたファンドの動きが流れを作っているということか。それが正解か否かは、もちろん不明。勢いを増しているのは確かだが、いずれにしても金は残ると思う。

 

1325~1330ドルの目先の下値ゾーンに到達。ここを下抜ければ、1280ドルさらには200日移動平均線となるが、そう簡単に行くかな。FOMCも控えているが、どの程度の成長見通しの上方修正になるか。日本時間では27日の明け方の話。ケース・シラー住宅価格指数とコンシューマー・コンフィデンスは今夜。

 

そういえば昼間の市況に書いたが、ロシアが今年も100ドンほど金を買い増すとの意向を中銀関係者が表明していた。もともと2005年に副総裁のウリュカエフという人が「外貨準備の10%を金に」とロシア議会の予算委員会で表明したのが「ロシア金買い」が知られる端緒だった。そのウリュカエフは先週ロンドンでいずれ外貨準備に人民元を入れるんだと話、これは日経でも取り上げられていた。

 

さてこれから日韓戦ですな!!

 

以下、本日配信されたロイターの記事。

 

関心あれば、お読みくださいませ。

 

 

「円高が覆い隠す「インフレの芽」、日米量的緩和はいつまで続くか」

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19184320110125

 

 


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