亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

膠着状態、そしてひんしゅくものの「お知らせ」

2012年09月21日 16時54分11秒 | 金市場
ここに「回転が利いている」とか「地に足がついた・・・・」とか書いてきたが、金価格は驚異の高値保ち合いとなっている。NYコメックスのフロア取引の終値でなんと20日までで5営業日連続で1770~1773ドルのレンジに収まるという膠着状態。昨日はユーロ圏のPMI(企業の仕入れ担当者の景況感)が09年6月以来の低水準となったことで、ユーロが売られその折に金市場でも益出しの売りが見られ反落状態に。前日の安値を割って来たのでさすがに直近の引け値レンジを飛び出すかと思いきや、また戻って来た。

こうして1700ドル台を維持しているうちに移動平均線なども変化してきており、ついに50日線(短期線)が200日線(長期線)を上回る・・・つまり下から上へと交差するという、いわゆるゴールデン・クロスという初歩的なテクニカル上の強気のサインまで出てきた。すべて参考要因だが、こうした基礎的なテクニカルの変化はバカにできないのは、金の場合センチメントひとつみたいな部分があるからだ。そういえば、NYコメックスの取組も48万枚(1枚=100オンス)を超えて1年ぶりの水準に復活したとニュースになっていた。それでもまだ50万枚以下という理解になる。金のETFの増加も続いている・・・・が価格は高値で保ち合ったまま。膠着状態も悪いことではないと思うのだが。

今週書き忘れていたことが2点。

まず今週18日発売の毎日新聞発行の週刊エコノミストに金について1ページ寄稿しております。入稿締め切りはFOMCの前だったが、QE3 を前提に書いております。

もう一つは、明後日になってしまい、short notice で申し訳ないのですが、大阪で3時間のセミナーをやります。これは日本FP協会のFP資格保持のための継続研修会が主目的で、FPの方は参加すれば単位が取得できるもの。有料で8400円かかります。主催者は東京FP。タイトルは「ゴールドとNYダウで読む世界経済の潮流」というもの。日曜日の午後、時間があり8400円払ってもいいという方はお越しください。ただし、あくまで研修会ですが。以下、関連URL

http://tfp.fpconsul.jp/keizoku/osk/20120923.html


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2 コメント

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郎→朗だったような (こう)
2012-09-22 01:14:49


最近、名前変えられましたか?

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いえいえ変わりませんよ^^; ()
2012-09-22 19:57:21
前から幸一郎ですよ。
返信する

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