亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY株の急反発はこちらもショート・カバー・ラリー(議会選挙がどうなるか)

2016年11月08日 22時48分54秒 | 金市場
結局、金は(新規資金の入っていなかった)先週の上昇分を吐き出す形で200日移動平均線が位置している1277ドル近辺まで売られることに。トランプ・リスク剥落の“行って来い”の相場ということに。冬時間になっているのでNYコメックスの通常取引は、先ほど始まったばかりだが、選挙結果待ちの保ち合い相場という感じ。

興味深いのは、先週末11月4日まで1980年以来36年ぶりの9日続落となっていたS&P500種平均は、昨夜は他の指数と一緒に大幅高にNY株はちょうど先週の金のようで、こちらもショートカバー・ラリー(買戻しによる急騰)ということだろう。ヒラリーが優勢といっても、選挙は終わっておらず英国の国民投票の顚末が記憶に新しいこともあり、マーケットは手放しでリスク・オンというわけではないと思われる。したがって今夜も大幅続伸とはいかないと思われる。

選挙の方は、これだけ大統領選が割れただけに議会選挙もポイントになり、前回の中間選挙で民主党は上院を取られたが、その奪還がなるか否か。2名空席になっているFRBの理事の任命の件もある。仮にブレイナード理事が、ヒラリー政権の財務長官として出ると指名枠は3名ということになる。上下両院ともに共和党ということになると、政策運営はオバマ時代より難しくなりそうだ。



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