今週のイベント第3弾の10月米雇用統計の結果は予想を大きく上回る雇用の増加となった。伝えられているように市場予想6万人増加に対して15万1000人の増加。相変わらず政府部門は国勢調査にともなった臨時雇用の終了で減少が続いているが、それも一巡(8000人減少)。一方で民間部門の雇用が15万9000人増とこちらも予想を上回る増加。夏場の低迷からの立ち直りの様子。
一方で、今回のFOMCで政策目標の前面に出て来た失業率は9.6%と3ヵ月連続の水準で改善は見られていない。これ報道では四捨五入された数字が伝えられており、厳密には9月の9.58%から10月は9.64%に上がっているのだが、まぁそんな瑣末(さまつ)なことは置いておいて、こちらは市場の予想通りの水準に落ち着いた。
この結果にドルが反応、主要通貨に対し反発することに。そのタイミングを捉えて前日最高値更新の金市場では利益確定の売りが出て、ストンと8ドル程度下落80ドル割れに。しかし結局、その下げ局面を待っていた買いに下げは続かず前夜の上昇軌道に復帰。結局1398.70ドルまで伸ばした。1397.70ドルのほぼ高値引け。AgもPtもPdさらにWTIもその他もろもろ上昇。QEⅡ相場進行中。
結局、雇用は増えたが単月のデータでは説得力は薄く、今後の推移を見たいと。この程度では失業率の押し下げには相応の時間が掛るということで、足元はこれから始まるカネ余りの環境に乗ろうという流れ。
これより外出につき、改めて夜にでも。