亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

追加緩和の舞台は整っている

2012年09月03日 23時31分14秒 | 金市場
さて(日本時間)今夜のNYは休み。本日から米民主党大会が開かれオバマ大統領が正式に時期大統領選の候補に選ばれる予定。いよいよ米国大統領選挙も終盤にかかるが、面白くなってきたのは、両サイドの主張が大きく対立しているだけに、結果、つまりどちらが大統領になるかにより、通常以上に流れの変化が起きる可能性があるからだ。「面白い」というより興味深いという表現が適切だろう。さらには、米国議会の勢力図がどう変わるかということもある。2年前は急速に台頭したティーパーティの勢いそのままに下院は共和党が制することになった。どちらが勝つにしても、もろに「財政の崖」や債務上限の引き上げという喫緊の課題に直結することは避けられない。それは金市場の材料となろう。どっちにしても、いよいよ大統領選挙も喧しくなる。

明日は以前から注目の指標としてきたISM製造業景況指数が発表される。新規受注などどうなるか。結果如何では雇用統計を待たずに金価格に更なる動きが出そうだ。

製造業というと日曜日に発表された中国の景況感も落ちていたが、週末に読んだ記事に鉄鉱石のスポット価格が下げ止まらないというものがあった。新日鉄グループの巨額赤字予想も報じられていた。リーマンショック後に急落した後に値を戻していた鉄鉱石の価格が直近4月の高値から4割も下げているらしい。しかも、まだ底打ちは見えないと。一時は必要量を確保しようにも足元を見られ、大幅値上げを飲まざるを得なかったものが、今や時は流れ・・・・・という感じ。中国では建設用のH型鋼が野積みされて錆びているという話も読んだなぁ。こういう話は、みなデフレを思わせるわけで、かなり需給が緩んでいるものが出ているということ。追加緩和の舞台は整っている。



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