週末12月19日のNY市場の金価格は小幅に続伸となった。19日の市場は、アジアの取引時間帯からロンドンそしてNYと1190ドル台後半の狭い価格帯での取引(レンジ取引)で推移した。この日は原油価格が反発に転じ、危機的な急落が小康状態となったこともあり、為替市場も落ち着きを取戻し、前の日に大幅高となったNY株も続伸する中で、ドルも主要通貨に対し上昇した。
特に主要6通貨に対するドル指数は、年始からの高値を更新し2009年3月の高値水準を突破する89.65ポイントまで買われたのが目を引いた。ドル指数が示すようにドルは対ユーロでも年初来の高値を更新する(1ユーロ=)1.2221ドルまで買われることになった。このところの原油安で、ついに12月のユーロ圏の物価上昇率がマイナス圏に入ったのではとの見方が高まり、来月の欧州中銀(ECB)の定例理事会での量的緩和策の導入が有力視されていることがある。ECBの金融政策に関する話し合いは、(年始の変則スケジュールの関係で)1月22日に予定されている。
結局、国際的に市場センチメントを騒がせた原油とルーブルの急落が小康状態となり、週末に掛けてドルと株式市場の上昇という、これまでの軌道が復活することになった。その中で、金市場は改めて売られることもなく、1200ドル前後の水準を維持した。NYコメックスの通常取引は、前日比1.20ドル高の1196.00ドルで終了した。高値は1201.50ドル、安値は1193.20ドルの狭い範囲内の取引。
金市場にとって先週の米FOMC(連邦公開市場委員会)は、実質上のゼロ金利を「相当期間(considerable Time)」続けるとの文言は残され、(利上げについては)忍耐強く(patient)待てるとされたことが、各種経済指標に好調なものが続く中で前倒しを予見して売りに向かわせていたファンドにブレーキを掛けることになっている。その前の段階から、売り方を中心にクリスマスと年末を控えていることもあり、取引を手仕舞い、ニュートラルの状態にして様子見というところも多いようだ。増加傾向を示しながら先週初めに残を減らした金ETF「SPDRゴールドシェア」だったが、19日は2.9トン増加となっている。
今週は名実ともにクリスマス休暇入りだが、米国関連で注目指標の発表が続く。ギリシャの国会議員による大統領選挙は2回目が明日23日に予定されているが、決まらない見通し。その場合は29日に再々投票をし、それでも決まらない場合は議会は解散となる。
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_23/281600657/
被害金額はそう多くないようですけど。。
ロシアと言い、ウクライナと言い、混乱期にはGoldが浮上しますね
前に英中銀の金塊が純度90%のものに改鋳されてた記事があったような あれも第二次世界大戦中ですよね