昼間のアジアの時間帯から1480ドル台を崩すことなく推移していた金価格。ロンドン入り辺りからやや売り物に押されるような形でスポットも1477ドル程度まで売られていたが、NYの取引時間帯に入って約1時間程度経過の先ほど再び新高値を更新の動きに。きっかけはS&Pが米国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(格下げ方向)」としたこと。以前から “このままでは(見通しを)変える可能性アリ”としていたので、もう少し先の話だと思っていたが、「アララ出しちゃったの?」という感じ。このところ米国でも与野党の予算審議の攻防のなかで急速に財政赤字に対する関心は高まっており、折しも連邦債務の上限が迫っていることもあり、ギリシャだアイルランドだとユーロ圏での騒ぎの中で米国も他人事ではなくなっていた。
先週末に書いたが、今週はイースター休暇が控えるタイミングゆえに仕掛け的な売り買いも入りやすいと見ている。今年はユダヤのこの時期の祭りも今週に重なっている。その休み明けにFOMCが控えるという、なんとも相場の光が様々なプリズムを通ることで屈折を繰り返す可能性のある時間帯に入ってくる週でもある。おまけに1500ドルという分かりやすい節でもありオプション絡みの攻防戦もあろう。足元で米債ネガティブということで、ドル円が下げて来たので円建て価格は抑えられている。1500ドル超えねば収まりは付かないのかな。夕方、某媒体記者氏から電話があり予備的に1500ドル突破の際のコメントをまとめておきたい、ついては、いつ使うことになるかワカラナイ。それは今日かもシレナイ・・・ので、とのことだった。
それにしても、今週は何らかの仕掛け的な動きがあり足を速めてというシナリオを描いていたが、格付け見通しをきっかけに・・・ねぇ。。今夜は少し様子をみましょ。
5年前1500ドル突破すると言ったら正気と思われなかったですよね
次は2000ドルですか
その日は来るのか来ないのか