いまや金業界でも恒例のイベント、SEC(米証券取引委員会)登録ファンドの四半期ごとの資産開示が公表された。金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」の筆頭株主であることから毎回その動向が注目される。
2012年6月30日時点で前期(53.84トン)比14.08トン増加の67.92トンとなっていた。メディアではポールソンと並んで毎回報じられるジョージ・ソロスのソロス・ファンド・マネジメントは倍増といっても2.75トンほど。もともとソロスはファミリー運用に転じているので規模は小さい。
昨日、「SPDRゴールド・シェア」の増減について触れたが、7月に残高が減っている際に、ポールソンが売っているという噂が流れていた。これは、ないだろう・・・という判断だった(11月の発表までは不明だが)。というのも同氏は今年2月中旬に政府支出拡大による将来のインフレへの防衛手段として金購入の好機という発言をしていた。結果論だが、後に自身の言葉どおり実行していたことになる。
ポールソン・ファンドについては空前の規模の金融財政ポリシーミックスの結果、少なくとも2011年夏には米国景気は自律的回復軌道に乗るとの見通しから、バンカメやシティなどを大量買いして失敗した経緯がある。同じく昨年前半に中国系造林会社サイノス・フォレスト株での失敗で当時のレートで約380億円の損を出すということがあった。その後の解約資金の捻出や、ファンドの運営上から大幅に利が乗っている金ETFの一部売却に向かったと見られた。
参考までに SEC URL
2012年6月30日時点で前期(53.84トン)比14.08トン増加の67.92トンとなっていた。メディアではポールソンと並んで毎回報じられるジョージ・ソロスのソロス・ファンド・マネジメントは倍増といっても2.75トンほど。もともとソロスはファミリー運用に転じているので規模は小さい。
昨日、「SPDRゴールド・シェア」の増減について触れたが、7月に残高が減っている際に、ポールソンが売っているという噂が流れていた。これは、ないだろう・・・という判断だった(11月の発表までは不明だが)。というのも同氏は今年2月中旬に政府支出拡大による将来のインフレへの防衛手段として金購入の好機という発言をしていた。結果論だが、後に自身の言葉どおり実行していたことになる。
ポールソン・ファンドについては空前の規模の金融財政ポリシーミックスの結果、少なくとも2011年夏には米国景気は自律的回復軌道に乗るとの見通しから、バンカメやシティなどを大量買いして失敗した経緯がある。同じく昨年前半に中国系造林会社サイノス・フォレスト株での失敗で当時のレートで約380億円の損を出すということがあった。その後の解約資金の捻出や、ファンドの運営上から大幅に利が乗っている金ETFの一部売却に向かったと見られた。
参考までに SEC URL