亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

大統領選の波乱を予見させた討論会

2020年09月30日 20時36分06秒 | トピック
今日の話題は、何といっても日本時間の午前10時からライブ配信された、米大統領選第1回討論会だろう。他にやることがあったので、録画した上で午後一ですべて見たが、討論会の体を成していないというのが率直な感想。トランプ大統領が相手の発言に割って入るであろうことは、多くの人が予想していたろうが、その通りだった。どちらかというとトランプ寄りの司会者からの質問もまともに答えず、問いかけに対する返答が問いに答えていないものが多かった。双方の言い分を聞こうと思っている向きには、イライラだけが募った“トーロンカイ”だったのではないかと思う。終了後に米株の先物が下げに転じたとされるが(実際に下げている)、今回の大統領選の結果判明に至る過程が、今から混乱が予見できるのだから無理からぬところではある。しかしアメリカも、こんなことになってしまって・・・・という感じだ。共和・民主問わずこれまでの治世が、現在を形作っているわけで、過去30年の市場主義経済の偏重が、その一端を担っているということか。

それにしても相手(敵方)にも一定の配慮を示すなどということはなく、ボロボロに叩きのめすスタンスで、とにかく相手の発言に耳を貸さずルールを無視して(多くは求められたテーマとは外れて)言いたいことをがなり立てる人物が現職のアメリカ大統領で、3年半にわたり外交の表舞台に立ってきたわけだ。そして、さらに4年やってもらうことを願う支持者が40%以上居るというのが言うまでもなく現実。(品などあろうが無かろうが)自らの主義主張に沿って、利のあることをやってくれる人を選ぼうとしているのだが、それ自体は尊重すべきというのが民主主義。

それにしてもここまでのトランプ政権1期目の施策は、アメリカに対する好感度や憧れや信頼感など、数字にしにくい定性的な側面をかなり傷つけたと思うが、継続されることで、何かの折に金融市場でのドルの動きや、金利などにネガティブな影響を及ぼす時期がやってくるのではと思っている。盤石なように見えて、水面下で基盤が侵食されているイメージだ。

本日は、2日の雇用統計前の注目指標、ADP全米民間雇用報告が注目指標。4-6月期のGDP確報値もある。他には、今週はFRB関係者が連日複数名講演やネット討論で発言をしているので、その内容。本日は四半期末。

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