亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米債格付「ネガティブ」で金1500ドル接近

2011年04月18日 22時41分03秒 | 金市場

昼間のアジアの時間帯から1480ドル台を崩すことなく推移していた金価格。ロンドン入り辺りからやや売り物に押されるような形でスポットも1477ドル程度まで売られていたが、NYの取引時間帯に入って約1時間程度経過の先ほど再び新高値を更新の動きに。きっかけはSPが米国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(格下げ方向)」としたこと。以前から “このままでは(見通しを)変える可能性アリ”としていたので、もう少し先の話だと思っていたが、「アララ出しちゃったの?」という感じ。このところ米国でも与野党の予算審議の攻防のなかで急速に財政赤字に対する関心は高まっており、折しも連邦債務の上限が迫っていることもあり、ギリシャだアイルランドだとユーロ圏での騒ぎの中で米国も他人事ではなくなっていた。

 

先週末に書いたが、今週はイースター休暇が控えるタイミングゆえに仕掛け的な売り買いも入りやすいと見ている。今年はユダヤのこの時期の祭りも今週に重なっている。その休み明けにFOMCが控えるという、なんとも相場の光が様々なプリズムを通ることで屈折を繰り返す可能性のある時間帯に入ってくる週でもある。おまけに1500ドルという分かりやすい節でもありオプション絡みの攻防戦もあろう。足元で米債ネガティブということで、ドル円が下げて来たので円建て価格は抑えられている。1500ドル超えねば収まりは付かないのかな。夕方、某媒体記者氏から電話があり予備的に1500ドル突破の際のコメントをまとめておきたい、ついては、いつ使うことになるかワカラナイ。それは今日かもシレナイ・・・ので、とのことだった。

 

それにしても、今週は何らかの仕掛け的な動きがあり足を速めてというシナリオを描いていたが、格付け見通しをきっかけに・・・ねぇ。。今夜は少し様子をみましょ。

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西に行くとホッとする今日この頃 | トップ | 金価格の高値更新の意味 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
$1500 (fairlane)
2011-04-20 01:29:51
1500ドル突破おめでとう

5年前1500ドル突破すると言ったら正気と思われなかったですよね

次は2000ドルですか
その日は来るのか来ないのか


返信する
QE2打ち切り (愛読者)
2011-04-19 00:07:42
このような状態でQE2をやめたら(5/19でしたっけ?)どうなるのでしょうか?米国債を買う人がいなくなり、金利上昇が現実となりそうです。GOLDが急騰しかねないと思いますが・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事