亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

選挙結果と市場の反応をみよう(香港から本土への9月の金輸出増加)

2012年11月06日 23時11分46秒 | 金市場
いよいよ米大統領選挙の投票が始まった。日本国内のメディアでもどこの州から順次投票が締め切られ開票が始まるかといったスケジュールまで報じられている。いずれにしても長かった選挙戦もこれで終わる。今夜はNHKBSでも特別番組が組まれ2極化するアメリカをテーマに掲げながら検証していたのをみたが、確かに今回の選挙は異なった流れの2者択一であり、政策基盤を根底から変える可能性のある選挙となった・・・・・というより、選挙になってしまった、と言うべきか。第1回目のTV討論を境にロムニー候補の支持率が上がり始め、勝負の行方が一気に混沌とし始める。見ていて思ったのは、ロムニー候補が手応えを感じ始めたのか明らかに自信を持って選挙戦に臨み始め、それがさらに頼もしさを増していったように見えた。戦ううちに強さを増していく甲子園初出場校というと例えが卑近と叱られそうだが、そういう類の時間の経過とともに取り込んでいく強さのようなものを感じてしまった。結局、これが混戦につながったのではないかと。相場で言うところのモメンタムというところか。

金価格は週末の急反落からの自立的な反発となり、上げの原動力はショート・カバーと見られた。それとやはりアジア関係の現物の買い引き合いが見られたようだ。この話に関連するが、香港が発表した9月の中国本土への金の輸出量が約69トンと前年同月の23%増しになっていた。これは自分としては「やはり」という感じ。春節用の手当て買いというよりも、FRBが更なる積極策に踏み込んだことに対応した公的な動きではないかと思っている。単なる推測の域を出ないが・・・。

さて選挙は日本時間明日の午後には大勢が判明する見込みだと。各市場の反応をよく見ておこう。いい教材だ。

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