FOMC議事録公表というイベントに乗じるかたちで売り攻勢を掛けたファンド。救済策が想定以上にコストがかかることが判明しつつあるキプロスで出てきた金売却案。金の下げ幅は拡大。昨日の上昇は、この10日の急落に対する自律反発的な戻りで、中身はショートカバーと見られた。1550ドル割れ回避。この辺りはここ2日間の市況で書いたもの。投資マネーの流出は、ETFの解約が止まらないことからも明らか。で今夜は再び売り攻勢に転じている。1550ドルはあっさり割られ、先週の1539.60ドルをも破り、残すは2011年9月26日の1535.00ドル。さらには最後の砦という1520ドル台の節目。2012年5月6日の1526.70ドル、2011年12月29日の1523.90ドルとなる。
なかなか止まらないETFの解約売りに、さすがに市場も警戒モードが高まり、今夜はこの時間までに1520ドル台に突入した後に、米小売売上高のデータが公表され、予想外に悪かったことから一度は1537~9ドル台に復帰したものの力不足は明らか。テクニカル上のここ1年半の最後の砦に差し掛かった。
昨年の5月との相違点は、すでにFRBは足元で緩和策の最終版に踏み込んでいる点。ニワトリか卵かという話だが、当時ETFに売りは見られたが一方で買いも入り、結局安値圏での買いが勝ることになった。足元は断続的な圧倒的な売り物に押されている。
言うまでもなく投資マネーは明らかに引いている、一方でインドの祭礼期は婚礼期でもあり需要期にあたり慣習に支えられた買いが入る。こちらは目先の値上がりや値下がりは関心外。立ち位置の異なる要素が、市場で対峙するというのは、金融商品や他のコモディティにない構図といえる。通貨性を備えた実物資産ならではだが、信用リスクの後退が“紙(有価証券)”の魅力を高め、相対的に金が売られている。
しかし、信用リスクの後退といっても、米国が比較優位に立っているだけで、新興国も一時の勢いはなく、ヨーロッパは下手をすればデフレ入りとなるので、株高で化粧はされているが心もとないのだ。
なかなか止まらないETFの解約売りに、さすがに市場も警戒モードが高まり、今夜はこの時間までに1520ドル台に突入した後に、米小売売上高のデータが公表され、予想外に悪かったことから一度は1537~9ドル台に復帰したものの力不足は明らか。テクニカル上のここ1年半の最後の砦に差し掛かった。
昨年の5月との相違点は、すでにFRBは足元で緩和策の最終版に踏み込んでいる点。ニワトリか卵かという話だが、当時ETFに売りは見られたが一方で買いも入り、結局安値圏での買いが勝ることになった。足元は断続的な圧倒的な売り物に押されている。
言うまでもなく投資マネーは明らかに引いている、一方でインドの祭礼期は婚礼期でもあり需要期にあたり慣習に支えられた買いが入る。こちらは目先の値上がりや値下がりは関心外。立ち位置の異なる要素が、市場で対峙するというのは、金融商品や他のコモディティにない構図といえる。通貨性を備えた実物資産ならではだが、信用リスクの後退が“紙(有価証券)”の魅力を高め、相対的に金が売られている。
しかし、信用リスクの後退といっても、米国が比較優位に立っているだけで、新興国も一時の勢いはなく、ヨーロッパは下手をすればデフレ入りとなるので、株高で化粧はされているが心もとないのだ。