亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMC始まる

2012年12月11日 23時54分33秒 | トピック
本日から米国ではFOMCが始まる。ブルームバーグの調査によると9月のQE3導入に際して決めた毎月400億ドル(約3兆2000億円)のMBS(住宅ローン担保証券)に加え、米国債の追加購入を予想するエコノミストが49人中48人に上ったと。これだけ見方が傾くと、予想を違える結果となれば、相応の波乱を市場に起こすことになる。

「財政の崖」問題も9日日曜日にホワイトハウスにベイナー下院議長が招かれ、オバマ大統領との間で話し合いが持たれたようだが、内容については公表はされず不明。メディアによっては解決が近いとするところと、まだまだというところもあり温度差がある。思うに、進展度合いについては、政権サイドからバーナンキ議長のところには一定の情報がもたらされているのではないかと思う。グリーンスパン時代には、同前議長はイラク戦の最中には月に1度当時のラムズフェルド国防長官とランチだか何だか食事を共にし情報収集をしているという話もあった。今なら差し詰めガイトナー財務長官からバーナンキ議長に何らかの情報は行っているのではないか・・・・もちろん勘繰りだが。

なぜなら金融政策も以前と違い、あらゆることを総合的に判断する必要があること、とりわけ財政問題は金融に直結することから、なお更ということだろう。この2人は危機の最中に金融政策をFOMCの議長と副議長として切り盛りしてきたのだから、意思疎通はできているはず。オバマ第2期政権では、続投はしないとしていたガイトナー財務長官だが、「崖」のメドが立つまでは続ける意向ともされる。

いずれにしても「崖」問題の進展見通しも、FOMCの判断要素のワンピースであるのは、間違いなかろう。

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