亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

調整期間にしてはまずまず

2012年11月15日 22時09分11秒 | 金市場
日本時間の今夜、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)から7-9月期の需給統計が発表された。

この間の金需要を一言で表すと調整局面の割には、まずまずの需要が確認されたということだろう。2012年7-9月期の平均価格は1652ドルとなったが、これは過去最高値を記録した期間を含む前年同期比でマイナス3%となる。つまり平均価格で見て、ほとんど価格的には変わっていない。この間の需要は1084.6トンとなった。これは前年同期比で11%の減少となる。2011年7-9月期は、1223.5トンと四半期ベースで過去最高だった。5年間の平均数値となると984.7トンなので多いが、やはり足元の市場の勢いを見るならば、平均値は参考程度ということ。

この中でイメージとしては“需要低迷”のインドだが、実際は前年同期比で9%増の223.1トンだった。2011年7-9月期の需要は204.8トンだった。年率換算ならば1000トン近くの数字になる。インドと言えば今週が需要のピークとなる時期にあたる。

新興国の中央銀行などによる買いすなわち公的需要は97.6トンとなった。レポートは過去7四半期中6四半期で100トン前後の買い越しとしている。ETFが136トンでこちらも前年同期比で56%の大幅増加。一方でリサイクルや鉱山生産はそれぞれ2%、1%の減少となっている。

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2 コメント

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らいねんこそは (こう)
2012-11-16 15:10:09
金鉱株も上がるんでしょうね
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MDIO5N6TTDTA01.html
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インド (fairalne)
2012-11-16 21:51:02
インドの現地の声でも悲観的だったのに、WGCの結果は意外でした。 インドの経済はかなりひどいと聞いていたんですが、デカップリングですかね
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