亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

収拾しない南ア鉱山スト

2012年09月12日 23時47分02秒 | 金市場
ドイツの憲法裁判所によるESM(欧州安定メカニズム)への出資の合憲性が確認された。十中八九大丈夫との見方だったが、そこは昨今の環境ゆえにテール・リスク(起きる可能性は非常に小さいが、起きると被害甚大)の範疇に入るイベントだった。

昨日からまたプラチナが買われている。供給不安を囃した第2弾相場に入ってきたようだ。プラチナ大手(第3位)ロンミン社の鉱山ストの一部暴徒化(?)、警官隊の発砲、死傷者数十名ということで騒ぎが大きくなったが、ここにきて最大手アンプラッツ(アングロ・プラチナム)のルステンブルクの鉱山にも飛び火する気配とされる。アンプラッツの鉱山には、2年半前に行って、坑道にも入った。ここは労使関係にはかなり気を使っていて、他社より待遇も良さそうだったので、実は波及の可能性は小さいと思っていた。ここにきて金鉱山(Gold Fieldsのドライフォンテン鉱区)にも波及しているとのニュースが今朝伝わっていた。

政府も仲裁に入っているようだが、すでに事態は黒人間の格差拡大に根差すところに来ており、大手労組から分離した強硬派労組が徹底抗戦のようだ。


アンプラッツのルステンブルクにある鉱山は鉱山とは言うものの実際にはサバンナの草原の地下に眠る鉱脈を掘るもの。

安全性や労働者の福利厚生には気を配っているようには見えた。



ここは、低床式のヂーゼル車で掘削現場(切端/きりは)まで行く。腰を折って頭を屈めて乗る。窮屈だ。
エンジン音は非常にうるさい。耳栓の装着が義務付けられている。



落石があるため、窓は強固な金網で覆われている。囚人車両?のようなのだ。



ここは斜坑になっている。いよいよ地下へ。入口。

道路わきに鉱石を運び出すベルトコンベア



幅70~80センチで続くプラチナの鉱脈。印をつけてある。
ここを発破をかけ、鉱石を掘り出して進む。




作業計画をブリーフィング




重装備









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