先週末の金価格は前日の大幅安もあり自律的ともいえる急反発で取引を終えていた。1050ドル割れでは前週から旺盛なアジアからの現物買い引き合いが伝えられており、12月3日に記録した直近の安値1045.40ドル割れは回避した形になった。アジアの買い引き合いは中国が中心1とみられる。
18日は金ETFの最大銘柄「SPDRゴールドシェア(GLD)」の残高が前日比で18.75トンもの大幅増に転じたことが目に付いた。11月以来12月17日まで米利上げ観測の下で一貫して売られてきた金ETF。この間にGLDは62トンも減少、630.17トンと2008年9月の水準まで残を減らしていた。それが18日には前日比で20トン近い大幅増加。いわゆる欧米投資マネーのスタンスに変化が見られるのか否か。ここまでの売りから一転した大量買いゆえに、休みに入るとはいえ今週を含め動向が注目される。先物市場でのショートカバーが不発に終わったが、意外な伏兵が現れたということになるのか。