亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

手替わり(保有者の入れ替わり)

2013年04月26日 03時51分02秒 | 金市場
金のドル建て価格が、先週の降ってわいたような安値から“疑いの中で”ジワジワと水準を切り上げている。先日当面のコア・レンジを1350~1450ドルとし、下振れ、上振れそれぞれの材料を挙げて1280~1520ドルという範囲の想定をした。足元で早くも1450ドルに接近しているが、これが抜けると動きが加速する可能性がある。逆に上回れないようだと下げを見る。日曜日の「金を考える3時間セミナー」にて、1321ドルというのは、過去の大きな調整の下げや、いくつかのテクニカル分析に見合った水準が、いずれもこのあたりに集約されており、達成感があるとした。売り方としても、ここまで下げたんだ!?という意外感が買い方同様にあったのではないか、とした。つまり売り仕掛けをした筋も、慌てるくらいの下げにつながったと。

 先週は金保有のファンドとして有名なジョン・ポールソンのアドバーザーをしている前UBSのジョン・リードが、2日で200ドル超の相場にかぎらず方針は、かわらないということをインタビューで答えていた。昨日はポールソン自身も投資家向けにそうした見通しを語ったと報じられ、それもこの一両日の金の上げ要因となったようだ。“おおきな振るい落としがあった”としていたのは、同じく金保有で知られるヘッジファンド。

5月中旬が締め切りのSECへのファンドなどの持ち分の報告に市場の関心が高まっているが、ポールソンは減らしていなかった・・・ということになるのだろうか。草の根的な個人の買いと新興国中銀が、今回のサポート役をはたしていると見られるが、そもそも環境は変わらず、値だけ激変したということを素直に捉える人たちの資金が入っている。これも手替わりといえば、たしかに手替わり。つまり保有者が入れ替わっている。この点で15日の大商いが、どんな手替わりだったのか、最大のポイント。


本文と何も関連のない写真だが、米空母。比較的近い場所からみたが、なかなかの迫力。








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